京都 秋の特別公開2023 (伏見区)
京都市伏見区の2023年秋(10月から紅葉の公開終了まで)の、各社寺の秋の特別公開や特別拝観・行事をまとめました。
各社寺の公式サイトと「【京都市公式】京都観光Navi」からの情報です。
以下の行事は当サイト内のほかの記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
- 11月に神社で行なわれる火焚祭 …… 「火焚祭を行なう社寺 京都」
- 11月に神社で行なわれる新嘗祭 …… 「新嘗祭に参列できる神社 京都・奈良」
令和5年度 京都浄土宗寺院特別大公開
一般の人にも広くお寺に親しんでもらうために、京都府内の浄土宗寺院が今年もそれぞれ所蔵する寺宝を公開します。
主催: 浄土宗京都教区教化団
10月17日(火)・20日(金)に公開を予定していた光傳寺は、公開中止になりました。
清凉院
とき: 10月7日(土)・8日(日) 13時~16時
家康ブームでテレビの取材を受けた時の裏話を、尼住職が楽しく語ります。
寺宝公開と癒しの寺カフェが催されます。
徳川家康の側室のお亀の方が、五郎太丸(のちの尾張藩初代藩主 徳川義直)を産んだ地にあるお寺です。
静かな尼寺にお参して、寺カフェでゆったりしてください。
拝観料: 300円(お茶菓子付き)
朱印: あり(書き置き)
最寄り駅: JR 奈良線 JR藤森駅
勝念寺(かましきさん)
とき: 10月7日(土)・8日(日) 10時~15時
中国の元の時代の「緑多羅菩薩(緑度母)」(多羅観音)、門出八幡宮ご神体、阿弥陀如来像、聖徳太子像、元祖法然上人像などが公開されます。
正親町天皇の勅命により、織田信長・信忠父子の菩提を弔うために創建されたお寺です。
拝観料: おこころもち
朱印: あり(書き置き)
最寄り駅: 京阪 京阪本線 丹波橋駅 / 近鉄 京都線 近鉄丹波橋駅
長圓寺
とき: 10月7日(土)・8日(日)
鳥羽伏見の戦いでは、幕府軍の野戦病院となりました。
「榎本武揚筆 戊辰役東軍戦死者之碑」が建立されています。
新選組結成160年を記念して、閻魔さまの行事「夜閻魔」が行なわれます。
完全申込制です。
詳細・申し込みは長圓寺ホームページから。
拝観料: あり
朱印: あり
最寄り駅: 京阪 京阪本線 淀駅
一念寺
とき: 10月20日(金)~22日(日) 10時~15時30分(10時~ 11時~ 13時~ 14時~ 15時~)
桂川と鴨川の合流する「草津の湊」にあり、建永の法難では法然上人がここから船出しました。
1分念仏行、一念寺縁起のお話しがあります。
拝観料: なし
朱印: あり
最寄り駅: 京阪 京阪本線 中書島駅
大蓮寺
とき: 10月26日(木)・27日(金) 10時~12時
ご本尊の秘仏 五劫思惟阿弥陀如来坐像と、脇仏の南天(難転)地蔵菩薩に拝観できます。
開基は奈良東大寺の大仏を再興した、俊乗坊重源上人です。
阿弥陀さまは、重源上人が大仏再建にあたって祈願した、3体の阿弥陀仏のうちの一つと伝わります。
現在の本堂は加藤肥後守清正の下屋敷を譲り受けたもので、鳥羽伏見の戦いの戦火を逃れた貴重な建物です。
拝観料: おこころもち
朱印: あり
最寄り駅: 京阪 京阪本線 中書島駅
阿弥陀寺
とき: 10月26日(木)・27日(金) 10時~12時
本堂と観音堂にお参りできます。
拝観料: おこころもち
朱印: 限定ご朱印あり
最寄り駅: 京阪 京阪本線 伏見桃山駅 / 近鉄 京都線 桃山御陵前駅
西岸寺(油懸地蔵)
とき: 10月26日(木)・27日(金) 13時~15時
あるとき、油商人が門前で転んで売り物の油をほとんど流してしまいました。災難に遭ったと思い、商人がお地蔵さまに残った油を掛けて供養すると商売繁盛して大金持ちになったといいます。
そのことから、油掛地蔵尊に油を掛けて祈願すると、願いが叶うというご利益があります。
今回の特別公開でも、油掛地蔵尊に油をかけてお参りすることができます。
境内に俳人任口上人を訪ねた松尾芭蕉の句碑があります。
本堂で住職の法話あり。
拝観料: おこころもち
朱印: あり
最寄り駅: 京阪 京阪本線 中書島駅
伏見かいわいの各神社の行事
三栖神社 三栖のおまつり
とき:
10月8日(日) 神幸祭
20時点火 炬火祭
10月14日(土) 宵宮祭
18時 子ども神輿、花傘
10月15日(日) 還幸祭
7時30分 神獅子巡行
14時 お神輿巡行
炬火祭は、宇治川に自生する葭で作られた大炬火に火を灯し、お神輿の先導として竹田街道を進みます。
京都市登録無形民俗文化財に指定されています。
今年は大炬火出立前の合図の太鼓演奏が、祇園囃子に変更されます。
また、大炬火巡行の先導として手炬火巡行が加わります。
三栖神社のご祭神は、炬火祭にちなむ天武天皇と伊邪那岐大神、応神天皇の三柱です。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 中書島駅
御香宮神社 神幸祭
とき:
9月30日(土) オイデマツリ
19時~21時 花傘総参宮
神賑奉納行事:民謡・民舞
10月3日(火)
神賑奉納行事:詩吟
10月4日(水)
神賑奉納行事:尺八
10月7日(土) 宵宮祭
19時~21時 花傘総参宮
オクライモライ
10月8日(日) 神輿巡幸
5時 発輿祭
9時 鵜鳥型神輿出発
9時10分 神明型神輿出発
9時 武者行列(奴振りはありません)
10時30分 鵜鳥型神輿出発
16時 武者行列宮入
17時30分 鵜鳥型神輿出発
19時30分 神明型神輿宮入
20時 鵜鳥型神輿宮入
お神輿のお迎え提灯として、各氏子地域から室町時代の「風流笠」の姿を残す「花傘」が参拝します。
徳川家康の孫娘の千姫の初誕祝いに奉納された「千姫神輿」は、日本一重い神輿のため渡御されず、現在はお祭り期間のみ拝観できます。
御香宮神社 醸造初神事
とき: 11月17日(金)
12月中卯の日に、醸造元が新酒のよい出来を祈願する神事です。
御香宮神社には、伏見の七名水の一つで、環境省の「名水百選」に選定された「石井の御香水」が湧いています。
最寄り駅: 近鉄 京都線 桃山御陵前駅 / 京阪 京阪本線 伏見桃山駅 / JR 奈良線 桃山駅
深草かいわいの各神社の行事
伏見稲荷大社 千本灯籠
とき: 10月1日(日)~9日(月・祝) 18時~20時30分
「京都・花灯路」で使用されていた行灯約350基が、権殿北側石段~奥社奉拝所、千本鳥居入口~十石橋・啼鳥菴に並べられてライトアップします。
東山花灯路と嵐山花灯路は2022年春の開催をもって終了しましたが、京都の夜の観光振興・地域振興のために照明器具や電材などを貸し出す「花灯路・ライトアップ支援事業」が始められました。
伏見稲荷大社 御神楽
とき: 11月8日(水) 18時~
古くは鎮魂祭として斎行されていた、御神楽をご神前に奉奏する神事です。
夕刻の薄明かりのもと、雅楽の組曲のうちの「早韓神(はやからかみ)」に伴って、「人長舞」が舞われます。
伏見稲荷大社 ~ おいなりさんライトアップ2023 ~
とき: 11月18日(土)~30日(木) 17時~20時
JR稲荷駅から始まる表参道から、第二鳥居・楼門がライトアップされます。
(紅葉のライトアップではありません)
ご本殿前の石段ではプロジェクションマッピングが行なわれます。
最寄り駅: JR 奈良線 稲荷駅 / 京阪 京阪本線 伏見稲荷駅
城南宮 曲水の宴
今後は春のみ開催されます。
とき: 11月3日(金・祝)
城南宮 城南祭
とき: 10月15日(日) 12時過ぎ~
3基のお神輿が氏子地域を巡行します。
夕刻に、提灯と松明の明かりに照らされながら遷幸します。
餅まきの奉納は中止になりました。
最寄り駅: 近鉄 京都線 ・ 地下鉄 烏丸線 竹田駅
藤森神社 駪駪(シンシン)祭
とき: 11月20日(月) 12時~
勝ち運と馬の神さまが鎮まる藤森神社に、競馬関係者や馬を愛する人たちが参列して斎行されます。
祭典終了後、神楽殿にて騎手のサイン色紙の抽選会が行なわれます。
縁起物の「左馬」ご朱印の授与はなくなり次第終了です。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 墨染駅 ・ 藤森駅 / JR 奈良線 JR藤森駅
醍醐かいわいの寺院の特別公開・行事
醍醐寺 弘法大師御誕生1250年慶讃法要 五重塔特別御開扉
とき: 11月23日(木・祝)~26日(日) 10時~14時30分(受付終了)
2023年は真言宗の宗祖の弘法大師空海のご生誕1250年、かつ真言宗の立教から1200年を迎える記念の年です。
国宝五重塔がご開扉され、初重内部の日本最古といわれる弘法大師の肖像画や両界曼荼羅を拝観することができます。
拝観者には、特別ご朱印が無料で授与されます。
刺繍限定御朱印の授与もあります。(1300円)
国宝五重塔は高さ約47メートルで、951年(天暦5)に完成しました。醍醐寺で兵火を免れた唯一の創建のころの建物で、京都府下最古の木造建造物です。
醍醐寺 霊宝館秋期特別展「空海と真言密教の伝来」
とき: 10月16日(月)~12月3日(日) 9時~16時30分(受付終了)
弘法大師が4本の筆を嵯峨天皇に献上したさいの上表文「伝空海筆 国宝『狸毛筆奉献表』」(展示期間 10月16日~31日)
弘法大師が高弟の真雅に授けた「印信」を後醍醐天皇が書写した「後醍醐天皇筆 国宝『天長印信』」(展示期間 11月1日~16日)
留学中の弘法大師が「大日経」の解説書の「大日経疏」から重要な部分を抜き書きした「空海筆 国宝『大日経開題』」(展示期間 11月17日~12月3日)
ほか、伝空海筆 国宝「大方広仏華厳経」、伝空海筆 重文「弘法大師廿五箇条遺告」などが公開されます。
醍醐寺 秋季夜間拝観
とき: 11月11日(土)~12月3日(日) 18時~20時10分(受付終了)
昼夜入れ替え制
予約は不要です。
下醍醐の紅葉と伽藍が照明で照らし出され、僧侶の読経が境内に流れます。
「醍醐の花見」を行なった豊臣秀吉が、見ることのできなかった秋の景色を堪能できます。
観音堂で行なわれる特別法要も参座可能です。
最寄り駅: 地下鉄 東西線 醍醐駅