奈良 秋の特別公開2016(奈良市)
2016年、奈良市の秋の各社寺の特別展や特別公開の情報をまとめました。
今年も隣接する京都府木津川市で特別拝観が行なわれます。
奈良市
- 奈良国立博物館 第67回正倉院展
- 10月22日(土)から11月7日(月) 9時から17時30分まで
(会期中の金・土・日・祝日の閉館時間は19時) - 今年は曲線の優雅な漆胡瓶(しっこへい)が、18年ぶりに出陳されます。
- また、聖武天皇一周忌斎会を飾った大幡(だいばん)の残欠や、さまざまな金工品が展示されます。
- 帯解寺 秘仏・秘宝特別開帳
- 11月1日(火)から11月8日(火) 9時から16時まで
- 帯解寺の所蔵する春日赤童子画像(市指定)、愛染明王坐像などが公開されます。
- 海龍王寺 十一面観音特別開帳
- 10月22日(土)から11月10日(木) 9時から17時まで
- 本尊十一面観音菩薩像(重文)、弘法大師筆「隅寺心経」、光明皇后筆「自在王菩薩経」などが公開されます。
- 春日大社 第六十次式年造替奉祝行事
- 平成27(2015)年から行なわれていた「第六十次式年造替」、いよいよこの秋に本殿の修理が終わり、11月6日に「正遷宮(本殿遷座祭)」が行なわれ、神さまが戻ってこられます。
- 正遷宮の前後にさまざまな奉祝行事が行なわれます。
- くわしくは春日大社のサイトの中の「第六十次式年造替 春日大社正遷宮 奉祝行事 平成28年10月・11月」(pdfファイル)をご覧下さい。
- ここではお参りだけをあげます。
- お砂持ち行事 国宝御本殿特別拝観
- 10月6日(木)から23日(日) 9時から16時30分
- 江戸時代からの行事で、本殿前に敷き詰める砂を運びます。
- 神さまのまだいらっしゃらないこのときだから、本殿を間近に拝観できます。
- 2000円(記念品付き) 事前予約不要
- 御本殿特別参拝 無料開放
- 11月11日(金)から13日(日) 13時から
- 本殿の特別参拝は、通常500円の初穂料が必要ですが、正遷宮を記念してこの3日間だけ無料で拝観できます。
- 奉祝万灯籠
- 11月11日(金)から13日(日) 20時30分まで
- 夜になると、境内の約3000基のすべての釣灯籠と石灯籠に灯りがともります。
- 奉祝なら燈花会
- 11月11日(金)から13日(日) 18時30分から20時30分まで
- 表参道および飛火野にて
- 正遷宮をお祝いして、夏の行事の「なら燈花会」がこの3日間のみ行なわれます。
- 飯田春日神社 燈籠山曳き
- 11月11日(金)から13日(日) 20時30分まで
- 飛火野にて
- 石川県珠洲市飯田町に鎮座する春日神社から、燈籠山(とろやま)がやってきます。
- 毎年7月20日・21日の「飯田の燈籠山まつり」で引き回される高さ16メートルの人形で、今年の人形はご祭神の武甕槌命です。
- 元興寺 秋季特別展「版木-刻みこまれた信仰世界-」
- 10月22日(土)から11月13日(日) 9時から16時30分まで
- お経、お守りやお札を刷るために作られた版木が公開されます。
- 版木に刻まれた内容から、当時の庶民の信仰の姿を読み取ることができます。
- 興福寺 国宝特別公開2016 五重塔・三重塔
- 公開中 10月10日(月)まで 9時から16時
- 西国三十三所草創1300年を記念しての公開です。
- 国宝五重塔は、初層の四方に薬師三尊像、釈迦三尊像、阿弥陀三尊像、弥勒三尊像を配します。
- 国宝三重塔は、初層の東の須弥壇に、弁天像と十五童子を配しています。通年7月7日の弁財天供のときのみ特別開扉されます。
- 興福寺 南円堂特別開扉
- 10月17日(月) 9時から16時45分まで
- 南円堂が開扉され、運慶の父、康慶一門作の本尊不空羂索観音像(国宝)が拝観できます。
- 13時から「大般若経転読会」が行なわれます。
- 興福寺 北円堂特別開扉
- 10月22日(土)から11月13日(日) 9時から16時45分まで
- 北円堂が公開され、本尊弥勒如来像(国宝)、無著・世親菩薩像(国宝)など、運慶一門による荘厳な空間が拝観できます。
- なお、国宝館は大規模な耐震工事に入るため、平成29年の1年間休館になります。
- 休館中、春と秋に仮金堂で、阿修羅像や八部衆などの国宝の特別公開が予定されています。
- 西大寺 愛染堂(愛染明王坐像)特別公開・秋の聚宝館特別開館
- 10月25日(火)から11月15日(火)まで
- 愛染堂の秘仏、愛染明王坐像が特別開帳されます。
- 聚宝館では金銅宝塔(国宝)、吉祥天女立像(重文)、行基菩薩坐像(重文)などが公開されます。
- 正暦寺 秋季特別公開
- 11月3日(木・祝)から12月4日(日) 9時から16時30分まで
- 重要文化財の本尊薬師如来倚像と仏画が公開されます。
- 本堂で仏師 上本慶舟氏によって新たに造立された薬師如来像と、修復が完了した日光月光両菩薩(重文)も拝観できます。
- 正暦寺は清酒発祥の地で、ここで仕込まれた菩提酛清酒の試飲販売も行なわれます。
11月中旬から下旬の開催予定です。 - 大安寺 本尊十一面観音菩薩立像特別開扉
- 10月1日(土)から11月30日(水) 9時から16時まで
- 優美な天平時代の観音さま。がん封じのご利益があります。
- 唐招提寺 礼堂(金亀舎利塔・釈迦如来立像)特別公開
- 10月21日(金)から23日(日) 9時から16時まで
- 釈迦念仏会ののち、国宝の金亀舎利塔と重文の釈迦如来立像を間近で拝観することができます。
- 金亀舎利塔には、鑑真和上が請来した仏舎利が収められています。
- 東大寺 転害会 僧形八幡神坐像・五劫思惟阿弥陀坐像特別開扉
- 10月5日(水) 10時頃から16時まで
- 僧形八幡神坐像は手向山八幡宮のご神体でしたが、神仏判然令により勧進所阿弥陀堂に移されました。
- 平安時代に東大寺を再建した重源が、仏師快慶に委嘱して造られました。
- あわせて勧進所の五劫思惟阿弥陀坐像も開扉されます。
- この像は重源が宋から請来したものと伝わります。
- 東大寺 公慶上人坐像特別開扉
- 10月5日(水) 10時頃から16時まで
- 八幡殿での法要終了後、公慶堂が特別開扉されます。
- 般若寺 白鳳秘仏特別公開
- 9月20日(火)から11月11日(金) 9時から15時30分まで
- 聖武天皇が、平城宮の鬼門鎮護のために十三重石宝塔に収められた阿弥陀如来像です。
- 不空院 秋の特別拝観・不空羂索観音坐像特別公開
- 10月17日(月)、10月22日(土)から11月7日(月)まで
- 普段は拝観には予約が必要なお寺です。
- 不空羂索観音さまは数が少なく、東大寺三月堂のご本尊、興福寺南円堂のご本尊と合わせて「三不空羂索観音」と呼ばれています。
- 福智院 宝冠十一面観音像 特別公開
- 10月17日(月)から23日(日)・11月1日(火)から7日(月) 9時から16時まで
- 伊勢の裏鬼門を守っていらっしゃる観音さまです。
方除けのご利益があります。 - 不退寺 秋期秘宝特別展
- 10月1日(土)から11月30日(水) 9時から17時まで
- 在原業平公理想の女性像ともいわれている聖観音菩薩立像や、在原業平朝臣画像などが公開されます。
- 法華寺 秋期 国宝本尊十一面観音菩薩立像 国宝絹本阿弥陀三尊及び童子像公開
- 10月22日(土)から11月10日(木) 9時から16時50分まで
- 光明皇后うつし身のお姿といわれるご本尊十一面観音菩薩像が公開されます。
- 薬師寺 西塔初層内陣釈迦四相像 特別拝観
- 9月16日(金)から11月30日(水) 8時30分から16時30分まで
- 薬師寺建立を発願した天武天皇の御忌に合わせての公開です。
- 釈迦八相(お釈迦さまの生涯の中の8つの重大な事相)のうち、東塔の初層に前半の四相(降兜率・託胎・降誕・出家)、西塔には後半の四相(降魔・成道・初転法輪・涅槃)が安置されています。
- 薬師寺 大宝蔵殿聚寶館 秋季特別公開「仏さまのアクセサリー」
- 10月8日(土)から11月30日(水) 8時30分から16時30分まで
- 10月8日(土)から11月11日(金)は「平成の吉祥天 特別開扉」
11月12日(日)から11月30日(水)は「国宝 吉祥天 特別開扉」 - 薬師寺建立を発願した天武天皇の御忌に合わせての公開です。
- 吉祥天をはじめとして、きらびやかなアクセサリーを身につけた仏さまが勢揃いされます。
- 薬師寺 玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿特別公開
- 9月16日(金)から11月30日(水) 8時30分から16時30分まで
- 法相宗の始祖の玄奘三蔵を祀る玄奘三蔵院伽藍と、平山郁夫画伯筆の「大唐西域壁画」を祀る大唐西域壁画殿が公開されます。
- 霊山寺 秋薔薇と秘仏宝物展
- 10月23日(日)から11月13日(日) 10時から16時まで
- 秋の薔薇が咲く中、本尊の薬師如来をはじめ、十一面観音立像、日光・月光菩薩、毘沙門天立像などが公開されます。
- バラの見頃時期のみ、バラ庭園にティーテラス「プリエール」がオープンします。
- (追記:10月8日(土)にオープンしました。)
- バラ園の開園時間は8時から17時まで、「プリエール」の営業時間は10時から16時までです。
- 霊山寺 三重塔壁画公開
- 11月3日(木・祝) 10時から16時まで
- 菩提僊那納経会に合わせて、三重塔の初層壁画(伝 巨勢金岡筆)が年に1度だけ公開されます。
「ぼさつの寺めぐり」として、鎌倉時代に真言律宗を中興した叡尊にゆかりのある奈良市内の7ヶ寺で、各寺オリジナルの挿絵付き朱印紙が用意されています。
期間は定められていません。
参加しているのは、西大寺、元興寺、般若寺、白毫寺、不空院、福智院、不退寺です。
木津川市
京都府木津川市では今年も「秋の社寺秘宝・秘仏特別開扉」が行なわれます。
巡拝には、JR奈良駅からJR木津・加茂・棚倉駅を起点にする方が、京都駅からよりも便利です。
「木津川市 2016 秋の社寺秘宝・秘仏特別開扉」というタイトルの記事でまとめていますので、そちらをご覧下さい。
(霊山寺 情報更新しました 2016年10月15日)
(正暦寺、薬師寺 情報更新しました 2016年10月28日)
(正暦寺、薬師寺 情報更新しました 2016年10月28日)