奈良 特別拝観と行事 2022年5月
2022年5月の、奈良県内の各社寺でゴールデンウィーク以降(9日~31日)に行なわれる、行事や特別拝観などの情報です。
各社寺の公式サイトと「奈良市観光協会サイト」「奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット」からの情報により記事を作成しています。
5月8日以前の情報は、以下の記事をご覧ください。
奈良市
春日大社 春日若宮御本殿・内院 特別公開
とき: 5月14日(土)・15日(日) 10時・11時・13時・14時
着到殿前の特設テントに集合し、時間がきたら案内されます。
翌週から御修繕に入るという直前の時期に、追加で拝観が可能になりました。
これが最後の公開です。
春日若宮社は昨年から20年に一度の式年造替に入っており、今年の10月28日の「本殿遷座祭」で若宮さまがお戻りになる予定です。
お留守中なので、通常は神職しか入ることのできない御本殿と内院に拝観できることになりました。
予約は不要です。
春日大社国宝殿 春季特別展「いきもののデザイン ー 宝物に躍動する花・鳥・動物 ー」
とき:
前期:4月9日(土)~5月22日(日)
後期:5月24日(火)~7月10日(日)
10時~16時30分(受付終了)
平安時代以降、春日の神さまに奉納された宝物の中から、空想上の霊獣や、吉祥とされる花や鳥、神の使いである鹿、邪を祓う狛犬や獅子などいきものがデザインされたものが展示公開されます。
また、寅年にちなんで、虎の文様がピックアップされます。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
璉珹寺 特別拝観
とき: 5月1日(日)~31日(火) 9時~17時
光明皇后がモデルとされるご本尊の阿弥陀如来立像(県指定文化財)や、脇侍の木造観音菩薩立像(重文)と木造勢至菩薩立像(重文)が公開されます。
阿弥陀さまは上半身は白色裸身、下半身に袴を付けていて50年に一度取り替えられます。
別名を紀寺といい、飛鳥から平城遷都に伴い移転したと伝わります。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅 / JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅
西大寺 聚宝館特別公開
とき: 4月20日(水)~5月10日(火) 9時~16時
西大寺所蔵の寺宝が展示されます。
鎌倉時代の国宝金剛宝塔(壇塔)、平安時代の吉祥天女立像(重文)と塔本四仏坐像(重文)など。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 ・ 京都線 ・ 橿原線 大和西大寺駅
唐招提寺 中興忌梵網会・うちわまき
とき: 5月19日(木) 13時~14時
鎌倉時代の中興の覚盛上人の遺徳を偲ぶ法要です。
上人が血を吸いにくる蚊を殺さずうちわで追い払うよう諫められた故事から、うちわが供えられるようになりました。
15時からのうちわまき法会は、関係者のみで行なわれます。
魔除けのご利益があるうちわ(魔除けの宝扇)の抽選も中止になりました。
9時~16時 中興堂にて
覚盛上人坐像(重文)が特別開帳されますが、堂外からの拝観になります。
最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅
大安寺 馬頭観音特別ご開扉
とき: 4月11日(月)~5月22日(日)
大安寺は、今年の4月から約1年間、宝物殿の増改修工事に入ります。
また、奈良国立博物館にて4月23日(土)~6月19日(日)に特別展「大安寺のすべて - 天平のみほとけと祈り -」が開催されます。
そのため、馬頭観音立像(重文)と十一面観音立像(重文)の特別拝観が変更されることになりました。
例年3月のみ特別ご開扉される馬頭観音さまが上記の期間に特別ご開帳され、十一面観音さまは奈良博で出陳されます。
5月24日(火)~6月21日(火)は交代して、十一面観音さまが大安寺で特別ご開帳、馬頭観音さまは奈良博に出陳になります。
近鉄 奈良駅発 JR 奈良駅東口経由 奈良交通バス
- 135、136系統「白土町行き」
- 79、87、90系統「シャープ行き」
- 86系統「イオンモール大和郡山行き」
- 16、19、20系統「杏中町行き」
「大安寺」下車
法華寺 国史跡・名勝庭園公開
とき: 4月1日(金)~6月10日(金) 8時30分~16時(受付終了)
京都の仙洞御所から移されたと伝わる庭木や石を配した、回遊式庭園が公開されます。
春は桜、季節が進むとカキツバタが有名です。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
不退寺 春期寺宝特別公開
とき: 3月1日(火)~5月31日(火) 9時~16時50分頃(受付終了)
在原業平画像、伊勢物語・こけら経、多宝塔心柱など、ふだんは拝観できない寺宝が公開されます。
五大明王のうち昨年の夏に修理に出られた大威徳明王・軍荼利明王・降三世明王は、3月24日に帰ってこられる予定です。
3月22日頃まで、弘法大師坐像などの秘仏が代わりに公開されます。
不退寺 業平忌(開山忌)
とき: 5月28日(土) 11時~
一般の参列は不可になりました。
本堂の在原業平公の画像をショウブやカキツバタで飾り、遺徳を偲ぶ法要が行なわれます。
平城上皇が嵯峨天皇に譲位後に造営した御殿「萱の御所」を、その孫にあたる在原業平が自ら刻んだ聖観音像を安置して寺に改めました。
鎌倉時代の多宝塔(重文)が28日(土)と29日(日)の2日間、特別開扉されます。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
霊山寺 薔薇会式・えとまつり
とき: 5月15日(日) 13時~
ご本尊の薬師如来と八体仏にバラの花をお供えし、健康と多幸を祈念する法要です。
霊山寺のバラ園には200種類2000株が植えられてて、敬宮愛子内親王のご生誕を祝して名付けられた淡いピンク色の「プリンセス・アイコ」もあります。
バラの開花時期のみ、ティーテラス「プリエール」が開店します。
近鉄 富雄駅発 奈良交通バス 50系統「若草台行き」乗車 「霊山寺」下車
大和郡山市
松尾寺 舎人親王像・千手観音像トルソー 特別公開
とき: 4月1日(金)~12月25日(日) 9時~16時
天武天皇の勅命を受け、『日本書紀』の編纂の無事と自身の厄除けを祈願して松尾寺を建立した、舎人親王の坐像が特別公開されます。
合わせて、ご本尊の千手千眼観音像の裏から発見された「焼損仏」十一面千手観音像も拝観できます。
作家の白洲正子氏が、均整のとれたプロポーションから「トルソー」と賞しています。
松尾寺 お花畑(バラ)一般公開
とき: 5月14日(土)~29日(日) 9時~16時
開花状況により終了日は変動します。
1952年の本堂の昭和大修理を記念して、世界各国を原産とするバラが植えられました。
5月中旬から松尾山境内の群生サツキも開花します。
近鉄 橿原線 大和郡山駅 または JR 大和路線 大和小泉駅から 奈良交通バス71、72系統乗車 「松尾寺口」下車
矢田寺 あじさい園開園
とき: 5月28日(土)~7月3日(日)の予定
約2万5000平方メートルの境内に、5月中旬から開花するツルアジサイをはじめとする約60種1万株のあじさいが植えられています。
6月1日(水)~30日(木)には、本堂と閻魔堂が特別拝観できます。
- 近鉄 橿原線 大和郡山駅 または JR 大和路線 大和小泉駅から 奈良交通バス71、72系統乗車 「横山口」下車 徒歩
- 近鉄 橿原線 大和郡山駅から エヌシーバス20系統乗車 「矢田寺前」下車
6月4日(土)~26日(日)の毎日、近鉄 大和郡山駅とJR 法隆寺駅から臨時バスが運行されます。
くわしくは 矢田寺|春の臨時バス|奈良交通 をご覧ください。
桜井市
安倍文殊院 春の寺宝展
とき: 3月1日(火)~5月31日(火) 9時~16時40分(受付終了)
金閣浮御堂(仲麻呂堂)霊宝館に安置されている、安倍仲麻呂公像、安倍晴明公像、ほか陰陽道に関する古文書などが公開されます。
春の寺宝展では方位災難除けの十二天御尊軸のうち「帝釈天」「伊舎那天」「火天」が展示されます。
季節限定の「春の結縁うさぎ朱印」は、4月15日まで授与されます。
来年からデザインが変わるため、現在のデザインは最後の授与になります。
長谷寺 春期特別拝観 本尊大観音特別拝観
とき: 3月1日(火)~7月10日(日) 9時30分~16時
(4月以降、拝観は9時から)
「西国三十三所 草創1300年記念」による特別拝観です。
ふだん入ることのできない本堂に入り、高さ10メートルを超える大きなご本尊十一面観音菩薩立像と結縁することができます。
長谷寺 本坊大講堂特別拝観
とき: 3月1日(火)~6月30日(木) 9時~16時
「西国三十三所 草創1300年記念」による特別拝観です。
大正時代に作られた和洋折衷建築の本坊(重文)で、明和4年(1495)に被災した観音さまを復興再建するために作られた、ほぼ等身大の「設計図」本尊御影大画軸のレプリカが公開されます。
高さ1646.6cm、横幅622.6cmの、大きすぎて「掛けられない掛け軸」です。
あじさいを楽しみながら拝観できるよう、期間が6月30日まで延長されました。
長谷寺 春季特別寺宝展
とき: 3月1日(火)~6月30日(木) 9時~16時
宗宝蔵にて「英岳僧正と将軍綱吉〜狩野派を通してみるその関係〜」をテーマに、長谷寺の第14世能化の英岳僧正と徳川5代将軍綱吉の狩野派絵師を通しての交流が、展示公開されます。
最寄り駅: 近鉄 大阪線 長谷寺駅
談山神社 桜と新緑のまつり
とき: 3月26日(土)~5月29日(日)
秋の紅葉の名所の談山神社は、初夏は新緑の名所です。
社宝特別展 宝庫の刀剣と宝物
とき: 5月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日) 9時~16時
最寄り駅: JR 万葉まほろば線(桜井線)・ 近鉄 大阪線 桜井駅 桜井駅南口から 桜井市コミュニティバス 多武峯線 乗車 終点下車
桜井市コミュニティバスの時刻表は桜井市公式サイトをご覧ください
橿原市
おふさ観音 春のバラまつり
とき: 5月15日(日)~6月30日(木) 7時~16時30分(受付終了)
雨天・荒天時も公開されます。
イングリッシュローズを中心とした、3800種類4000株のバラが楽しめます。
日本庭園内にて土・日・祝日のみ、「茶房おふさ」が開店します。(雨天のぞく)
同時に安本亀八作「生き人形」、百万遍の数珠(12年ぶりの公開)などの寺宝の特別公開、門前にてバラ苗の即売も行なわれています。
最寄り駅: JR 桜井線 畝傍駅 / 近鉄 橿原線 八木西口駅
五條市
榮山寺 春季ご本尊薬師如来ご開帳・国宝八角円堂内陣特別拝観
とき: 4月25日(月)~5月29日(日) 9時~15時30分(受付終了)
秘仏でご本尊の薬師如来坐像(重文)と、十二支の動物を頭にのせた十二神将立像(重文)、天平時代の彩色が今も残る貴重な八角円堂(国宝)の内部に特別拝観できます。
お坊さんの案内付き特別拝観もあります。
念珠ブレスレット作り、写経、写仏の体験もあります。
特別拝観期間中のみ、限定ご朱印や切り絵のご朱印が授与されます。
限定ご朱印は、十二神将のうち寅年にちなんで真達羅大将のご朱印です。500円
最寄り駅: JR 和歌山線 五条駅
金剛寺 牡丹園開園
とき: 開園中
毎年、ボタンの花が開くと開園、終わると閉園します。
関西花の寺二十五ヵ所霊場の第23番札所で、春はボタンとオオヤマレンゲが有名です。
最寄り駅: JR 和歌山線 五条駅
宇陀市
室生寺 金堂特別拝観
とき: 4月2日(土)~5月29日(日) 9時~14時30分(受付終了)
金堂の外陣から、中尊の釈迦如来立像(国宝)、薬師如来立像(重文)、文殊菩薩立像(重文)、十二神将立像(重文)を拝観することができます。
国宝釈迦如来立像の懐中お守りの授与付きです。
時間不定期で、堂内にて参拝者の道中安全祈願や法話があります。
近鉄 大阪線 室生口大野駅から 奈良交通バス 43系統「室生寺行き」 終点下車
葛城市
石光寺 日本最古の石仏 弥勒堂開扉・石仏開帳
とき: 4月20日(水)~5月20日(金)
白鳳時代の石仏で、石光寺の開山当時のご本尊です。
所在不明でしたが、発掘調査により伝承の通りの場所から出土しました。
ちょうど遅咲きのぼたん、アメリカシャクヤク、ハイブリッド(シャクヤクとぼたんの交配種)が見事な花を開く時期です。
花は朝早い時間の方がきれいだそうです。
最寄り駅: 近鉄 南大阪線 二上神社口駅
當麻寺中之坊 「大和伝 大身槍 百足樋」初公開
とき: 5月10日(火)~8月28日(日)
中之坊の刀剣が3振揃って公開された春季特別展が終了し、今後は1振ずつ公開されます。
まず、2020年に発見された、中之坊伝来の大身槍の公開です。
春の公開時よりも表裏がよく見えるように展示されていて、「樋(ひ)」と呼ばれる細工がよく鑑賞できます。
最寄り駅: 近鉄 南大阪線 当麻寺駅
高取町
壷阪寺 春の特別拝観 第2弾
とき: 4月23日(土)~7月3日(日) 8時30分~16時30分(受付終了)
壷阪観音お身拭い特別結縁参拝
ご本尊の十一面千手観音さまのお膝を特製の布でぬぐい、結縁することができます。
二大塔(三重塔・多宝塔)同時開扉
三重塔(重文)と多宝塔が開扉され、両方の塔のご本尊の秘仏大日如来坐像に特別拝観できます。
近鉄 吉野線 壺阪山駅から 奈良交通バス20系統「壷阪寺前行き」 終点下車
「夜桜ライトアップ夜間拝観」期間中の土・日曜のみ、臨時バスが運行されます。
斑鳩町
法隆寺 夢殿 秘仏救世観音菩薩立像 特別開扉
とき: 4月11日(月)~5月18日(水)
夢殿は、奈良時代に聖徳太子の斑鳩の宮跡に建立された八角円堂で国宝です。
救世観音像は飛鳥時代の作で、聖徳太子の等身像と伝わります。
夢殿建立のさいにご本尊として迎えられ、長く秘仏とされてきました。
- JR 大和路線 法隆寺駅から エヌシーバス 72系統「法隆寺参道行き」乗車 終点下車
- JR 大和路線・和歌山線・近鉄 生駒線 王寺駅 王寺駅北口から 奈良交通バス62系統「法隆寺前行き」 63系統「国道横田行き」 92系統「シャープ前行き」乗車 「法隆寺前」下車
- 「春日大社本殿」発 近鉄奈良駅・JR 奈良駅・近鉄大和郡山駅経由 奈良交通バス98系統「法隆寺前行き」乗車 終点下車
平群町
信貴山朝護孫子寺 毘沙門天王 二十八使者 稚児練供養大法要
とき: 5月15日(日) 14時~
毘沙門天王のお使いの二十八使者と稚児行列が、山内の赤門前、本坊、本堂を練り歩きます。
- JR 大和路線・和歌山線・近鉄 生駒線 王寺駅 王寺駅北口から 奈良交通バス42、43系統「信貴山門行き」乗車 「信貴大橋」下車
- 近鉄 生駒線 信貴山下駅から 奈良交通バス32、42、43系統「信貴山門行き」乗車 「信貴大橋」下車
吉野町
金峯山寺 脳天大神大祭 春季大祭
とき: 5月19日(木) 13時~
脳天大神龍王院境内にて採灯大護摩供が行なわれ、天下泰平・万民安楽などが祈念されます。
脳天大神さまは首から上の守り神で、頭部の病気や学力向上などのご利益があります。
またあらゆる苦しみから解放し、願いを叶えてくださいます。
近鉄 吉野線 吉野駅から ロープウェイ千本口駅乗車 吉野山駅下車
時刻表や運賃は「吉野大峯ケーブル自動車株式会社」のサイトをご覧ください。
明日香村
岡寺 西国三十三所草創1300年記念 春の特別拝観
とき: 4月2日(土)~6月26日(日)
本堂内々陣御扉が特別ご開扉されます。
日本最大の塑像、ご本尊の如意輪観音菩薩坐像(重文)に間近でおまいりできます。
ほか、ご分身の半跏思惟像(重文)、200数十年ぶりに復刻された疫病退散の「鍾馗・悪疫悉除祈祷札」の版木などの寺宝も公開されます。
春季限定の切り絵ご朱印の授与もあります。
近鉄 橿原線 橿原神宮前駅 橿原神宮前駅東口 または 近鉄 吉野線 飛鳥駅から 奈良交通バス15、16、23系統「明日香周遊バス 赤かめ」乗車 「岡寺前」下車
天川村
天河大辨財天社 弥山神社(奥宮)大祭
今年も神職のみで、良き日を選んで斎行されることになりました。
とき: 5月14日(土)~15日(日)
天河大辨財天社 おんだ祭(お田植え祭)
とき: 5月29日(日) 10時~
五穀豊穣を祈願して、早乙女姿の女性たちが神田に田植えをします。
予定通り斎行されることになりました。
近鉄 吉野線 下市口駅から 奈良交通バス7系統「中庵住行き」乗車 「天河大弁財天社」下車