年の初めに五穀豊穣を祈る祭り 京都・奈良 令和6年版

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京都市・奈良県の神社のうちで、運営されているサイトに祈年祭やおんだ祭・お田植祭について明記されているところを列挙します。

奈良県観光 [公式サイト] あをによし なら旅ネット」、「JRおでかけガイド」の情報からも補足しています。

祈年祭とは

祈年祭(きねんさい 「としごいのまつり」とも)は、その年1年の五穀豊穣を祈るお祭りのうち神社で行なわれる神事のなかで6月と12月の月次祭や11月の新嘗祭とともに重んじられてきた、国家祭祀の一つです。

始まりは天武天皇4(675)年と考えられています。
平安後期には伊勢神宮関係の祭祀として重視されましたが、室町以降断絶してしまいます。

祈年祭が再興したのは明治2(1869)年でした。
「皇室祭祀令」により、祈年祭は「掌典長、天皇が皇族・官僚を率いて拝礼」する「小祭」と定められ、毎年2月17日に行なわれました。
そして、11月23日・24日に行なわれる新嘗祭と対となって、神社制度に組み込まれました。

もうひとつ、新春に豊作の予祝として行なわれる御田植神事は、近畿や出雲地方では「おんだ祭」と呼ばれます。
擬似的に稲作の手順をたどり、収穫後の豊作の祝いまで行ないます。
コミカルな所作が多く、笑い声が大きいほど縁起が良く豊作になるといわれます。
これも神社では重要な祭事です。

京都

山国神社 歳ノ木祭(祈年祭)
1月10日 10時から
新嘗祭にお供えした稲穂を斎種(ゆだね)にして、氏子さんの家に配る行事です。
これを苗代や神棚にお供えします。
若宮八幡宮社 成人祭・祈年祭
1月15日
花山稲荷神社 初午祭
2月建国記念の日
秋の火焚祭と対をなす重要な神事です。
稲作を始めるにあたり、稲荷大神の降臨をあおいで五穀豊穣を祈願します。
また釜を鳴らして1年の作況を占います。
この日のみ、竹ういろう(200円)が授与されます。
粟田神社 祈年祭・湯立て神事
2月17日 11時から
湯立ての湯をかぶるとご利益があるといわれます。
今宮神社 祈年祭
2月17日 7時から
建勲神社 祈年祭
2月17日
下鴨神社 祈年祭(土解祭)
2月17日
白峯神宮 祈年祭
2月17日
乃木神社 祈年祭
2月17日 11時から
平野神社 祈年祭
2月17日 10時から
藤森神社 祈年祭
2月17日
松尾大社 祈年祭
2月17日 10時から
元祇園梛神社 祈年祭
2月17日
菅原院天満宮神社 祈年祭(梅花祭)
2月25日
護王神社 祈年祭
2月
出世稲荷神社 初午祭
2月
商売繁昌と五穀豊穣を祈願します。
八大神社 祈年祭・草餅御供祭(弥生祭)
3月3日 10時から
米の豊穣と、あらゆる産業の発展・国力の充実を祈願します。
あわせて斎行される草餅御供祭では、蓬の菱餅を5段重ねにしたものを神前に供えて、桃の節句を祝います。
貴船神社 雨乞祭
3月9日 10時から
農作業の始まる前の時期に、今年1年の適量の雨を降らせ、五穀豊穣となるよう祈願します。
古くは天皇自ら生きた馬を奉納して祈願していましたが、のちに絵馬の奉納に変えられました。
雨乞祭に引き続き、古絵馬焼納式が行なわれます。
北野天満宮 春祭(祈年祭)
3月15日
五穀豊穣を祈願します。
岡崎神社 祈年祭
3月16日 11時から
貴船神社 祈年祭
3月17日 11時から
米の豊穣をはじめ、国のあらゆる産業の発展と国力の充実を祈願します。
先着30名まで参列が可能
八坂神社 祈年祭(大祭)
3月17日 10時から
五穀豊穣を祈り、巫女による『浦安の舞』が奉納されます。
吉田神社 祈年祭
3月17日 10時から
吉祥院天満宮 五穀豊穣祈願祭(御供奉献祭)
3月25日 6時から神事
菅原道真公の命日の3月25日(旧暦2月25日)に、白とピンクに染められた菜の花を餅のような白いおこわに刺し、豆腐やくわいなどの野菜を三方にのせたものを供え、五穀豊穣を祈願します。
お供え物(御供)の拝観は13時まで。
御霊神社 祈年祭
3月
水火天満宮 祈年祭
3月第1日曜日
平安神宮 祈年祭
3月春分の日 10時から
五穀豊穣と殖産業の発展を祈願します。
巫女により『豊栄の舞』が奉納されます。
上賀茂神社 土解祭
4月3日 10時からの神武天皇遙拝式に引き続き斎行
土の災いを祓い、豊作を祈念します。
転じて、あらゆる事業の隆昌を祈願します。
卜占で今年の最適の稲種を決定し、その稲種のお祓いをします。
わら天神宮 春季例大祭
4月第1日曜日
豊作を祈願します。
綾戸國中神社 祈年祭
4月中旬の日曜日 11時から
岩屋神社 お田植祭
6月1日 午前中
上賀茂神社 御田植祭
6月10日 10時から
土解祭で卜占により決定した稲種の田植えを行なう奉告をする神事です。
賀茂山口神社にて奉幣を行ない、奈良神社前神事橋にて早苗を河中に投じます。
上賀茂神社 御戸代会神事
7月1日 10時から
土解祭・御田植祭と一連の神事で、五穀豊穣と稲穂の害虫駆除を祈願します。

奈良

手向山八幡宮 お田植え祭(おんだ祭)
2月3日 11時から
田主が鍬で苗代を耕し牛童が鍬を引き回して種籾まきをする所作を、能楽の形式で行なう古式ゆかしい祭事です。
大神神社 おんだ祭・豊年講大祭
2月6日 10時30分から
拝殿向拝を「神田」に見立て、田作男がおもしろおかしく田植えの所作をします。
鈴神楽の舞のあと、田作男が参拝者に籾種をまきます。
宇太水分神社 おんだ祭
2月7日
五穀豊穣を祈願します。
大和神社 御田植祭
2月10日 14時から例祭
14時30分から地元の小学生と中学生が田植えの所作を行ないます。
植えられた苗(松葉)は福引きになっていて、参拝者は先を争って摘みとり景品と交換します。
明治38年(1905)に途絶えた「御田植歌」が、平成29年(2017)に復興しました。
墨坂神社 祈年祭
2月11日
廣瀬大社 砂かけ祭
2月11日
10時30分から 殿上の儀
11時30分から 神賑行事
12時45分から 奉納演奏
14時から 庭上の儀
五穀豊穣、降雨、厄除けを祈願するお田植え祭です。
激しく砂を掛け合うため、万全の防御をして参拝して下さい。
村屋坐弥冨都比売神社 祈年祭・御田祭り
2月11日 14時から
今年1年の五穀豊穣を祈願します。
鋤を使っての畦切りから、豊作を祝った巫女の神楽舞まで奉納され、悪疫退散福餅まきで締めくくられます。
往駒大社 祈年祭(大祭)
2月17日 10時から
率川神社 月次祭併祈年祭
2月17日 11時から
大神神社 祈年祭
2月17日 10時から
五穀豊穣、国家隆盛と諸産業の発展、国民の安泰を祈願します。
橿原神宮 祈年祭
2月17日 10時から
春日大社 祈年祭
2月17日 10時から
五穀豊穣を祈願します。
御霊神社 祈年祭
2月17日
崇道天皇社 祈年祭
2月17日 (年によって変動があります。)
高鴨神社 祈年祭
2月17日 13時から
談山神社 祈年祭
2月17日 10時から
丹生川上神社 祈年祭
2月17日
丹生川上神社上社 祈年祭
2月17日
氷室神社 祈年祭
2月17日
廣瀬大社 祈年祭
2月18日
石上神宮 祈年祭
2月19日 11時から
五穀豊穣、諸産業の発展、国家・国民の繁栄を祈願します。
神前に供えられた「松苗」が授与されます。
この松苗を苗代の水口に挿しておくと、虫害がなく豊作になるといわれます。
菅原天満宮 祈年祭(おんだ祭)
2月25日
令和6年は通常どおりに10時から祈年祭、11時からおんだ祭が行なわれます。
登彌神社 祈年祭
2月28日 14時から
今年の豊作を祈願します。
飛鳥坐神社 おんだ祭
2月第1日曜日 (令和6年は2月4日) 11時から
西日本三大奇祭の一つといわれます。
稲の生長・豊穣、子宝・縁結び・成育安全を祈願します。
御田植神事ののち、天狗とお多福の結婚式・夫婦和合の儀式が行なわれます。
2月1日~29日の間、「おんだ祭特別ご朱印」の授与があります。
葛木御歳神社 祈年祭と湯立て神事
2月第2日曜日 (令和6年は2月11日) 11時から
神さまに、稲作のために土地を使わせていただくことをお願いする神事です。
湯立て神事では、参拝者の無病息災を祈願します。
與喜天満神社 祈年祭
2月第3日曜日
鹿島神社 祈年祭
3月1日
調田坐一事尼古神社 祈年祭・おんだ祭
3月6日 15時から祈年祭、 16時からおんだ祭
16時30分から福餅まき
春日大社 御田植神事
3月15日 11時頃から
本社の林檎の庭・榎本神社前・若宮神社前の3か所で、田植えを行なう所作の田舞が奉納されます。
このときに撒かれた種は、招福開運金運のお守り「福の種子」として、夫婦大国社で1年中授与されます。
八咫烏神社 御田祭
3月第4日曜日
鴨都波神社 春祭(当家祭・御田植祭・稲荷神社祭)
4月第1日曜日
13時から当家祭 14時20分から御田植祭 14時50分から稲荷祭 15時15分からごくまき
神社の氏子代表の「当家」から、火男とお福が牛を引いて神社に到着後、田植祭が行なわれます。
松の葉を苗に見立てた「苗守り」が授与されます。
天河大辨財天社 春季大祭(慈航祭)
4月14日 10時30分から
五穀豊穣が祈願されます。
参列は4月8日までに電話で予約が必要です。
高鴨神社 春季大祭
4月15日 11時から
五穀豊穣、国民の安寧、国家の安泰が祈念されます。
天神社 春祭(御田植祭)
4月17日
斎竹で囲って作った畑を、牛の面を付けた男と田作り男が耕し、松葉で苗になぞらえたものを女性が植えます。
葛木御歳神社 御田祭と御田植神事
5月3日 11時から
往駒大社 御田植祭(おんだまつり)
5月5日 10時から
天河大辨財天社 おんだ祭(お田植え神事)
5月下旬(令和6年は5月26日) 10時から
早乙女衣裳をまとった女性たちが神田に田植えをして、五穀豊穣を祈願します。