木津川市 2016 秋の社寺秘宝・秘仏特別開扉

京都・特別拝観

京都府木津川市で「ときめき、邂逅 きづがわし。」と題して、今年も通常非公開の社寺の仏像や宝物が公開されます。

開扉日程は社寺によってまちまちです。

ここでは「ときめき、邂逅 きづがわし。」のパンフレット(pdf)から、参加13社寺について簡単に紹介します。

蟹満寺
10月29日(土)から11月6日(日) 8時30分から16時まで
本尊釈迦如来坐像(国宝)、涅槃図【通常非公開】など
蟹が助けてくれた女性を蛇から守った、「蟹の恩返し」の伝説で有名な寺。
釈迦如来坐像は、飛鳥大仏や興福寺の旧山田寺仏頭、薬師寺の薬師如来像と同時代の金銅仏と考えられています。
白鳳時代に当地にいた渡来人による創建とされます。
神童寺
10月29日(土)から11月6日(日) 9時から16時30分まで
本尊蔵王権現像、日光・月光菩薩(重文)、愛染明王坐像(重文)、毘沙門天(重文)、阿弥陀如来坐像(重文)、弁財天十五童子像【通常非公開】、二十六坊境内図【通常非公開】など多数
開基は聖徳太子といわれ、一帯は修験道の修行の地で、本尊の蔵王権現像は役行者が2人の神童の力を得て自ら刻んだと伝わります。
平安時代初期の仏像が多く安置されています。
愛染明王坐像は矢を天に向けて番える珍しいもので、日本に3体しかないそうです。
白不動明王立像は忿怒相が怖くない、最古の部類に属する姿をしています。
大智寺
10月29日(土)、30日(日)、11月3日(木・祝)から6日(日) 10時から16時まで
本尊文殊菩薩坐像(重文)、十一面観音立像(重文)、厨子入聖徳太子立像(南無仏二歳立像)【通常非公開】など
奈良時代に行基が架けた木津川の泉大橋が流され、西大寺の慈真が残された橋柱の部材を使って文殊菩薩を刻みました。
のちに堂宇を建立して文殊菩薩像を安置したのが始まりとされます。
安福寺
11月3日(木・祝)から5日(土) 10時から16時まで
本尊阿弥陀如来坐像(市指定)【通常非公開】、平 重衡肖像画、青面庚申金剛明王立像
「南都焼失」で東大寺などを燃やした平 重衡が、処刑前に最後に拝んだ阿弥陀如来像を本尊として安置しています。
彼を哀れんだ木津の村人たちは本堂を「哀堂(あわれんどう)」と呼び、処刑から200~300年後に重衝を埋葬した地に十三重石塔を建立したと伝わります。
御霊神社
11月3日(木・祝)から6日(日) 10時から16時まで
木津浜絵馬(市指定)【通常非公開】
岡田國神社、田中神社とともに「木津三社」と称され、10月第4土・日曜日には木津川市の指定無形民俗文化財である木津御輿太鼓祭が行なわれます。
西念寺
11月1日(火)から5日(土) 10時から16時まで
本尊阿弥陀如来坐像、薬師如来坐像(府指定)など
初参加です。
山岳修行の地に、行基が薬師如来を本尊として寺に整えましたが、たびたび焼失。
江戸時代に現在地にて、本尊を阿弥陀如来として復興しました。
海住山寺
10月29日(土)から11月6日(日) 9時から16時まで
五重塔(国宝)初層【通常非公開】、本尊十一面観音立像(重文)、文殊堂内部(重文)【通常非公開】、四天王立像(重文)【通常非公開】ほか
聖武天皇が東大寺の大仏建立の無事を祈願して、良弁に堂宇を建立させ十一面観音を安置しましたが焼亡。
鎌倉時代に笠置寺にいた貞慶が復興、弟子の覚真が伽藍を調えました。
五重塔初層公開は荒天時は開扉中止です。
現光寺
奈良交通のバスツアー「紅葉を楽しむBコース」でのみ拝観可能です。
11月16日(水)・22日(火)・28日(月)出発
十一面観音坐像(重文)は鎌倉時代前期の慶派の作と考えられ、この時代では珍しい、観音菩薩の坐像です。
旧燈明寺
11月3日(木・祝)から6日(日) 10時から16時まで
【通常非公開】千手観音立像、十一面観音立像、不空羂索観音立像、聖観音立像、馬頭観音立像
開基は奈良時代の行基の説と、平安時代初期の貞暁の説があり、よくわかっていません。
鎌倉時代から再興と荒廃を繰り返し、昭和27年には廃寺となってしまいました。本堂は昭和57年に横浜市三渓園に移築されています。
現在は「一般財団法人 川合京都仏教美術財団」が本堂跡地に収蔵庫を建て、仏像を管理しています。
西明寺
11月3日(木・祝)から6日(日) 10時から16時まで
本尊薬師如来坐像(重文)【通常非公開】
行基ゆかりの寺と伝わりますが、江戸時代に川の氾濫により現在地に移転しました。
本尊の薬師如来坐像は平安時代の永承2年(1047年)の造立です。
高田寺
11月3日(木・祝)から6日(日) 9時から16時まで
本尊薬師如来坐像(重文)【通常非公開】
奈良時代の創建で、本尊の薬師如来坐像は平安時代の保安年間の作と考えられます。
境内のほぼ等身大のお地蔵さまは「夜遊び地蔵」と呼ばれます。
岩船寺
10月1日(土)から11月30日(水) 8時30分から16時45分まで
本尊阿弥陀如来坐像(重文)、普賢菩薩騎象像(重文)、両界曼荼羅【通常非公開】など。
三重塔(重文)初層公開は、10月と11月の土・日・祝のみ。雨天・荒天時は中止の場合あり
聖武天皇の勅願により、行基が建立した阿弥陀堂を始まりとします。
本尊阿弥陀如来坐像は行基の作、普賢菩薩騎象像は智泉の作とされます。
三重塔は仁明天皇が智泉をしのんで建立したものです。
浄瑠璃寺
10月1日(土)から11月30日(水) 9時から16時30分まで
九体阿弥陀如来坐像(国宝)、四天王立像(国宝)、吉祥天女立像(重文)【通常非公開】など。
三重塔(重文)初層公開は10月29日(土)から11月6日(日) 荒天時は中止の場合あり
開基は奈良時代の行基との説がありますが、平安時代の義明との説もあります。
梵字の阿字をかたどった池の、西側に九体阿弥陀仏(国宝)を祀る九体阿弥陀堂(国宝)があります。
池の東側には三重塔(国宝)があり、薬師如来像(重文)が安置されています。

これらの社寺を回るには、JR奈良線・JR学研都市線の木津駅を起点にして、コミュニティバスを利用すると便利です。
しかし、コミュニティバスは平日のみの運行の路線や、1時間前に予約が必要な路線があるため、事前に綿密な予定を立てる必要があります。

くわしくは木津川市観光協会の公式サイト「木津川市観光サイト」、コミュニティバスの運行は木津川市のサイトをご覧下さい。

奈良交通のボンネットバスで巡るツアーが2種類あります。
「仏像を楽しむAコース」は蟹満寺・神童寺・安福寺・大智寺・高田寺・岩船寺・浄瑠璃寺を回ります。
「紅葉を楽しむBコース」は蟹満寺・神童寺・恭仁宮跡・海住山寺・現光寺を回ります。
9月1日予約開始です。奈良交通予約センターへ。

Posted by 管理人めぶき