令和6年度 春期京都非公開文化財特別公開

京都・特別拝観

「令和6年度 春期京都非公開文化財特別公開」開催概要

京都古文化保存協会から、令和6年度の春の非公開文化財特別公開の内容が発表されました。

予約は不要です。

期間: 令和6(2024)年4月27日(土)~6月16日(日)
時間: 9時~16時(受付終了)
料金: 1カ所 大人1000円、中高生500円 (浦嶋神社は大人800円、中高生400円)

実施期間は公開箇所によって異なります。

社会情勢の変化により、やむを得ず公開内容の変更・休止、または実施の延期・中止が生じる可能性があります。
お参り前に、京都古文化保存協会の公式サイトを再度確認して下さい。

公開箇所一覧

初公開のお寺があります。

今回、初公開されるのは、常照寺と宝筐院の2ヶ寺です。

北区の常照寺は、源光庵の東側にあります。
本阿弥光悦が寄進した場所に、日蓮宗中興のひとりの日乾上人が創建しました。

六条三筋町の名妓だった吉野太夫が日乾上人に帰依して表門を寄進し、「吉野門」と呼ばれています。
吉野太夫は灰屋紹益に身請けされましたが、若くして亡くなってしまいました。
日乾上人廟の後ろに、太夫の墓があります。

右京区の宝筐院は、清凉寺の南側にあります。
もとは白河天皇の勅願で創建された善入寺です。
中世に、天龍寺の開山である夢想国師の、高弟の黙庵禅師が再興しました。

楠木正行(小楠公)は黙庵禅師に帰依し、高師直率いる北朝軍との四條畷の戦いで戦死した正行の首級が禅師によって境内に葬られました。
足利2代将軍義詮もまた禅師に帰依し、正行の人柄を褒め称えて近くに埋葬するよう遺言しました。

現在、境内の三重石塔に義詮、五重石塔に正行が並んで埋葬されています。

浦島太郎伝説の浦嶋神社

浦嶋神社は京都府与謝郡伊根町にあります。
令和4(2022)年秋以来の公開です。

主祭神は浦嶋子(筒川大明神)。相殿に月讀命と祓戸大神がお祀りされています。

浦嶋子は雄略天皇22(478)年に常世の国へ行き、天長2(825)年に戻ってきました。
この話を聞いた当時の淳和天皇が浦嶋子を「筒川大明神」と名付け、小野篁を派遣して社殿が造営されました。

元治元(1864)年の火災により旧社殿が焼失。
明治17(1884)年に再建され、拝殿正面に「西の左甚五郎」といわれた中井権次によるみごとな龍などの彫刻が施されています。

しかし、国の登録有形文化財である現社殿(拝殿・中殿・本殿)は140年経って傷みが激しくなり、後世に文化遺産を残すために大改修プロジェクトが進められています。

浦嶋神社の特別拝観は5月11日(土)~6月16日(日)の間の土・日曜日のみです。

アクセスは、JR福知山線・山陰線の「福知山」から、京都丹後鉄道宮福線乗り換え「宮津」「天橋立」下車、丹後海陸交通路線バス(丹海バス)「蒲入」または「経ヶ岬」行き乗車 「浦嶋神社前」下車すぐ

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Posted by 管理人めぶき