この章段は、当時貴族の間で大人気だった白居易の七言律詩がもとになっています。
雪のいと高う降りたるを (訳)
『枕草子』の日記的章段の中で「頭の弁の 職にまゐり給ひて」と並んで有名な話です。
雪の日と言えば、この話ですね。
角川文庫版『枕草子 下巻』の第284段です。
近うて遠きもの (感想)
近いようでいて、遠く感じられるものが並べられています。
近うて遠きもの (訳)
『枕草子』の中で「春は あけぼの」「星は すばる」と並んで有名なもの尽くしの章段です。
角川文庫版『 枕草子 下巻』の第161段です。
雪のいと高うはあらで (感想)
清少納言は、『枕草子』に何度も出てきますが、月の光が冴える雪景色がお好みです。
雪のいと高うはあらで (訳)
今朝は昨夜の雪が溶けずに、うっすらと残っていました。
うっすらとした雪景色の夜に、風流人と話に花を咲かせた短編小説を訳しました。
『清少納言 コレクション日本歌人選007』
清少納言の書いた『枕草子』は、随筆・歌枕集・日記・和歌・物語をひとまとめにした、分類に囚われない新しい文学です。
彼女自身は、村上天皇の御代に『後撰和歌集』を編纂した「梨壺の五人」のうちの一人の、清原元輔の娘と期待されることにコンプレックスを持っていました。晴れの場で父のような素晴らしい歌を詠むことはできないし、自分のまずい歌で父の名声を汚してはならない、と。
『藤原行成』復刊
藤原行成ファンのみなさまに朗報です。
吉川弘文館の人物叢書『藤原行成』が復刊されました。
歴史書の専門出版社16社によって結成されている「歴史書懇話会」の復刊企画、「歴懇リバイバル2011」で『藤原行成』の復刊が決まりました。
七月ばかり、いみじう暑ければ (訳)
今日は旧七月の晦日です。暦の上では今日で初秋の終わりですが、まだまだ暑さが厳しいのは平安時代も同じでしょう。
そんな暑い日の夜明けごろの話です。
角川文庫版『枕草子 (上巻) 』第33段です。
十二月二十四日、宮の御仏名の(訳)
珍しいことに奈良市内に11センチの積雪があった日に、訳しました。
その日は、我が家の「身分の低い者の見苦しい家の屋根」も等しく白くなっていました。
角川文庫版『枕草子 下巻』第248段です。
今回は文が長くて訳し辛かったです。