第54回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開

京都・特別拝観

京都市観光協会主催の「第54回 京の冬の旅」、今回のテーマは「京の御大礼 雅の御所文化」と「明智光秀と戦国の英傑たち」です。

昨年は令和の御代替わりにちなんで、京都古文化保存協会が春と秋にふだんは拝観できない皇室ゆかりの寺院の公開を行ないました。

この冬は「京の冬の旅」で「京の御大礼 雅の御所文化」と題して、引き続き尼門跡寺院や皇室にゆかりのある寺院が公開されます。
公開される寺院はどこもこのような催しのときでないと拝観できないので、大変貴重なチャンスです。

また今年のNHKの大河ドラマは明智光秀を主人公とした『麒麟がくる』です。
これにちなみ、光秀と彼をとりまく戦国武将にゆかりの寺院から仏像や庭園などが公開されます。

「第54回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」開催概要

期間: 令和2(2020)年1月10日(金)~3月18日(水)
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 1カ所 600円

公開寺院: 霊艦寺(旧谷の御所) / 大聖寺(旧御寺御所) / 三時知恩寺(旧入江御所) / 光照院(旧常磐御所) / 宝鏡寺(旧百々御所) / 知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園 / 泉涌寺 霊明殿・御座所 / 泉涌寺 雲龍院 / 泉涌寺 新善光寺 / 高台寺 / 大徳寺 法堂・方丈・唐門 / 大徳寺 総見院 / 妙心寺 仏殿・浴室「明智風呂」 / 妙心寺 玉鳳院 / 東寺 五重塔

公開の期間、時間、寺宝は寺院によって異なりますので、「京都観光オフィシャルサイト 京都観光Navi」または京都市観光協会Facebook「京都観光上ル下ル」で最新の情報を確認してください。

なお、今年は暖冬のようですが、靴を脱いで建物に入るとやはり足元が冷えます。
ぶ厚めの靴下を用意されることをおすすめします。

門跡寺院で雅び気分に浸る

門跡寺院とは、代々の住職を皇族・公家の出身者が務めたお寺です。
建物が御所の御殿を移築したものであったり、天皇が出家した娘に贈った品が寺宝として伝えられるなどしています。

門跡寺院については、当サイトの「京都・奈良の門跡寺院一覧」も合わせてご覧ください。

霊艦寺 《旧谷の御所》

とき: 1月10日(金)~3月8日(日) 10時~16時30分(16時受付終了)

京の冬の旅7年ぶりの公開です。

承応3(1654)年、後水尾天皇が皇女の宗澄尼を開基として開山しました。
貞享4(1687)年に後西天皇の皇女の普賢院宮が入寺し、父から御殿を下賜されて「鹿ヶ谷比丘尼御所」と称されました。

御大礼奉祝記念として、京の冬の旅36年ぶりに江戸時代後期に建てられた奥書院の「紅霞亭(こうかてい)」が特別公開されます。
青い天井で、障壁画は狩野永徳筆と伝わります。

交通

最寄り駅: 地下鉄 東西線 蹴上駅

大聖寺 《旧御寺御所》

とき: 3月1日(日)~18日(水) 10時~16時30分(16時受付終了)

京の冬の旅7年ぶりの公開です。

足利3代将軍義満が造営した「花の御所」の岡松殿を、光厳天皇の妃の無相定円禅尼が提供されたのが始まりです。
文中年間(1372~75)に後円融天皇の皇女の理栄宮が入寺して、「御寺御所」の称号を賜わりました。

本堂は昭和18(1943)年に東京の青山御所が移築されたものです。
「宮御殿」では明治天皇の御椅子や、洋装の御所人形などが公開されます。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

三時知恩寺

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 10時~16時30分(16時受付終了)

京の冬の旅7年ぶりの公開です。

三時知恩寺門跡は、入江御所と称する尼門跡寺院です。

14世紀の半ばに後光厳天皇の皇女の見子内親王が開山しました。
崇光天皇の御所「入江御所」を寺に改めました。

称光天皇皇女の了山尼公が住持して以来、代々皇女が住持しました。
天明の大火(1788年)で焼失、現在の書院は桃園天皇の女御の旧殿が下賜されたものです。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

光照院 《旧常磐御所》

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 10時~16時30分(16時受付終了)

京の冬の旅18年ぶりの公開です。

延文元(1356)年、後伏見天皇の皇女の進子内親王が開山し、以降代々皇女が入寺して「常磐御所」と称されました。
書院の一部は旧桂宮御殿を、現在常磐会館として使用する建物は昭和天皇の御大典のさいの大嘗宮朝集所をそれぞれ移築したものです。

枯山水庭園には樹齢500年の五葉松があります。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

宝鏡寺 《旧百々御所》

とき: 1月10日(金)~2月29日(土) 10時~16時30分(16時受付終了)
※引き続き3月1日(日)~4月3日(金)は「春の人形展」で一般公開されます。

応安年間(1368年~1375年)に、光厳天皇の皇女の華林宮恵厳禅尼が開山しました。
寛永26(1644)年に後水尾天皇の皇女の久厳理昌禅尼が入寺して以降、代々皇女が住持しました。
現在の建物は、天明の大火(1788年)での類焼後、再建されたものです。
本堂には狩野探幽筆と伝わる「秋草図」、書院には円山派の絵師による障壁画があります。

宝鏡寺は、内親王が入寺するさいに持ち込んだり、父である天皇から贈られたりした数多くの人形を所有しています。
江戸時代最後の天皇となった孝明天皇の遺愛の御所人形や、妹君の和宮親子内親王の遺愛の品などが公開されます。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅 ・ 鞍馬口駅

知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園

とき: 1月20日(月)~3月18日(水) 10時~16時20分(15時40分受付終了)
1月29日(水)~31日(金)、2月27日(木)、28日(金)は終日拝観休止

徳川家康が徳川家の永代菩提所としたため、将軍家の庇護を受けて壮大な伽藍が整って発展しました。
慶長12(1607)年、後陽成天皇の第8皇子が入寺して以来、門跡寺院となりました。

大方丈(重文)は二条城と同じ書院造で狩野一派による金箔・彩色の豪華な障壁画で飾られ、徳川将軍家の公務に使用されました。
小方丈(重文)は大方丈と対称的に、水墨画の襖絵で落ち着いた雰囲気です。
方丈庭園(市指定名勝)は、僧 玉淵作庭とされる地泉回遊式庭園です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 東西線 東山駅

泉涌寺 霊明殿・御座所

とき: 1月18日(土)~3月18日(水) 9時~17時(16時受付終了)
1月29日(水)、30日(木)は終日拝観休止

京の冬の旅10年ぶりの公開です。

仁治3年(1242)に四条天皇の山陵が造営されて以来、皇室の菩提所として「御寺」と称されます。
公開される霊明殿は、明治17年(1884)に明治天皇によって再建された宸殿風の建物で、歴代天皇の位牌を祀ります。
御座所は、明治天皇が御所から文化15年(1818)に造営された皇后宮の御里御殿を移築されたものです。

泉涌寺 雲龍院

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 10時~17時(16時30分受付終了)
1月12日(日)、13日(月・祝)、2月18日(火)は終日拝観休止

京の冬の旅8年ぶりの公開です。

応安5年(1372)、北朝第4代天皇の後光厳天皇の勅願で創建されました。
以来、歴代天皇の庇護を受けて菩提を弔い、慶応2年から霊明殿で位牌を祀っています。

草鞋で走る黒くて怖い顔をした大黒天像や、本堂「龍華殿」(重文)では堂野夢酔筆の襖絵「双龍風雷図」が公開されます。

泉涌寺 新善光寺

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 10時~16時30分(16時受付終了)
1月12日(日)は12時で受付終了、13日(月・祝)は終日拝観休止

京の冬の旅初公開です。

寛元元年(1243)、後嵯峨天皇の発願により信州信濃善光寺の本尊を模した阿弥陀如来立像を本尊として、一条大宮の地に建立されました。
応仁の乱にて焼亡後、寛文年間に泉涌寺山内に移転しました。
代々天皇の遺愛の品が収められています。

交通

最寄り駅: JR 奈良線 東福寺駅 / 京阪 京阪本線 東福寺駅

光秀と同じ時代を駆け抜けた戦国武将ゆかりの寺院

高台寺

とき: 1月10日(金)~3月1日(日) 9時~17時30分(17時受付終了)

豊臣秀吉の菩提を弔うため正室・北政所ねねが建立しました。
この公開では、ねねの墓所「霊屋」(重文)外陣室中まで入って、須弥壇や内陣などに施された華やかな「高台寺蒔絵」を近くで見ることができます。

交通

最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅

大徳寺 法堂・方丈・唐門

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 10時~16時30分(16時受付終了)
1月16日(木)~18日(土)、21日(火)、2月21日(金)、3月15日(日)は終日拝観休止

法堂は京の冬の旅初公開です。

大徳寺本坊は大燈国師(宗峰妙超)が結んだ庵に始まります。
応仁の乱による荒廃後、豊臣秀吉が織田信長の菩提を弔うために総見院を建立して以来、戦国武将の塔頭建立が続いて栄えました。

法堂(重文)天井画は、狩野探幽筆の迫力ある「雲龍図」(重文)で別名「鳴き龍」と呼ばれます。
方丈(国宝)の障壁画(重文)は狩野探幽の代表作「山水図」など80面に渡ります。
唐門(国宝)は豊臣秀吉が造営した聚楽第の遺構と伝わります。

大徳寺 総見院

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 10時~16時30分(16時受付終了)
1月12日(日)・15日(水)は13時~の公開、1月16日(木)は12時受付終了、1月17日(金)~19日(日)は終日拝観休止、1月25日(土)の13時~13時30分の間は本堂拝観不可、1月26日(日)は11時~12時の間は本堂拝観不可、2月2日(日)は15時~の公開、3月8日(日)は12時受付終了

天正11年(1583)、豊臣秀吉が織田信長の菩提を弔うために建立しました。
本堂の「織田信長坐像」(重文)は秀吉が、信長の一周忌法要のために仏師・康清に作らせたものです。
山内には信長公一族の墓があります。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 北大路駅

妙心寺 仏殿・浴室「明智風呂」

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 10時~16時30分(16時受付終了)

仏殿は京の冬の旅初公開です。

妙心寺は建武4年(1337)、花園法皇が離宮を寺に改めて創建されました。
仏殿(重文)は文政10年(1827)の再建で、明智光秀の位牌が安置されています。
浴室(重文)は、光秀の叔父である塔頭・大嶺院の密宗和尚が、菩提を弔うために建立しました。
大きな釜で沸かした湯を床下に流す、サウナ形式の蒸し風呂で「明智風呂」の名が付いています。

妙心寺 玉鳳院

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 10時~16時30分(16時受付終了)
1月11日(土)・2月11日(火・祝)・3月11日(水)は14時受付終了、2月7日(金)は12時~の公開

花園法皇と開山の無相大師(関山慧玄)が禅問答をした建物で、山内最古の塔頭寺院です。
現在の建物は明暦2年(1656)の再建です。
豊臣秀吉の子の鶴松(棄丸)の御霊屋「祥雲院殿」や、武田信玄・勝頼の石塔、織田信長・信忠の石塔があります。

交通

最寄り駅: JR 嵯峨野線 花園駅 / 嵐電 北野線 妙心寺駅

東寺

とき: 1月10日(金)~3月18日(水) 8時30分~17時(16時30分受付終了)

京都のランドマークの東寺は、平安遷都に伴って王城鎮護のために建立された官寺です。
弘法大師空海が密教の根本道場として伽藍を整えました。
幾度もの倒壊と再興を繰り返し、現在の五重塔(国宝)は徳川家光が再建しました。

交通

最寄り駅: 近鉄 京都線 東寺駅

「ちょっと一服」 今年もあります。

「京の冬の旅」非公開文化財特別公開全15ヶ寺のうち、3ヶ寺を拝観してスタンプを集めると、所定の場所で「ちょっと一服」お茶とお菓子などの特典があります。

スタンプ用紙はJR京都駅ビル2階の「京都総合観光案内所〈京なび〉」、もしくは各公開寺院の受付で入手できます。
拝観料を支払ったときにスタンプを押してもらえます。
3つ集まると、お好きな接待箇所でゆったりしてください。

2018年1月6日京都・特別拝観

Posted by 管理人めぶき