2020年12月の特別拝観・行事 奈良

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奈良県内の社寺の2020年12月の特別拝観・行事をまとめました。
ただし、10月・11月から行なわれている秋の特別拝観と、大晦日の行事は省きます。

早いもので、紅葉の拝観が終わるとすぐに年納めの法要や縁起物の授与などが始まります。

大根炊きの情報は「奈良 大根だき情報(2020年版) 【中止情報あり】」、除夜の鐘は「除夜の鐘情報 奈良2020年版 【中止情報あり】」、初詣は「奈良の初詣・特別拝観情報2021年版」をご覧ください。

各社寺の公式サイトと「奈良市観光協会サイト」「奈良県観光公式サイト あをによし なら旅ネット」からの情報です。

2020年5月14日に「緊急事態宣言」が解除され、奈良の多くの社寺では6月1日(月)以降、通常どおりの拝観を再開されています。
詳しくは各社寺の公式サイトをご覧ください。

若草山焼き行事は規模を縮小して開催されます

来年(2021年)の若草山の山焼きは、1月23日(土)に開催が決定しました。

ただし密集を避けるため、規模が縮小されることになりました。
若草山への入山は不可となり、一定の人出を超えると奈良公園の大仏前交差点から東への立ち入りが規制されます。

実施: 山焼き(点火範囲は縮小)・野上神社の祭典(関係者のみで斎行)

中止: 花火・聖火行列・山麓でのイベント(鹿せんべい飛ばし大会など)・山麓特別観覧席

野上神社での祭典から山焼きの模様はライブ配信されます。

東大寺二月堂のお水取りの、おたいまつの拝観に変更があります。

東大寺二月堂のご本尊の十一面観音菩薩に私たちが日常犯している罪を懺悔する「十一面悔過(修二会)」は、天平勝宝4年(752年)の始まり以来、東大寺が炎上しても大仏殿が荒廃しても戦時中も、途絶えることなく1269回行なわれてきました。

令和3年3月1日から15日のお水取り(修二会本行)は、以下のように拝観方法が変更されることになりました。

  • 3月1日~11日 二月堂下芝生や広場で拝観可能。
    ただし一定の人数を超えると、第2拝観所へ誘導されます。
    第2拝観所からあふれた人は拝観できません。
  • 3月12日~14日 二月堂下芝生も広場も拝観不可。
    春日野園地に大型ビジョンが設置され、映画監督の河瀨直美さんが撮影したおたいまつの様子がライブ上映されます。

奈良県内の12月の特別拝観・行事

公開されている各社寺では感染予防対策をされていますが、お参りされる方もマスク着用・手洗いの励行・体調面に留意して、無理のないように行動なさって下さい。

東大寺 良弁忌

とき: 12月16日(水) 10時頃~

聖武天皇の勅願で東大寺を開いた良弁僧正の御忌法要です。

法要後、開山堂にて平安時代の良弁僧正坐像(国宝)(10時頃~16時頃)、俊乗堂にて鎌倉時代の俊乗房重源上人坐像(国宝)・愛染明王坐像(重文)・阿弥陀如来立像(重文)(9時~16時)、法華堂(三月堂)にて奈良時代の執金剛神立像(国宝)(10時前~16時)が公開されます。

法華堂執金剛神立像は、良弁僧正が東大寺の前身の金鍾寺にいた当時に作られたと考えられています。
執金剛神とは金剛杵を執って仏法を守護する神で、金剛力士はこの神将が発展して生まれたとされています。

春日大社国宝殿 冬季特別展「日本の名刀と武具 ー 刀剣の歴史と病魔退散の祈り ー」

とき: 前期12月26日(土)~2021年2月7日(日)
後期2021年2月9日(火)~2021年4月4日(日) 10時~16時30分(受付終了)

日本刀剣史をたどりつつ、刀剣や弓矢などの武具に病魔退散の願いを込めた人々の思いを追います。

金地螺鈿毛抜形太刀(国宝)は前期のみ、宮御料古神宝類 紫檀地銀樋毛抜形太刀(国宝)は後期に展示されます。
「春日本 『春日権現験記』」、宮御料古神宝類 黒漆平文飾剣(柄白鮫)(国宝)、三鈷柄籐巻剣(重文)は通期で展示公開されます。

正暦寺 冬至祭・秘仏公開

とき: 12月22日(火) 9時~15時30分

毎年冬至の日に、不動明王に健康を祈願する護摩供養が行なわれます。

冬至祭に合わせて、瑠璃殿に安置されている寺宝や秘仏が公開されます。

石上神宮 お火焚祭

とき: 12月8日(火) 14時~

奉納された1年分の願串が、大祓詞・十種詞を奏上しながら忌火の火床にくべられてそれぞれの願い事の成就とともに除災招福・健康長寿・家内安全が祈願されます。

安倍文殊院 冬の寺宝展

とき: 12月1日(火)~2021年2月28日(日) 9時~16時30分

金閣浮御堂(仲麻呂堂)霊宝館に安置されている、安倍仲麻呂公像、安倍晴明公像、ほか陰陽道に関する古文書などが公開されます。
冬の寺宝展では方位災難除けの十二天御尊軸のうち「毘沙門天」「月天」「地天」が展示されます。

當麻寺中之坊 新春秘宝展

とき: 12月15日(火)~2021年2月28日 9時~17時 霊宝殿にて
(例年1月1日開始ですが、分散参拝のため早くなりました。)

當麻寺中之坊は「大和七福八宝めぐり」の布袋尊の札所です。
「布袋尊百童子屏風」、南都絵師の琳賢筆「弁財天十五童子図」を特別公開、常設展での毘沙門天立像(平安時代)などと合わせておめでたい七福神の宝物が並びます。

また、丑年最初の秘宝展にちなみ矢野橋村画伯の「牧童図」と、その高弟の直原玉青画伯の「香藕園」が特別公開されます。2月3日まで。

壷阪寺 納め観音法要

とき: 12月18日(金)
11時30分~ 法話
13時30分~ 納め観音法要・秘仏子島荒神像御開帳
引き続き 大とんど(古いお札のお焚き上げ)

秘仏の子島荒神像は年に1回、この日に3時間だけ開扉されます。
混雑時は変更される可能性があります。

祭事や法要の変更・中止

例大祭や法要などの内容の変更・中止の情報です。

奈良市

春日大社 春日若宮おん祭
12月15日(火)~18日(金)
一部縮小・時刻の変更をしながら斎行されます。
中止:大宿所詣、試しの儀、南大門交名之儀、松之下式、競馬、稚児流鏑馬、奉納相撲、後宴能
17日(木)のお旅所祭の様子がインターネットで配信される予定です。

奈良市以外の市町村

天河大辨財天社 天河大辨財天宇賀神王浴酒神事
12月4日(金)
参列者が50名に限られます。申し込みは電話で。
大神神社 久延彦神社入試合格安全祈願祭
12月6日(日)
参列不可。
大峯山護持院 喜蔵院 壽稲荷大祭
12月6日(日)
僧侶と関係者のみで行なわれます。参列不可。
宝山寺 大鳥居大注連縄奉納
12月16日(水)
中止になりました。

特別拝観の中止情報

中止になってしまっていた特別拝観です。

奈良市

薬師寺 国宝 東塔初層内陣特別公開
2021年3月1日(月)~2022年1月16日(日)

落慶法要の日程は未定ですが、さきに一般公開が決定しました。
基壇からの拝観になります。

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Posted by 管理人めぶき