京都 秋の特別公開2023 (右京区)
京都市右京区の2023年秋(10月から紅葉の公開終了まで)の、各社寺の秋の特別公開や特別拝観・行事をまとめました。
各社寺の公式サイトと「【京都市公式】京都観光Navi」からの情報です。
以下の行事は当サイト内のほかの記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
- 11月に神社で行なわれる火焚祭 …… 「火焚祭を行なう社寺 京都」
- 11月に神社で行なわれる新嘗祭 …… 「新嘗祭に参列できる神社 京都・奈良」
各社寺の最寄り駅は、JR嵯峨野線を避けてご案内します。
JR嵯峨野線とバスを使わずに、京都駅から鉄道で嵐山にアクセスするには……
- JR京都駅から地下鉄烏丸線に乗って、烏丸御池駅で地下鉄東西線に乗り換え。終点の太秦天神川駅から嵐電天神川駅に乗り継いで、終点の嵐山着。
- JR京都駅から地下鉄烏丸線に乗って、四条駅で阪急電車に乗り換える。桂駅で京都線から嵐山線に乗り換えて、終点嵐山着。
- 四条駅で阪急電車に乗り換えて、阪急京都線大宮駅で下車。徒歩すぐの嵐電の始発の四条大宮駅から、終点の嵐山まで行く。
個人的には、3つめがおすすめです。「鉄分補給」もできます。
令和5年度 京都浄土宗寺院特別大公開
一般の人にも広くお寺に親しんでもらうために、京都府内の浄土宗寺院が今年もそれぞれ所蔵する寺宝を公開します。
主催: 浄土宗京都教区教化団
悟真寺(応挙寺)
とき: 10月3日(火)~9日(月・祝) 10時~15時
円山応挙とその画系一門が眠るお寺です。
円山慶祥・真祥師筆の本堂内陣天井画「極楽浄土寶華図」・客殿襖絵23面「四季三余図」と、三井高徳師筆「閻魔地獄絵図」が公開されます。
拝観料: なし
朱印: あり
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 太秦広隆寺駅
西寿寺
とき: 10月9日(月・祝)・10日(火) 13時~15時
水琴窟の音を聴きながら、お茶会(アフタヌーンティー〈コーヒー+お菓子〉)が催されます。
市内を一望できる境内に、「丈六」「三光石」の2つの水琴窟があります。
「三光石」は江戸時代に本堂を建立するための工事中に出現したそうです。
拝観料: 1000円
朱印: あり
最寄り駅: 嵐電 北野線 宇多野駅
轉法輪寺
とき: 10月20日(金)~11月12日(日) 10時~16時
ご本尊の阿弥陀さまは、二丈四尺(約7.5m)の大仏さまです。
大仏さまの前で木魚を叩いて、念仏を唱えてみることができます。
120cmの超巨大木魚・骸骨型・蓮華型・黒檀製などいろいろな木魚が展示されます。
拝観料: 300円
朱印: あり
所在地: 京都市右京区竜安寺山田町2
最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅
京都市観光協会 秋の特別公開2023
紅葉の映える庭園や、通常非公開の寺院や寺宝の特別公開です。
主催: 京都市観光協会
仁和寺 雲海ライトアップ
とき: 10月13日(金)~12月3日(日)の金・土・日・月・祝日 18時30分~20時30分(受付終了)
※ 11月20日(月)、27日(月)、12月1日(金)は休止
今秋の仁和寺ライトアップは、雲海に浮かぶ紅葉の国宝金堂が演出されます。
最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅
令和5年度 第59回京都非公開文化財特別公開
右京区からは、1箇所が公開されます。
今年も公開日は開催箇所によって異なるので、お参り前に京都古文化保存協会の公式サイトで確認してください。
主催: 京都古文化保存協会
高山寺 金堂
とき: 11月11日(土)~20日(月) 9時~16時(受付終了)
初公開です。
金堂、釈迦如来坐像ほかが公開されます。
金堂は1634年(寛永11年)に仁和寺御堂を移築したもので、ご本尊の釈迦如来坐像を安置しています。
2018年9月の台風21号の影響により半壊しましたが、クラウドファンディングで支援を募り、2020年3月に修復工事が完了しました。
- 京都駅発 栂ノ尾・周山行き JRバス高雄京北線 「栂ノ尾」下車
- 四条烏丸発 高雄・栂ノ尾行き 市バス8号系統 終点下車
御室かいわいの各寺院の特別公開
龍安寺 令和5年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開
とき:
第2期 9月1日(金)~10月31日(火) 8時~17時
今春、細川護熙氏が龍安寺を創建した細川勝元公の550年遠忌を記念して、「雲龍図」襖絵8面を奉納しました。
昨年奉納された32面と合わせて、全40面が揃いました。
これを記念して、3期に分けて方丈の「雲龍図」襖絵が公開されます。
第2期は、襖絵全40面(第1~9の龍)です。
龍安寺 令和5年度 細川護熙筆「雲龍図」襖絵特別公開
とき:
第3期 11月1日(水)~令和6(2024)年3月31日(日) 8時~17時
今春、細川護熙氏が龍安寺を創建した細川勝元公の550年遠忌を記念して、「雲龍図」襖絵8面を奉納しました。
昨年奉納された32面と合わせて、全40面が揃いました。
これを記念して、3期に分けて方丈の「雲龍図」襖絵が公開されます。
第3期は、襖絵32面(第2~8の龍)です。
最寄り駅: 嵐電 北野線 龍安寺駅
仁和寺 第51世門跡再任記念 秋の特別拝観
とき: 10月14日(土)~ 12月3日(日) 12月10日(日) 10時~16時30分(受付終了)
好評につき、会期延長しました
国宝金堂の須弥壇背面の裏にある五大明王(不動明王、金剛薬叉明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王)の壁画が、5年ぶりに特別公開されます。
江戸時代の絵師の木村徳応の作で、細部まで描写され色鮮やかに描かれています。
「五躰の明王特別ご朱印」の授与があります。
仁和寺 雲海ライトアップ
とき: 10月13日(金)~12月3日(日)の金・土・日・月・祝日 18時30分~20時30分(受付終了)
※ 11月20日(月)、27日(月)、12月1日(金)は休止
今秋の仁和寺ライトアップは、雲海に浮かぶ紅葉の国宝金堂が演出されます。
最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅
福王子神社 秋季大祭
とき: 10月15日(日)
8時30分 神輿が神社を出御、氏子地域巡行
14時30分頃 仁和寺到着
15時~ 国名勝 仁和寺御所庭園南庭にて式典
仁和寺を開創した宇多天皇の母の班子女王をお祀りする、仁和寺の鎮守社です。
最寄り駅: 嵐電 北野線 宇多野駅
花園かいわいの各寺院の特別公開
法金剛院 秋の特別拝観
とき: 11月15日(水)~12月3日(日) 9時30分~16時(受付終了)
期間中は予約なしで拝観できます。
庭園、本堂、仏殿が公開されます。
鳥羽天皇の中宮で後白河・崇徳両天皇の生母の待賢門院璋子が、清原夏野の山荘跡を寺に改めました。
広い苑池の北側に名滝と知られた青女滝(国特別名勝)、九体阿弥陀堂などを設け、待賢門院はここで落飾しました。
最寄り駅: 嵐電 北野線 妙心寺駅
妙心寺塔頭 大雄院 秋の特別拝観
とき: 11月18日(土)~12月3日(日) 10時~16時(受付終了)
※ 11月23日(木・祝)は12時拝観受付終了、26日(日)は13時から拝観開始
柴田是真筆の襖絵、襖絵プロジェクトで完成した「千種の花の丸襖絵」、庭園を自由に拝観できます。
特別拝観期間限定ご朱印「達磨御朱印/颯颯」(1000円)の授与は、事前に予約が必要です。
申し込みは大雄院公式サイト内の予約フォームから。
切絵ご朱印(1000円)の授与は予約不要です。
最寄り駅: 嵐電 北野線 妙心寺駅
妙心寺塔頭 大法院 紅葉の露地庭園特別公開・秋季特別公開
とき: 11月1日(水)~30日(木) 9時~16時
書院造りの本堂にて、お抹茶とお菓子をいただきながら、紅葉の庭園を拝観します。
最寄り駅: 嵐電 北野線 妙心寺駅
妙心寺塔頭 長興院 説明付き拝観
とき: 11月23日(木・祝)~ 25日(土)(中止) 24日(金)
午前の部 10時~ 11時~
午後の部 14時~ 15時~
通常非公開のお寺です。
予約なしで拝観することができます。1000円
11月限定ご朱印「鶏頭」「ヤマセミ」「紅葉地蔵さん」「すずめ」「竜胆」「餅つきうさぎ」「たぬき」「つわぶき」の授与もあります。書き置き1000円・長興院ご朱印帳限定直書き2000円
最寄り駅: 嵐電 北野線 妙心寺駅
妙心寺塔頭 東林院 梵燈のあかりに親しむ会
とき: 10月13日(金)~22日(日) 18時~20時30分 雨天決行
800本のろうそくが、住職手作りのあかり瓦「梵燈」や古瓦の上に灯ります。
沙羅双樹で有名なお寺です。
抹茶席もあります。
最寄り駅: 嵐電 北野線 妙心寺駅
妙心寺塔頭 退蔵院 秋のお食事つき特別拝観
今秋も中止になりました。
とき: 11月18日(土)~12月3日(日)
広沢かいわいの寺院の行事と特別拝観
大覚寺 秋季名宝展「大覚寺に伝わる稀少の逸品 ~ 悠久の歴史、継承される想い ~」
とき: 10月13日(金)~12月4日(月) 9時~16時30分
江戸時代の古絵図「大覚寺伽藍図」、狩野永徳筆「松山鳥図」(重文)、太刀「薄緑(膝丸)」(重文)、明円作と伝わる五大明王像など、稀少な名品が公開されます。
大覚寺 大沢池ライトアップ
とき: 11月17日(金)~12月3日(日) 17時30分~20時(受付終了)
昼夜入れ替え制
日本最古の庭池の広大な大沢池が、紅葉の美しい記事にライトアップされます。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐電嵯峨駅
嵐山かいわいの各寺院の行事と特別拝観
鹿王院 夜間特別拝観2023
とき: 11月10日(金)~12月17日(日) 17時30分~19時30分(受付終了)
2020年から行なわれていた舎利殿の改修工事が終了し、3年ぶりに夜間特別拝観が行なわれます。
鹿王院は、足利義満が春屋妙葩(普山国師)を開山として建立された宝幢寺が始まりです。
応仁の乱で衰退しましたが、寛文年間(1661-1673)に酒井忠知によって再興されました。
舎利殿は唐様と和様の折衷建築、ひろびろとした杉苔の庭園の三尊石の前にあります。
平日限定で突然、お面を付けた狂言師が境内に登場します。
事前予約制です。
各回150名限定、2500円(お茶と茶菓子付き)
予約は特設サイト内の予約フォームから。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 鹿王院駅
天龍寺 法堂「雲龍図」特別公開 加山又造画伯筆
とき: 9月9日(土)~12月3日(日) 9時~16時20分(受付終了)
現在の法堂の雲龍図は、1997年に加山又造氏によって描かれた、八方睨みの龍です。
天龍寺 曹源池庭園早朝参拝
とき: 11月11日(土)~30日(木) 7時30分~
嵐山の紅葉の名所として人気の天龍寺の曹源池庭園が、この期間のみ、通常の拝観開始時間(8時30分)よりも早く開門されます。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
天龍寺塔頭 弘源寺 秋の特別拝観
とき: 10月7日(土)~12月10日(日) 9時~16時45分(受付終了)
枯山水庭園「虎嘯の庭」と、竹内栖鳳とその一門による日本画、幕末に長州藩が付けた刀傷などが公開されます。
毘沙門天立像(国指定重文)も公開予定。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
天龍寺塔頭 宝厳院 秋の特別拝観
とき: 10月7日(土)~12月10日(日) 9時~16時45分(受付終了)
本堂では田村能里子筆の襖絵「風河燦燦三三自在」が公開されます。
庭園は、嵐山を借景とした回遊式山水庭園「獅子吼の庭」です。
混雑状況により、入場制限される場合があります。
秋の夜間特別拝観
とき: 11月11日(土)~12月3日(日) 17時30分~20時(受付終了)
回遊式山水庭園「獅子吼の庭」が公開されます。
夜間は参道と庭園に灯りがともり、昼間とは違った紅葉が楽しめます。
昼夜入れ替え制です。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
奥嵯峨かいわいの各寺院の特別拝観・行事
清凉寺 霊宝館特別展
とき: 10月1日(日)~11月30日(木) 9時~16時30分
旧棲霞寺ご本尊の阿弥陀三尊像ほか、三国伝来のご本尊釈迦如来像など国宝や重要文化財が公開されます。
清凉寺 夕霧祭
とき: 11月12日(日)
10時20分~ 法要
11時~ 太夫道中
江戸時代の島原の太夫で「名妓」と絶賛され、清凉寺に墓所のある夕霧太夫の追善法要です。
島原太夫による舞の奉納と、太夫道中があります。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
二尊院 特別大開帳「二尊院の二十五菩薩来迎図」
とき: 10月28日(土)~12月3日(日) 9時~16時30分(受付終了)
室町時代の宮廷絵所の絵師の土佐行広筆「二十五菩薩来迎図」が、修理を終えて数百年ぶりに本堂に勢揃いして公開されます。
ふだん入ることのできない本堂内陣に入って、ご本尊の阿弥陀如来・釈迦如来の二尊とともに拝観できます。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
常寂光寺 秋の特別拝観
とき: 11月18日(土)~27日(月) 9時~16時30分
本堂と書院、園林堂の庭園が特別拝観できます。
事前予約は不要です。
参拝証として「定家卿安置佛の御札」が授与されます。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
高雄・清滝かいわいの各社寺の特別拝観・行事
平岡八幡宮 花の天井 秋の特別拝観
とき: 9月15日(金)~12月3日(日) 10時~15時30分
※ 10月1日(日)、8日(日)、9日(月・祝)は休止
本殿が特別公開されます。
本殿内陣には江戸時代の画工の綾戸鐘次郎が描いた花天井があります。
拝観料800円(神職の説明と大福茶の接待付き)
平岡八幡宮 例祭
とき: 10月8日(日)
10時~ 三役相撲
11時~ 鉾さし
12時~ 神輿巡行
「三役相撲」は子どもと青年が相撲をとり、必ず子どもが勝ち名乗りを受けます。
鉾さしとともに京都市無形民俗文化財です。
情勢の変化により、内容変更される可能性があります。
- 京都駅発 栂ノ尾・周山行き JRバス高雄京北線 「平岡八幡前」下車
- 四条烏丸発 高雄・栂ノ尾行き 市バス8号系統 「平岡八幡前」下車
神護寺 多宝塔特別拝観 五大虚空蔵菩薩像 秋季御開帳
とき: 10月7日(土)~10月9日(月・祝) 10時~15時
五大虚空蔵菩薩は鎮護国家の仏さまです。
5体ともまったく同じ姿形をしていますが、それぞれ手の形と持物と肉身の色が違います。
神護寺 大師堂特別拝観
とき: 11月1日(水)~7日(火) 9時~16時
大師堂のご本尊、板彫弘法大師像が特別ご開帳されます。
後深草天皇の皇子で神護寺に入寺した性仁法親王が、仏師定喜に土佐国の金剛頂寺(四国八十八ヶ所霊場第26番札所)の空海像を模刻させたものと伝わります。
神護寺 ライトアップ
今後も実施されないことになりました。
とき: 例年11月
神護寺 時代劇の小道具展
とき: 11月18日(土)~26日(日) 10時~15時30分(受付終了)
時代劇のロケ地になった神護寺で、映画やドラマで実際に使用された高津商会の小道具が展示公開されます。
地蔵院特別ご開扉と限定ご朱印の授与もあります。(限定300枚 500円)
- 京都駅発 栂ノ尾・周山行き JRバス高雄京北線 「高雄」下車
- 四条烏丸発 高雄・栂ノ尾行き 市バス8号系統 「高雄」下車
事前予約で楽しむ 京都旅(京都市観光協会 DMO KYOTO)
国宝鳥獣人物戯画 世界遺産 高山寺 特別拝観
とき: 10月4日(水)、6日(金)~8日(日)、11日(水)、14日(土)、15日(日)、18日(水)、21日(土)、25日(水)、26日(木)、28日(土)、29日(日)
午前:10時~11時30分 午後:13時~14時30分 (所要時間約90分)
2023年5月末から、2018年の台風による被害からの第2次復旧工事に着工しています。
その支援のための拝観企画です。
高山寺執事のガイドで石水院(国宝)・日本最古の茶園・茶室「遺香庵」を巡り、国宝鳥獣人物戯画(複製)・国宝明恵上人樹上坐禅像などを拝観し、書院にてお抹茶とお菓子で一服します。
特別御朱印、鳥獣戯画グッズ付きです。5000円(拝観料込み)
事前予約制、希望日前日の17時までに予約して下さい。
申し込みは「事前予約で楽しむ 京都旅(京都市観光協会 DMO KYOTO)」 から
- 京都駅発・周山行き JRバス高雄・京北線 「栂ノ尾」下車
- 四条烏丸発 栂ノ尾行き 市バス8号系統 終点下車