奈良 秋の特別公開2019 (奈良市)
令和元(2019)年秋(11月15日以降)の、奈良市の秋の各寺院の特別展や特別公開の情報です。
正倉院展は終わってしまいましたが、奈良公園や山辺の道の紅葉はこれからが見頃です。
各寺院の公式サイトと、「巡る奈良」からの情報です。
興福院 令和記念 特別拝観
とき: 11月6日(水)~8日(金)、22日(金)~24日(日) 9時~15時30分(受付終了)
令和の御代替わりを記念してこの6日間だけ、約20年ぶりに予約なしで拝観できます。
(ふだんは電話で予約が必要)
興福院(こんぶいん)は奈良時代に現在の尼ヶ辻あたりに創建された尼寺で、江戸時代に徳川家綱から寺領を与えられて現在地に移りました。
江戸時代初期に建てられた大門(県指定)と本堂(県指定)、客殿(重文)はそのさい移築されたもので、客殿は平成3(1991)年に解体修理を終えられました。
客殿の庭園は、春日山を借景とした小堀遠州好みと伝わります。
- JR 奈良駅 / 近鉄 大和西大寺駅から 12、14系統奈良交通バス 「佐保小学校前」下車
- JR 奈良駅西口から近鉄奈良駅経由 13、15系統奈良交通バス「航空自衛隊前」行 「佐保小学校前」下車
不退寺 秋期秘宝特別公開
とき: 10月1日(火)~11月30日(土) 9時~16時50分(受付終了)
在原業平公理想の女性像ともいわれている聖観音菩薩立像(重文)や、在原業平朝臣画像などが公開されます。
平城天皇が譲位後に住んだ茅葺きの御殿(萱の御所)を、その孫の在原業平が寺に改め、父の阿保親王の菩提を弔ったのがはじまりです。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
薬師寺
玄奘三蔵院伽藍 大唐西域壁画殿特別公開
とき: 9月16日(月・祝)~11月30日(土) 8時30分~16時30分(受付終了)
法相宗の始祖の玄奘三蔵を祀る玄奘三蔵院伽藍と、平山郁夫画伯筆の「大唐西域壁画」を祀る大唐西域壁画殿が公開されます。
西塔初層内陣 釈迦四相像 特別公開(秋季)
とき: 9月16日(月・祝)~11月30日(土) 8時30分~16時30分(受付終了)
平成27(2015)年に彫刻家の中村晋也氏から奉納された、西塔初層の釈迦八相のうち、お釈迦さまが悟りを開かれた後半四相が公開されます。
食堂 特別公開(秋季)
とき: 9月16日(月・祝)~11月30日(土) 8時30分~16時30分(受付終了)
田渕俊夫画伯作の、ご本尊阿弥陀三尊浄土図を中心にした14面の壁画に荘厳された食堂(じきどう)内部が公開されます。
最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅
大安寺 十一面観音立像特別公開
とき: 10月1日(火)~11月30日(土) 9時~16時(受付終了)
ご本尊の天平時代の秘仏の十一面観音立像(重文)が特別開扉されます。
十一面観音立像は奈良時代の作で、がん封じのご利益があります。
近鉄 奈良駅からJR 奈良駅東口経由 奈良交通バス 「大安寺」下車
- 135、136系統「白土町行き」
- 79、87、90系統「シャープ行き」
- 86系統「イオンモール大和郡山行き」
- 16、19、20系統「杏中町行き」
正暦寺 秋季特別公開
とき: 11月3日(日・祝)~12月1日(日) 9時~16時30分
正暦寺本堂にて、秘仏のご本尊薬師如来倚像(重文)に拝観できます。
薬師さまは台座に腰をかけ、脚を蓮華に置く珍しい倚像で、白鳳時代の作です。
ふだんは福寿院客殿にお祀りされている孔雀明王像(県指定重文)が、秋は本堂に来られます。
「錦の里」と呼ばれる正暦寺の、境内とお寺近辺すべてが紅葉の名所です。
JR 奈良駅・天理駅 または 近鉄 奈良駅・天理駅からタクシー
弘仁寺 秘仏本尊虚空蔵菩薩像特別公開
とき: 11月1日(金)~30日(土) 9時~16時
ご本尊の虚空蔵菩薩像は、弘法大師作と伝わります。
十三詣りで智恵を授けて下さる仏さまです。
合わせて、2019年に奈良市指定文化財に指定された、唐草文三足双耳香炉も公開されます。
JR 奈良駅東口発 近鉄 奈良駅経由 奈良交通バス 44、50、82、92、192、250系統「天理駅行き」乗車
- 「窪之庄南」で下車 徒歩約1時間
- または「下山」で下車 奈良市コミュニティバス(9時05分・13時14分発 交通状況により遅延の可能性あり)乗り換え 「高樋町」下車 徒歩5分
奈良市コミュニティバス(高樋線代替)のダイヤ、ルートは奈良市公式サイトをご覧ください