清少納言の「月(moon)」の捉え方を『枕草子』から見る。意外なことに彼女は一般的。

枕草子・月, 枕草子・訳と感想

珍しいことに奈良市内に11センチの積雪があった日に、訳しました。
その日は、我が家の「身分の低い者の見苦しい家の屋根」も等しく白くなっていました。

角川文庫版『枕草子 (下巻) 』第248段です。
今回は文が長くて訳し辛かったです。

枕草子・月, 枕草子・訳と感想

毒舌清少納言の代表作のような章段です。
「にげなし」は「につかわしくない、ふさわしくない」と訳しますが、途中で内容が「見苦しいもの」に変遷しているように見えるのですが……

岩波文庫『枕草子』の第45段です。

枕草子, 枕草子・月, 枕草子・訳と感想

『枕草子』の冒頭を飾る「春は、曙。」は、中宮さまから賜った紙に「私はこのようなものを書きます」と宣言しているかのような章段です。
当時一般的だった和歌でもない、漢詩でもない、日記でも物語でもない、散文です。

枕草子・月, 枕草子・訳と感想

『枕草子』といえば、この章段です。

中・高校の古文の授業を思い出します。
授業では厳密に品詞分解をしなくてはならないので、「どこの国の言葉だろう?」と思えるくらいな硬い文章にしないと正解にならなかったものです。

奈良・仏閣, 枕草子・月, 枕草子・訳と感想

平安時代、初瀬(長谷寺)は貴族や庶民からの信仰を集めていました。

長谷寺は、朱鳥元(686)年に道明(どうみょう)上人が西の岡に銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)を安置し、神亀4(727)年に徳道(とくどう)上人が東の岡に十一面観世音菩薩を祀ったことから始まります。

枕草子・月, 枕草子・訳と感想

旧暦で九月二十日頃といえば、新暦では10月後半から11月半ばくらいでしょう。
十三夜の月見も終わって、夜の空気に寒さが増した頃の話です。

枕草子・月, 枕草子・訳と感想

清少納言が節句の日にふさわしい気候について語ったものです。

正月一日は節句ではありませんが、1年の初めの日として並べているのでしょう。
平安時代にはまだ1月7日の人日の節句は、なにもしていなかったのかもしれません。

枕草子・月, 枕草子・訳と感想

清少納言が節句について述べている章段をあげます。
この段は本によってはほかの章段に含まれたりしています。