奈良 春の特別公開2018 (奈良県)
2018年、奈良県の春(4月からゴールデンウィークまで)の特別展や特別公開です。
各社寺の公式サイトと「あをによし なら旅ネット」からの情報です。
西国三十三所札所会主催の「西国三十三所草創1300年 特別拝観」も合わせて掲載しています。
生駒市のお寺の特別公開
宝山寺 獅子閣特別公開
とき:5月1日(火)~6日(日) 9時~16時
場所:獅子閣(重文)
明治15年上棟、17年に洋風の客殿として落慶しました。
明治時代に行なわれた洋風建築の模倣として、保存がよく貴重な建物です。
混雑時は人数制限されます。
大和郡山市のお寺の特別公開
松尾寺 舎人親王676年誕生祭
とき:4月29日(日・祝) 13時~14時
場所:伏し拝み伝承地にて
松尾寺を開いた舎人親王の生誕を祝して、散華供養が行なわれます。
併せて、4月1日(日)~11月30日(金)の期間に舎人親王像が公開されます。
天理市の社寺の特別公開・お祭り
大和神社 ちゃんちゃん祭り
とき:4月1日(日) 14時から
大和国の地主神であり大和神社の主祭神でもある大国魂大神が、ちゃんちゃん鉦を合図にして山の辺の道を巡幸されます。
途中、御旅所で翁の舞や龍の口の舞が奉納されます。
平成30年2月に、奈良県の無形民俗文化財に指定されました。
長岳寺 釜の口れんぞ
とき:4月21日(水) 14時から
犬鳴山妙泉講の修験者たちにより行者問答、法弓作法、法斧作法などが行なわれます。
大柴灯護摩の炎と煙が立ち上がる、勇壮な法会です。
福引き付きの添え護摩木祈願は500円から。
桜井市の社寺の特別公開・お祭り
安倍文殊院 秘仏十二天特別御開帳
とき:4月29日(日・祝)~5月5日(土・祝)
場所:金閣浮御堂
併せて5月31日(木)まで春の寺宝展開催中。
大神神社 春の大神祭(はるのおおみわまつり)
とき:4月8日(日)~10日(火)
場所:大神神社本社・大直禰子神社(若宮)・狭井神社
大直禰子神社にお祀りされている、大直禰子命の御分霊(若宮さま)が本社と大直禰子神社の間を渡御されます。
9日は大神祭(おおみわまつり)が斎行され、神楽「うま酒みわの舞」が奉納されます。
10日の12時から後宴能(ごえんのう)が行なわれます。
能「三輪」や狂言「福の神」などが演じられます。
観覧自由。
終了後、参観者に「御供(紅白のお餅)」が配られます。
大直禰子神社は明治以前は大御輪寺というお寺で、若宮さまと十一面観音菩薩像がお祀りされていました。
観音さまは現在は聖林寺でお祀りされています。
大神神社 鎮花祭(はなしずめのまつり・ちんかさい)
とき:4月18日(水) 10時30分~
場所:大神神社本社・狭井神社
狭井神社には三輪の神さまの荒魂(あらみたま)がお祀りされています。
病気平癒の神さまとして信仰を集めています。
古来、散りゆく花に乗って疫病や災いが起こると考えられました。
鎮花祭は「大宝律令」で定められた神事で、疫病を鎮め、国民の無病息災が祈願されます。
奈良・大阪・京都の製薬業者や医療関係者が参列し、神前に医薬品が奉納されることから「くすりまつり」とも呼ばれます。
大神神社 久延彦神社 就学安全祈願祭
とき:5月5日(土・祝) 11時~
場所:久延彦神社
『古事記』に、居ながらにしてすべての物事を知っていると書かれた、知恵の神さまである久延毘古命のお祭りです。
受験合格・学業向上のご利益があります。
談山神社 春のけまり祭
とき:4月29日(日・祝) 11時~
場所:蹴鞠の庭
談山神社の主祭神の藤原鎌足公が蹴鞠会で中大兄皇子と出会い、大化の改新の道筋を作ったという故事に由来する行事です。
蹴鞠には勝敗はなく、見苦しくないよう作法を重んじ、相手に蹴りやすい玉を返して共に楽しみます。
談山神社 春の社宝特別公開
とき:4月1日(日)~5月31日(木) 8時30分~17時
談山神社の前身は、藤原鎌足公の菩提寺でした。
神仏習合だった名残の社宝も公開されます。
長谷寺 日本最大の掛け軸 大観音大画軸大開帳
とき:3月1日(木)~5月31日(木) 9時~16時
場所:本坊大講堂
室町時代に消失したご本尊の設計図として描かれた、高さ約16メートル・横幅約62メートル・重さ約125キログラムの日本最大の掛け軸です。
観音さまの大きさを伝えるため、出開帳に用いられたそうです。
あまりにも大きいので、斜めに寝かせての展示になります。
西国三十三所草創1300年を記念しての公開です。
長谷寺 本尊大観音尊像春季特別拝観
とき:3月1日(木)~5月31日(木) 9時~16時
場所:本堂(国宝)
ふだん入ることのできない本堂に入り、高さ10メートルを超える大きなご本尊十一面観音菩薩立像と結縁することができます。
橿原市の社寺の特別公開・お祭り
おふさ観音 春季大祭 秘仏本尊十一面観音像特別開帳
とき:4月17日(火)・18日(水)
観音さまの縁日の開帳です。
橿原神宮 神武天皇祭
とき:4月3日(火) 10時~
主祭神の神武天皇が崩御された日に斎行されています。
13時からの祭典では国栖奏奉納が行なわれます。
宇陀市のお寺の特別公開
室生寺 金堂諸仏 国宝 釈迦如来像・十一面観音像 特別拝観
とき:3月10日(土)~4月15日(日) 9時~15時
場所:金堂(国宝)
国宝の釈迦如来立像(平安時代作)や十一面観音菩薩立像(平安時代作)をはじめとした、いずれも重要文化財の美仏さま方に拝観できます。
若手僧侶による解説も、不定期で行なわれます。
葛城市のお寺の特別公開
當麻寺中之坊 霊宝館 山越阿弥陀図特別公開
とき:4月15日(日)~5月28日(月) 9時~17時
場所:霊宝館
映画『かぞくわり』の制作を記念し、映画の下敷きとなった折口信夫の小説『死者の書』のもとになった、中将姫願経『称讃浄土佛摂受経』(奈良時代)と、寺宝『山越阿弥陀 聖徳太子 弘法大師』が特別公開されます。
當麻寺奥院 御影堂 特別拝観
とき:4月21日(土)~5月6日(日) 9時~16時30分
御影堂(重文)は奥院の本堂です。
いずれも重文の十界図屏風、押出銅造三尊仏像、法然上人行状絵伝などが拝観できます。
石光寺 日本最古の石仏開帳
とき:4月20日(金)~5月20日(日)
場所:弥勒堂
「天武天皇の勅願により、光る石を加工して弥勒仏を造った」との伝承通り、発掘された日本最古の寄せ石造りの弥勒さまです。
五條市のお寺の特別公開
榮山寺 本尊・薬師如来坐像特別開扉
とき:4月25日(水)~5月27日(日) 9時~17時
八角円堂(国宝)は法隆寺の夢殿と並ぶ、天平建築の貴重な遺構です。
高取町のお寺の特別公開
壺阪寺 二大塔(三重塔・多宝塔)同時開扉
とき:4月1日(日)~5月31日(木)
三重塔(重文)は明応6(1497)年に再建されたもの。
多宝塔は壺阪寺開創1300年を記念して、平成14年4月に落慶されました。
ご本尊は平安時代の秘仏、大日如来像です。
西国三十三所草創1300年を記念しての公開です。
斑鳩町のお寺の特別公開
法輪寺 妙見会式
とき:4月15日(日)
妙見さまの縁日の法要です。
この日のみ、秘仏の妙見菩薩立像が開扉されます。
妙見さまは11世紀頃の作とされ、現存する最古の木彫妙見像といわれます。
法隆寺 春季秘宝展(国宝など)
とき:3月20日(火)~5月31日(木) 9時~16時
場所:大宝蔵殿
ふだん拝観できない寺宝が、春と秋の年2回公開されます。
飛鳥時代から江戸時代までの重要文化財の仏像や絵画とともに、平成20年の「平成の玉虫厨子」や平成18年の「毘沙門天・吉祥天像 復原」も出展されます。
法隆寺 夢殿本尊・観音菩薩立像(救世観音)(国宝) 特別開扉(春季)(国宝など)
とき:4月11日(水)~5月31日(木) 8時~17時
場所:夢殿
春と秋の年2回公開されます。
夢殿は聖徳太子の斑鳩の宮跡に建立されました。
救世観音はそのときに本尊として安置されましたが、長く秘仏として隠されていました。
平群町のお寺の特別公開・お祭り
信貴山千手院 銭亀祭
とき:4月8日(日) 10時~16時
終日、秘仏黄金銭亀喜神ご開扉と柴燈大護摩祈祷が行なわれます。
12時30分~ 銭亀行列(先着100人 3000円)
13時~ 金運招大般若祈祷
「お宝まき福引」は数量限定です。お早めに。
銭亀さまとは、信貴山の毘沙門天王のお使いで金運招福の神さまです。
信貴山成福院 七福融通まつり
とき:4月29日(日・祝)
12時~ 宝来そば無料接待 「欲は細く 願いは長く」融通さまのご利益をいただけますように
14時~ 融通行列
14時30分~ 融通祈願祭
融通さまとは如意融通宝生尊のことで、信貴山の毘沙門天王が左手に持つ宝塔から放たれる光そのものです。
融通さまは、願いを意のままに必要に応じて融通くださいます。
三郷町の神社のお祭り
龍田大社 瀧祭・例大祭・放魚祭
とき:4月3日(火)
10時30分~ 瀧祭 大和川で捕った鯉を、岩瀬の杜の水神さま(若宇加能売命(わかうかのめのみこと)にお供えします。 参拝可能
4月4日(水)
10時30分~ 例大祭 良い水が流れるごとく物事がうまくいくよう祈願します。
15時30分~ 放魚祭 岩瀬の杜の水神さまに祭りの無事を奉告し、鯉を大和川に放します。 参拝可能
例大祭は夏の風鎮祭と対をなし、明治維新までは風神祭と呼ばれていました。
吉野町のお寺の特別公開
金峯山寺 日本最大秘仏本尊 特別ご開帳
とき:3月31日(土)~5月6日(日) 8時30分~16時
場所:本堂蔵王堂(国宝)
本堂蔵王堂のご本尊の、日本最大の秘仏金剛蔵王大権現3体(重文)が公開されます。
公開期間中、蔵王堂奥殿本地堂にて13時から僧侶による法話が行なわれます。
金峯山寺 花供懺法会
とき:4月10日(火)~12日(火)
ご神木の山桜の花の満開を、ご本尊の蔵王権現に奉告する法要です。
4月10日 10時~ 花供千本搗き 伊勢音頭に合わせて大勢の人が餅をつきあげます
14時~ 女人採灯大護摩供 女性行者が大護摩供を修する、修験道では金峯山寺だけの法会です。
4月11日・12日 10時~ 大名行列 竹林院を出発
大名行列の到着後 花供懺法会・採灯大護摩供修法
13時頃~ 餅まき
櫻本坊 釈迦如来坐像 特別ご開帳
とき:4月7日(土)~17日(火) 8時30分~16時30分
場所:宝聚堂
天武天皇の念持仏だった、吉野で最古のお釈迦さま(重文)が公開されます。
あわせて宝聚堂(宝物殿)も参拝できます。
如意輪寺 御本尊如意輪観世音菩薩特別公開
とき:4月7日(土)~9日(月)
春だけの公開です。
明日香村のお寺の特別公開
岡寺 本堂内々陣お扉特別開扉
とき:4月1日(日)~5月31日(木) 8時~17時
西国三十三所草創1300年を記念しての公開です。
塑像として日本最大のご本尊如意輪観音坐像(重文)に、間近から参拝することができます。
橘寺 聖倉殿(宝物殿・収蔵庫) 春の特別公開
とき:4月7日(土)~5月6日(日) 9時~17時
年に2回の特別公開。
伝日羅立像や、春は聖徳太子絵伝の第1・2幅などが公開されます。
橘寺 橘祭
とき:5月3日(木・祝) 10時30分~
橘を持ち帰り、お菓子の神さまとあがめられる田道間守の法要です。
ミカンが授与されます。
天川村の神社のお祭り
天河大辨財天社 五十鈴・鈴緒 掛け納め式・振り初め式
とき:4月7日(土) 10時~ 掛け納め式
4月14日(土) 10時~ 振り初め式
多くの寄進が集まったおかげで、五十鈴・鈴緒が新調されました。
新しい五十鈴・鈴緒は、拝殿に掛けられたのち1週間お清めされてから、振り初め式を迎えます。