京都市右京区 2024年3月 特別公開・特別拝観と行事の情報
京都市右京区の社寺の、2024年3月の特別公開・特別拝観と行事の情報を掲載します。
各社寺の公式サイトと「【京都市公式】京都観光Navi」からの情報です。
3月の行事のうち、以下は別の記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
- ひな人形公開 …… 「ひな祭りの行事 京都・奈良」
各社寺の公式サイトなどで拝観状況を確認のうえ、個人の判断で感染予防対策を講じてお参りしてください。
JR嵯峨野線では2024年3月16日のダイヤ改正により、昼間時間帯に京都駅~嵯峨嵐山駅間の普通列車が約15分間隔で運転されます。
この記事では引き続き、各社寺の最寄り駅をJR嵯峨野線を避けてご案内します。
JR嵯峨野線とバスを使わずに、京都駅から鉄道で嵐山にアクセスするには……
- JR京都駅から地下鉄烏丸線に乗って、烏丸御池駅で地下鉄東西線に乗り換え。終点の太秦天神川駅から嵐電天神川駅に乗り継いで、終点の嵐山着。
- JR京都駅から地下鉄烏丸線に乗って、四条駅で阪急電車に乗り換える。桂駅で京都線から嵐山線に乗り換えて、終点嵐山着。
- 四条駅で阪急電車に乗り換えて、阪急京都線大宮駅で下車。徒歩すぐの嵐電の始発の四条大宮駅から、終点の嵐山まで行く。
個人的には、3つめがおすすめです。「鉄分補給」もできます。
- 1. 3月の特別公開・特別拝観・行事
- 1.1. 龍安寺 令和5年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開
- 1.2. 轉法輪寺 令和6年 冬の特別公開「轉法輪寺什物 釋迦大涅槃図特別大公開」
- 1.3. 仁和寺 御室花まつり2024
- 1.4. 西寿寺 花まつりと桜マルシェ
- 1.5. 大覚寺 常楽会
- 1.6. 大覚寺 春季名宝展「源氏物語と嵯峨野古典文学めぐり ~王朝・雅人の世界~」
- 1.7. 梅宮大社 梅・産(うめ)祭
- 1.8. 天龍寺 大方丈 旧「雲龍図」特別公開
- 1.9. 天龍寺 法堂「刺繍八相大涅槃図」特別公開
- 1.10. 天龍寺 法堂「雲龍図」特別公開
- 1.11. 天龍寺塔頭 弘源寺 春の特別拝観
- 1.12. 天龍寺塔頭 宝厳院 春の特別拝観
- 1.13. 清凉寺 涅槃会及びお松明式
- 1.14. 平岡八幡宮 椿を愛でる会
- 1.15. 平岡八幡宮 花の天井 春の特別拝観
- 1.16. 事前予約で楽しむ 京都旅(京都市観光協会 DMO KYOTO)
国宝鳥獣人物戯画 世界遺産 高山寺 特別拝観
- 2. 第58回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開
- 3. 拝観の休止・制限をしている神社仏閣
3月の特別公開・特別拝観・行事
龍安寺 令和5年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開
とき:
第3期 令和5(2023)年11月1日(水)~3月31日(日) 8時~17時
令和5(2023)年春、細川護熙氏が龍安寺を創建した細川勝元公の550年遠忌を記念して、「雲龍図」襖絵8面を奉納しました。
令和4(2022)年に奉納された32面と合わせて、全40面が揃いました。
これを記念して、3期に分けて方丈の「雲龍図」襖絵が公開されます。
第3期は、襖絵32面(第2~8の龍)です。
最寄り駅: 嵐電 北野線 龍安寺駅
轉法輪寺 令和6年 冬の特別公開「轉法輪寺什物 釋迦大涅槃図特別大公開」
とき: 2月12日(月・休)~3月24日(日) 10時~16時
本堂西側に「釋迦大涅槃図」が掲げられ、間近で拝観できます。
正面の高さ二尺四丈(約7.5メートル)の、ご本尊「御室大佛」阿弥陀如来坐像にもお参りすることができます。
日本で2番目に大きな木魚も公開されます。
事前予約制です。電話かメールにて。
住職がいらっしゃるときのみ不定期に絵解き説法が行なわれるので、申し込みの時に確認してください。
縦5.3メートル・横3.9メートルの「釋迦大涅槃図」は宝暦14(1764)年の作で作者不詳ですが、涅槃図には描かれないとされる猫がいるそうです。
最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅
仁和寺 御室花まつり2024
とき: 3月23日(土)~5月6日(月・休) 8時30分~17時(受付終了)
ソメイヨシノよりも花期が遅くて背が低い御室桜と、伽藍との調和を愛でることができます。
開花状況は、ウェザーニュースをご覧ください。
御室花まつり布教
とき: 期間中の土・日・祝日とゴールデンウィーク中
(4月30日、5月1日・2日は除く)
11時、13時、14時 観音堂にて
仁和寺の布教師による法話があります。
最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅
西寿寺 花まつりと桜マルシェ
とき: 3月31日(日)
10時30分~ 庵主さんのおはなし、花まつり甘茶供養
10時45分~ オープニング落語
11時~ ライブ演奏(ディズニー、ジブリ、J-POPなど)
11時45分~ ライブ演奏(バイオリンとパーカッション)
13時~・14時~ 本堂にてプロジェクションマッピング上映
お釈迦さまのお誕生日のお祝いと、桜の鑑賞のイベントです。
境内にて食品や雑貨小物、マッサージなどのマルシェが開かれます。
初開催の腕輪念珠作り体験もあります。
最寄り駅: 嵐電 北野線 宇多野駅
大覚寺 常楽会
とき: 3月15日(金) 9時30分~
大覚寺では涅槃会のことを「常楽会」と呼び、お釈迦さまの徳を偲んで感謝をする法要が行なわれます。
心経前殿にて行なわれます。
大覚寺 春季名宝展「源氏物語と嵯峨野古典文学めぐり ~王朝・雅人の世界~」
とき:
前期 3月22日(金)~4月22日(月)
後期 4月26日(金)~5月27日(月)
9時~16時30分(受付終了)
今春は、大覚寺に伝わる「源氏物語」の古写本が初公開されます。
合わせて平安時代初期に流行していた和歌と漢詩を集めた「和漢朗詠集」や、「伊勢物語」「大鏡」などの江戸時代の写本なども公開されます。
大覚寺の大沢池は嵯峨天皇が造営した離宮庭園の苑池の一部で、平安時代の貴族たちから月が美しく水面に映える池として愛されました。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐電嵯峨駅
梅宮大社 梅・産(うめ)祭
とき: 3月3日(日) 9時30分~16時
ご祭神の酒解子神(木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと))と大若子神(瓊ヶ杵尊(ににぎのみこと))ご成婚のあとにすぐ御子神を授かって安産されたことを祝って、米から酒を醸した故事にちなみます。
諸産業の繁栄と子授け・安産を祈願し、神酒と神苑の梅から作った梅ジュースがふるまわれます。
最寄り駅: 阪急 嵐山線 松尾大社駅
天龍寺 大方丈 旧「雲龍図」特別公開
とき: 3月2日(土)~24日(日) 8時30分~16時30分(受付終了)
鈴木松年画伯による「雲龍図」は、明治時代に雲居庵禅堂(選佛場)を移築して法堂とされたさいに描かれました。
天龍寺 法堂「刺繍八相大涅槃図」特別公開
とき: 3月2日(土)~24日(日) 9時~16時20分(受付終了)
「刺繍八相大涅槃図」は江戸時代の作で、刺繍の涅槃図として国内最大級(縦4.3メートル・横3.4メートル)です。
2002年に蔵で保管されていたのが見つかり、2018年から2023年まで修復作業が施されました。
お釈迦さまの生涯を8つの場面でたどった「八相図」がともに描かれています。
天龍寺 法堂「雲龍図」特別公開
とき: 3月2日(土)~7月17日(水) 9時~16時20分(受付終了)
現在の法堂の雲龍図は、1997年(平成9年)に加山又造氏によって描かれた、八方睨みの龍です。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
天龍寺塔頭 弘源寺 春の特別拝観
とき: 3月16日(土)~5月16日(木) 9時~16時45分(受付終了)
枯山水庭園「虎嘯の庭」と、竹内栖鳳とその一門による日本画などが公開されます。
毘沙門天立像(国指定重文)も公開される予定です。
宝厳院との割引共通拝観券があります。1000円
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
天龍寺塔頭 宝厳院 春の特別拝観
とき: 3月16日(土)~6月30日(日) 9時~16時45分(受付終了)
嵐山を借景とした回遊式山水庭園「獅子吼の庭」と、田村能里子画伯筆「風河燦燦三三自在」が公開されます。
弘源寺との割引共通拝観券あり。1000円
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
清凉寺 涅槃会及びお松明式
とき: 3月15日(金) 20時~
お松明式では、高さ約7メートルもある3本の大きな松明に護摩壇の火を投げ入れて点火し、米の作況を占います。
お釈迦さまを荼毘に付した様子を再現したものといわれます。
嵯峨大念仏狂言 お松明公演
とき: 3月15日(金) 15時30分~
境内狂言堂にて 雨天決行
釈迦如来・愛宕詣・土蜘蛛が上演されます。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
平岡八幡宮 椿を愛でる会
とき: 3月15日(金)~4月7日(日) 10時~15時30分(受付終了)
花の天井と合わせて、社務所縁側にて「百椿図屏風」が公開されます。拝観時間は共に10時から16時まで。
平岡八幡宮 花の天井 春の特別拝観
とき: 3月15日(金)~5月6日(月・休) 10時~15時30分(受付終了)
本殿内陣の花天井(江戸時代に画工の綾戸鐘次郎藤原之信が描いた、44面の極彩色の花絵)が公開されます。
宮司さんのお話と大福茶の接待付きです。
- 京都駅発 栂ノ尾・周山行き JRバス高雄京北線 「平岡八幡前」下車
- 四条烏丸発 高雄・栂ノ尾行き 市バス8号系統 「平岡八幡前」下車
事前予約で楽しむ 京都旅(京都市観光協会 DMO KYOTO)
国宝鳥獣人物戯画 世界遺産 高山寺 特別拝観
とき: 3月2日(土)、5日(火)、8日(金)~10日(日)、13日(水)、16日(土)
午前:10時~11時30分 午後:13時~14時30分 (所要時間約90分)
2023年5月末から、2018年の台風による被害からの第2次復旧工事に着工しています。
その支援のための拝観企画です。
高山寺執事のガイドで石水院(国宝)・日本最古の茶園・茶室「遺香庵」を巡り、国宝鳥獣人物戯画(複製)・国宝明恵上人樹上坐禅像などを拝観し、書院にてお抹茶とお菓子で一服します。
特別御朱印、鳥獣戯画グッズ付きです。5000円(拝観料込み)
事前予約制、希望日前日の17時までに予約して下さい。
申し込みは「事前予約で楽しむ 京都旅(京都市観光協会 DMO KYOTO)」 から
- 京都駅発・周山行き JRバス高雄・京北線 「栂ノ尾」下車
- 四条烏丸発 栂ノ尾行き 市バス8号系統 終点下車
第58回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開
京都市観光協会主催の「京都デスティネーションキャンペーン 第58回 京の冬の旅」、右京区から1ヶ寺が公開されます。
仁和寺 金堂(裏堂)
とき: 1月6日(土)~3月18日(月)
※ 2月2日(金)・3日(土)、14日(水)・15日(木)、29日(木)、3月1日(金)は拝観休止
1・2月 10時~15時30分(受付終了)
3月 10時~16時(受付終了)
令和5(2023)年の秋、国宝金堂の須弥壇背面の裏にある五大明王(不動明王、金剛薬叉明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王)の壁画が5年ぶりに特別公開され、たいへん好評だったそうです。
年が改まり、お坊さんの解説付きで公開されることになりました。
五大明王は江戸時代の絵師の木村徳応の作で、細部まで描写され色鮮やかに描かれています。
最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅
拝観の休止・制限をしている神社仏閣
- 直指庵
- 拝観休止