正月一日、三月三日は (訳)

枕草子・月,枕草子・訳と感想

清少納言が節句について述べている章段をあげます。
この段は本によってはほかの章段に含まれたりしています。

私は、この章段を独立した段として解釈している角川文庫版『枕草子 (上巻)』を使いました。第7段です。


1月1日、3月3日は、とてもうららかなの。

5月5日は、日中は曇っているの。

7月7日は、日中は曇っていて、夕方には晴れて、空に月がとても明るくて星がたくさん見えているの。

9月9日は、明け方から少し雨が降って、菊の花に露がたっぷり付いて、被っている綿もびっしょり濡れて、その着せ綿に菊の移り香が引き立っているの。
朝早くには雨が止んでいるけれどそのまま曇っていて、もうじき雨が降り出しそうなのも、いいものだ。

2010年9月9日枕草子・月,枕草子・訳と感想

Posted by 管理人めぶき