京都 春の特別公開2023 (東山区)
2023年春(3月お彼岸からゴールデンウィーク終了)の、京都市東山区の社寺の特別拝観・特別公開と行事の情報です。
各社寺の公式サイトと「【京都市公式】京都観光Navi」からの情報です。
3月~5月の行事のうち、以下はそれぞれ別の記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
- 祈年祭 五穀豊穣を祈る祭り 京都・奈良
- 涅槃会・涅槃図公開 京都で涅槃会に参拝できるお寺
- ひな人形公開 ひな祭りの行事 京都・奈良
- 花祭り 京都と奈良で、花祭りの参拝ができるお寺
- 5月8日(月)以降 京都市東山区 2023年5月 特別拝観・特別公開と行事の情報
各社寺の公式サイトなどで拝観状況を確認のうえ、感染予防対策を講じてお参りしてください。
社寺にお参りするさいは以下の点にご留意ください。
- マスクを着用すること
- アルコール消毒液などで手指を消毒する
- ほかの参拝者や社寺の関係者・職員などと間隔を保つ
- 熱発しているなどの体調不良時はお参りしない
今熊野・月輪かいわいの特別拝観・行事
雲龍院 春の特別拝観・夜間ライトアップ
とき: 4月1日(土)~4月4日(火) 日没~20時30分(受付終了)
※ 昼夜入れ替えなし
雲龍院の桜は京都市内では少し遅めに開花します。
ライトアップでは、桜の咲く庭園を中心として灯りが灯されます。
最寄り駅: JR 奈良線 東福寺駅 / 京阪 京阪本線 東福寺駅
泉涌寺塔頭 戒光寺 花祭り 春の内陣特別参拝
とき: 3月25日(土)~4月16日(日) 9時~17時
※ 拝観休止: 3月28日(火)、4月8日(土)の午後、4月9日(日)の終日
(休止日は変更される可能性があります。)
本堂屋根改修工事のため中止されていた内陣への参拝が、再開されました。
例年4月1日から始まりますが、今年は3月25日から実施されます。
花祭りに合わせて、内陣に入って丈六のお釈迦さまの足元や、お不動さまの足の裏に拝観することができます。
最寄り駅: JR 奈良線 東福寺駅 / 京阪 京阪本線 東福寺駅
東福寺 「大涅槃図」修理完成記念特別公開
とき: 4月15日(土)~5月7日(日) 9時30分~16時(受付終了)
2020年9月から修理中だった明兆筆「大涅槃図」が、涅槃会の公開期間後に改めて公開されます。
縦11.2メートル、横6メートルで、泉涌寺・本法寺とともに「京都三代涅槃図」の一つに数えられています。
なお、この涅槃図には猫が描かれています。
最寄り駅: JR 奈良線 東福寺駅 / 京阪 京阪本線 東福寺駅
東福寺塔頭 即宗院 令和5年春季拝観
とき: 4月29日(土・祝)~5月6日(土) 9時~16時(受付終了)
※ 法要のため拝観休止になる日もあります。
薩摩藩の島津氏久の菩提を弔うために創建されました。
庭園「月輪殿」は、関白九条兼実が営んだ山荘「月輪殿」の跡地にあります。
江戸時代のベストセラーのガイドブック『都林泉名所図会』に名園と紹介された、京都市指定名勝です。
最寄り駅: JR 奈良線 東福寺駅 / 京阪 京阪本線 東福寺駅
東山七条かいわいの特別拝観・行事
法住寺 親鸞聖人ご生誕850年特別内陣参拝
とき: 3月25日(土)~5月21日(日) 9時~16時(受付終了)
※ 4月10日(月)・20日(木)、5月10日(水)は休止
親鸞聖人作 阿弥陀如来坐像と、「親鸞聖人そば喰い御像」が特別公開されます。
親鸞聖人は18歳のとき、自ら刻んだ阿弥陀さまをご本尊にして比叡山西塔に無量寿院を創建しました。
江戸時代に東山渋谷の仏光寺の旧地に請来、明治になって法住寺に安置されました。
「親鸞聖人そば喰い御像」は、無量寿院住職だった28歳のときに毎夜比叡山を下りて六角堂に参籠していたおりの、苦行を表わすといわれます。
法住寺 後白河法皇御尊像 特別御開扉
とき: 5月1日(月)~7日(日) 9時~16時(受付終了)
5月3日の後白河法皇のご命日に合わせて、特別ご開扉されます。
堂内には法皇のお好きだった今様を、先代のご住職が製作された旋律のものが流されます。
今年は親鸞聖人ご生誕850年を慶讃した阿弥陀堂内陣の特別参拝と同時開催になります。
期間中、「後白河法皇御尊像 特別御開扉」特別参拝証の授与があります。1600円
後白河法皇忌
とき: 5月3日(水・祝)
10時30分~ 法要
法要の参列者のみ、特別参拝証(1600円 限定50枚)が授与されます。
3日限定の「後白河法皇忌」特別ご朱印の授与もあります。500円 書き置きのみ
最寄り駅: 京阪 京阪本線 七条駅
東山五条かいわいの特別拝観・行事
六道珍皇寺 春季彼岸寺宝特別公開
とき: 3月18日(土)~21日(火・祝) 9時~16時
小野 篁公が閻魔王宮の役人として閻魔庁へ出仕するため、六道珍皇寺の庭園内にある井戸から通ったという伝説のあるお寺です。
ご本尊の薬師如来坐像(重文)は、4月から1年間の大修復に入られる直前の特別拝観になります。
伝 小野 篁公作の「閻魔大王坐像」のほか、「熊野観心十界曼荼羅図」、佐々木藍田筆の「大地獄絵図」(複製)などが公開されます。
特別ご朱印は「截絵(きりえ)閻魔大王オリジナル朱印」、「紫色紙オリジナル金泥朱印」が授与されます。
六道珍皇寺 薫風寺宝展
とき: 4月29日(土・祝)~5月7日(日) 9時~16時
※ ただし、5月1日(月)・2日(火)は休止
平安時代後期作のご本尊の薬師如来坐像(重文)は5月10日から来年3月末まで大修理に入られるため、直前の特別拝観になります。
あわせて、2022年4月に保存修理を終えた「釈迦十六善神像図」、2015年に奉納された中島潔画伯の「地獄心音図」(じごくここねず)5点も公開されます。
久しぶりに赤松家ゆかりの銘刀の公開もあります。
5月1日・2日を除く期間中、青紙金泥見開き「小野篁」截絵朱印が授与されます。
また5月3日のみ直書き朱印「放下著」、5月4日のみだるま商店直書き朱印「野篁」の授与があります。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅 ・ 清水五条駅
清水寺 春の夜間特別拝観
とき: 3月25日(土)~4月2日(日) 18時~21時(受付終了)
予約は不要です。
境内がライトアップされ、観音さまの慈悲を表わす一筋の光が照射されます。
清水寺 青龍会
とき: 4月3日(月) 14時~15時30分
長さ18メートルの青龍を先頭にして荘厳な装束を身に付けた一行が門前町を巡行し、観音さまに地域の守護と除災を祈願します。
2023年から、3月の行道は15日のみに変更されました。
清水寺 成就院庭園特別公開
とき: 4月29日(土・祝)~5月7日(日) 9時~16時(受付終了)
予約は不要です。
清水寺塔頭寺院の成就院の庭園は、江戸時代に歌人・連歌師・俳諧の祖として讃えられた松永貞徳が作庭した「雪月花の三庭苑」のうちの一つで、「月の庭」と呼ばれます。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 清水五条駅
円山公園かいわいの特別拝観・行事
長楽寺 春季特別展「建礼門院秘宝展」
とき: 4月1日(土)~5月7日(日)の間の金・土・日・祝日のみ
10時~ 11時~ 13時~ 14時~ 15時~
現在、拝観所と庫裡の改修工事中のため、公開日を限定して拝観が再開されます。
長楽寺に伝わる建礼門院の遺宝公開、秘仏の伝教大師作弁財天像の特別ご開扉、本堂内特別拝観が行なわれます。
また改修前の新緑の庭苑も散策できます。
住職の説明・案内、お抹茶、お守・お札・特別ご朱印「御詠歌」の授与付きです。1500円
特別ご朱印「御詠歌」は、拝観期間終了後の5月8日(月)から500円にて引き続き授与されます。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅
高台寺 高台寺奉納襖特別公開「女性作家 美しさの競演」
とき: 3月1日(水)~5月7日(日) 9時~17時(受付終了)
夜間拝観期間中も公開されます。
高台寺に奉納された女性作家の襖絵が公開されます。
高台寺の枝垂れ桜が描かれた山岸泉琳筆「春景-枝垂れ桜」(3月1日~16日)、奥伊吹の桜が描かれた武市斉孝筆「観月の心-桜に願いをこめて」(3月17日~4月14日)、高台寺の竹林に遊ぶ龍と亀を描いた八十山和代筆「竹龍」(4月15日~5月7日)の順に、方丈が彩られます。
高台寺 春の夜間特別拝観 -すべての人にねね様のやさしさを「追憶の光〈春〉」
とき: 3月17日(金)~5月7日(日) 21時30分受付終了
点灯 17時
昨年秋に引き続き、立体感のある音響と映像を組み合わせたイルミネーションで、豊臣秀吉公とねね様の物語が描かれます。
高台寺 狐の嫁入り巡行
とき: 4月5日(水)~9日(日) 18時・19時
人力車に狐の花嫁を乗せて大谷祖廟前を1日2回出発し、「ねねの道」を歩いて高台寺まで巡行します。
狐の嫁入りを見るといいことがある、といわれます。
期間中の夜間に高台寺拝観受付で利生堂前で撮った写真を提示すると、「狐の嫁入り特別ご朱印」が授与されます。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅
高台寺塔頭 圓徳院 春の特別公開
とき: 3月17日(金)~5月7日(日) 10時~21時30分(受付終了)
ねね様のご実家にお祀りされていた「韋駄天立像」が、初めて公開されます。
圓徳院を開かれて、移されたものです。
ねね様没後400年祈念のおりに、当時の様相を復活されました。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅
得浄明院 お戒壇めぐりとイチハツ鑑賞会
とき: 4月21日(金)~5月5日(金・祝) 9時30分~15時30分
ご本尊は信州善光寺の一光三尊阿弥陀如来のご分身で、善光寺と同様に戒壇巡りをすることができます。
一初(いちはつ)はアヤメ科の花で、4月から5月に花をつけます。
最寄り駅: 地下鉄 東西線 東山駅
知恩院 春のライトアップ2023
とき: 3月24日(金)~4月2日(日) 17時45分~21時(受付終了)
(桜の状況により、期間が延長される可能性があります。)
友禅苑、国宝三門楼上、女坂、国宝御影堂、阿弥陀堂がライトアップされ特別拝観することができます。
(阿弥陀堂は拝観不可)
国宝三門楼上は、春季9年ぶりの公開です。
限定ご朱印「明照大師」の授与があります。300円
すっかり恒例になった「聞いてみよう! お坊さんのはなし」は、国宝御影堂にて毎夜開催されます。
お坊さんのお話と、木魚念仏体験です。
お坊さんの解説付きでライトアップ拝観エリアすべてを巡る「月かげ プレミアムツアー」も開催。
申し込みは公式サイト内のお申し込みフォームから。
ツアー記念品として、特別ご朱印「信機」が授与されます。
ライトアップ 期間延長
とき: 4月3日(月)~6日(木) 17時45分~21時(受付終了)
規模を縮小して、ライトアップの期間が延長されます。
友禅苑・三門下周辺が拝観できます。
「聞いてみよう! お坊さんのはなし」、「月かげ プレミアムツアー」、白寿庵・華麗庵の展示、御影堂・三門楼上の拝観はありません。
くわしくは春のライトアップ2023 浄土宗総本山 知恩院をご覧ください。
最寄り駅: 地下鉄 東西線 東山駅 / 京阪 京阪本線 祇園四条駅
青蓮院門跡 夜間特別拝観・ライトアップ
一部建物の屋根の葺き替え工事中のため、2024年秋まで中止です。
とき: 例年3月下旬~5月上旬
祇園かいわいの特別拝観・行事
建仁寺 四頭茶会
とき: 4月20日(木)
茶会参加の予約はすでに終了しました。
建仁寺四頭茶礼は栄西禅師が中国から禅とともに伝えたといわれ、天目台や天目茶碗を用いて特別に招待した客のために行なわれました。
2012年に京都市登録無形民俗文化財に指定されました。
薄茶席・煎茶席・番茶席・点心席が設けられます。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅
建仁寺塔頭 両足院 禅語ご朱印直書き会
とき: 4月14日(金)~16日(日) 13時~15時
予約は不要です。
本堂のお参り、書院の拝観、池泉回遊式庭園の散策ができます。
4月の禅語ご朱印は「知花鳥待花 (はなをしるとり はなをまつ)」です。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅
建仁寺塔頭 禅居庵 「はじまりの絵本」〜100人のこどもと大切な絵本展〜
延期になりました。
とき: 4月29日(土・祝)~5月7日(日)
建仁寺塔頭 正伝永源院 つつじと新緑の庭園特別公開
とき: 4月10日(月)~5月14日(日) 10時~16時(受付終了)
情勢の変化により、公開予定が変更・中止になる可能性があります。
織田有楽斎好みの国宝の茶室「如庵」(復元)などが拝観できます。
限定ご朱印の授与もあり。
お茶席は中止になりました。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅
令和5年度 春期京都非公開文化財特別公開
京都古文化保存協会主催の「令和5年度 春期京都非公開文化財特別公開」は、東山区は2箇寺が公開されます。
建仁寺塔頭 霊源院
とき: 3月25日(土)~5月7日(日) 8時~16時30分(受付終了)
中嚴円月坐像(重文)、毘沙門天立像(府登録文化財)、茶室「妙喜庵」、令和の天井画「墨龍図」ほかが公開されます。
昨年秋の「京都非公開文化財特別公開」から引き続いて公開されます。
中国人アーティストの陳漫(chenman)氏が奉納した「墨龍図」を、本堂の畳に寝転がって拝観できます。
最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅
知恩院
とき: 4月27日(木)~5月14日(日) 9時~16時(受付終了)
大方丈(重文)、小方丈(重文)、狩野尚信・狩野信政筆方丈襖絵、方丈庭園(国名勝)ほかが公開されます。
16年ぶりに大方丈に戻ってきた、「鶴の間」「松の間」などの襖絵8面が公開されます。
大方丈は仏間を中心にして狩野派の華麗な彩画によって部屋が間仕切られており、襖絵の題材で名前が付けられています。
小方丈は仏間がない純住宅建築で、対照的に狩野派の水墨画で間仕切られています。
方丈庭園は、小堀遠州と親交があった僧 玉淵が作庭したと伝わります。
最寄り駅: 地下鉄 東西線 東山駅