京都 春の特別公開2017(東山区)
2017年春、東山区の社寺の特別展や特別公開です。
各社寺の公式サイトと「きょうと情報版」からの情報です。
京都市観光協会主催の「第51回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」、京都古文化保存協会主催の「平成29年度 春期京都非公開文化財特別公開」、京都・花灯路推進協議会主催の「京都・東山花灯路2017」、西国三十三所札所会主催の「西国三十三所草創1300年 特別拝観」の情報もあわせて掲載しています。
目次
第51回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開
- 知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園
- 3月18日(土)まで 10時から15時40分(受付終了)
- 京の冬の旅17年ぶりの公開です。
- 徳川家康が徳川家の永代菩提所としたため、将軍家の庇護を受けて壮大な伽藍が整って発展しました。
- 幕末には薩摩藩の島津久光の宿所となりました。
- 公開される大方丈(重文)は絢爛豪華な作りに、小方丈(重文)は落ち着いた作りになっています。
- 方丈庭園(市指定名勝)は僧・玉淵の作庭と伝わる池泉回遊式庭園です。
- 建仁寺塔頭 久昌院
- 3月18日(土)まで 10時から16時30分(受付終了)
- 京の冬の旅20年ぶりの公開です。
- 奥平信昌の菩提寺。
- 長篠の合戦での彼の武勲が称えられ、「長篠合戦図」襖絵に描かれています。
- 書院「高松軒」には茶席「遠州別好ノ席」があります。
- 西福寺
- 3月18日(土)まで 10時から16時30分(受付終了)
ただし2月28日(火)は拝観休止 - 京の冬の旅初公開です。
- 弘法大師が六道の辻に、自作の地蔵菩薩を安置するお堂を建立したのがはじまりと伝わります。
- 檀林皇后が皇子の病気平癒を祈願して回復したため、子育てのご利益があります。
- 「檀林皇后九相図」、「地獄絵図(六道十界図)」、「洛中洛外図屏風」(鳥瞰図)などが公開されます。
- 高台寺
- 3月18日(土)まで 9時から17時
- 豊臣秀吉の菩提を弔うため正室・北政所ねねが建立しました。
- 霊屋(重文)の内部への拝観、特別に霊屋から開山堂(重文)への移動に臥龍池に架かる「臥龍廊」を通ることができます。
- また、境内で一番高い位置にある展望台に上ることもできます。
- 妙法院
- 3月18日(土)まで 10時から15時30分(受付終了)
ただし2月25日(土)・3月3日(金)は拝観休止。 - 京の冬の旅13年ぶりの公開です。
- 天台宗の門跡寺院で、幕末まで法親王が代々住持をつとめていました。
- 妙法院は、幕末に薩摩藩・会津藩などの公武合体派により、京都を追われて長州へ脱出する尊皇攘夷派の7人の公家が集結した場所です(この事件を「七卿落ち」といいます)。
- 今回は宸殿で「七卿落図」が特別展示されます。
平成29年度 春期京都非公開文化財特別公開
- 東福寺 三門
- 4月28日(金)から5月7日(日) 9時から16時まで
- 禅様(唐様)・和様・大仏様(天竺様)の3つの建築様式を取り入れた、禅宗寺院としては最古で最大の三門です。
- 内部には明兆筆の極彩画が描かれています。
- 知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園
- 4月28日(金)から5月7日(日) 9時から16時まで
- 京の冬の旅と同じ場所の公開です。
西国三十三所草創1300年 特別拝観
西国三十三所観音霊場は、養老2(718)年に徳道上人が開創してから、平成30(2018)年に1300年を迎えます。
これを記念して、2016年から2020年まで5年間にわたり各札所で非公開のお堂や秘仏、寺宝などを公開しています。
- 第十五番札所 今熊野観音寺 本尊御開帳特別内陣参拝 刀八毘沙門天特別公開
- 3月11日(土)から20日(月・祝)
- 唐から戻った弘法大師が、当地で出会った熊野権現から授かった十一面観音像を胎内に納めた十一面観音像を安置するお堂を建立したのが、はじまりです。
- ご本尊の十一面観音像は弘法大師の作、脇侍である刀八毘沙門天は運慶の作と伝わります。
- 観音さまは後白河法皇の頭痛を平癒されたことから、頭痛封じのご利益があります。
- 第十六番札所 清水寺 陸前高田震災流木松造 大日如来結縁参拝
- 3月11日(土)から18日(土)
- 奈良子島寺の延鎮上人が、当地で修行していた行叡居士から授かった霊木から刻んだ千手観音像を安置するお堂を建立したのが、はじまりです。
- 特別拝観できるのは、震災で流出した陸前高田市の高田松原の松の木を寄せて、大勢の人たちののみが入れられて開眼した大日如来像です。
- 清水寺への参道にある、清水寺塔頭の真福寺(大日堂)に安置されています。
- 3月11日(土)には、東日本大震災七回忌追善法要が営まれます。
- 第十七番札所 六波羅蜜寺 特別内陣参拝 後光御影参拝(シルエット参拝)
- 3月11日(土)から13日(月)
- 悪病退散のため、自ら刻んだ十一面観音像を車に安置して、念仏を唱えながら市中を引き回った空也上人が建立しました。
- ご本尊はその空也上人の十一面観音で、12年に1度辰年にしか開帳されません。
- 今回の公開は、背後から光を当てて前面の幕に移ったシルエットを見るというものです。
京都・東山花灯路
東山を代表する道を花と灯りで照らし出すイベントは、今回で15回目になります。
花灯路沿いの社寺も、夜間特別拝観やライトアップをされます。
- 青蓮院
- 3月3日(金)から12日(日) 18時から21時30分(受付終了)
- 池泉回遊式庭園や境内全域が、瑠璃色に照らし出されます。
- 知恩院 お坊さんに会いに行こう! 春のライトアップ
- 3月3日(金)から12日(日) 18時から21時(受付終了)
- 三門周辺、女坂、友禅苑、宝佛殿がライトアップされます。
- 期間中、毎日宝佛殿にて「聞いてみよう!お坊さんの話」が開かれます。
1日3回、仏教がより身近になるようなお話です。 - 八坂神社
- 3月3日(金)から12日(日) 10時から16時(受付終了)
- 西楼門がライトアップ、境内に108の灯りが灯ります。
- 昼間は本殿(重文)が特別拝観できます。
- 圓徳院
- 3月3日(金)から12日(日) 17時から21時30分(受付終了)
- 伏見城から移築した化粧御殿と前庭、国指定名勝の北庭などがライトアップされます。
- 高台寺
- 3月3日(金)から12日(日) 18時から21時30分(受付終了)
- 方丈前庭、臥龍池、傘亭、時雨亭など境内がライトアップされます。
- 法観寺
- 3月3日(金)から12日(日) 10時から16時
- 通称「八坂の塔」がライトアップされます。
- 特別拝観はありません。
- 清水寺
- 3月3日(金)から12日(日) 18時から21時(受付終了)
- ライトアップされた境内を特別拝観できます。
- (協賛事業)京都霊山護国神社
- 3月3日(金)から12日(日) 9時から19時(受付終了)
- 花灯路期間中、夜間特別拝観ができます。
- 坂本龍馬、中岡慎太郎、吉村寅太郎、久坂玄瑞、寺島忠三郎ら幕末の志士の墓があります。
今熊野・月輪かいわいの社寺
- 泉涌寺塔頭 戒光寺 花祭り内陣特別参拝
- 4月1日(土)から15日(土) 9時から17時まで
- 9日(日)は14時から花祭り大法要
- ふだんは正面からお参りしているご本尊の「丈六釈迦如来像」(丈六さん)に、内陣に入って足元からお参りすることができます。
- また、内陣には足の裏を見ることができる珍しい不動明王像も鎮座しています。
- 泉涌寺別院 雲龍院 春の夜間特別ライトアップ2017
- 3月31日(金)から4月5日(水) 日没後から20時30分(受付終了)
- 境内がライトアップされます。
- 東福寺 涅槃会 大涅槃図御開帳
- 3月14日(火)から16日(木) 9時から15時30分まで
- 東福寺では、涅槃会を旧二月一四日から行ないます。
- ふだん非公開の本堂に明兆筆の「大涅槃図」が掲げられ、この2日間だけ拝観することができます。
- 合わせて国宝三門と龍吟庵も拝観できます。
東山五条かいわい
- 地主神社 えんむすび祈願 さくら祭り
- 4月9日(日) 10時から
- 境内にある、一重と八重の花が1本の木に咲く地主桜(別名「御車返しの桜」)の前で縁結びを祈願します。
- 白川女による桜の献花、謡曲の奉納などがあります。
- 清水寺
- 3月25日(土)から4月9日(日) 18時から21時(受付終了)
- ライトアップされた境内を特別拝観できます。
- 六道珍皇寺 春の特別拝観 Ⅰ期
- 3月17日(金)から20日(月・祝) 9時30分から16時30分まで
- 彼岸会にあわせての特別公開です。
- 上村松園筆の「多から舩」、田村月樵(田村宗立)筆の「文殊菩薩画」が初公開です。
- 「冥途通いの井戸」と「黄泉がえりの井戸」も公開されます。
- 六道珍皇寺 春の特別拝観 Ⅱ期
- 4月29日(土・祝)から5月7日(日) 9時30分から16時30分まで
- 「小野篁卿肖像画」が修復後初公開、「焔口餓鬼図」が5年ぶりに公開されます。
- また特別拝観Ⅰ期で好評だったため、上村松園筆の「多から舩」、田村月樵(田村宗立)筆の「文殊菩薩画」も公開されます。
- 特別拝観Ⅱ期では、「若草紙金泥御朱印6種セット」(3000円)が限定授与されます。
円山公園かいわい
- 得浄明院 戒壇めぐりと一初(いちはつ)鑑賞会
- 4月22日(土)から5月5日(金・祝)まで
- 一初(いちはつ)はアヤメ科の花で、4月から5月に花をつけます。
- 青蓮院 茶室「好文亭」特別拝観
- 3月20日(月・祝)から5月5日(金・祝)の土・日・祝日
10時から15時30分 - 後桜町上皇が御学問所として使った数寄屋造りの茶室です。
- 拝観料は抹茶または煎茶のお手前と、菓子付きで1000円。
- 青蓮院 将軍塚青龍殿ライトアップ
- 3月31日(金)から4月16日(日) 17時から21時30分(受付終了)
- 桜と藤の花に覆われた境内が、ライトアップされます。
- 青蓮院 ライトアップ
- 4月28日(金)から5月7日(日) 18時から21時30分(受付終了)
- 池泉回遊式庭園や境内全域が、瑠璃色に照らし出されます。
- 長楽寺 建礼門院御遺宝特別展
- 4月1日(土)から5月10日(水) 9時から17時まで
- ここで落飾した建礼門院徳子ゆかりの品が公開されます。
- 「水戸烈士写真展」も同時開催。
- 高台寺 春の特別拝観
- 3月3日(金)から5月7日(日) 9時から22時まで
- 「白浪画伯墨彩画展」が開催されます。
- 夜間ライトアップは「万華鏡ファンタジー」
日没後から始まり、21時30分受付終了です。 - 高台寺塔頭 圓徳院 春の特別拝観
- 3月3日(金)から5月7日(日) 10時から22時まで
- 「禅寺体験ことはじめ」と題して、法話・坐禅・白砂線引鑑賞・写仏・写経・聴仏・聴経・抹茶などの体験ができます。
- 予約不要ですが、混雑時には待ち時間が生じます。
祇園かいわい
- 建仁寺塔頭 正伝永源院 春の庭園特別公開・寺宝展
- 4月15日(土)から5月7日(日) 10時から16時30分(受付終了)
- 織田有楽斎好みの茶室「如庵」の復元と、つつじの咲く池泉回遊式庭園が公開されます。
- 合わせて細川護煕元首相筆の襖絵も公開されます。
京都春の東山三ヶ寺巡り
昨年始まった、東山の三ヶ寺巡拝。
「智慧を積む寺」智積院、「美をみがく寺」泉涌寺、「福を招く寺」東福寺の三ヶ寺を巡ります。
日程は3月14日(火)から5月7日(日)。
今年は、オリジナルご朱印帳(1200円)が登場しました。
各お寺にて授与されます。この期間限定です。
オリジナルご朱印帳を購入すると、三ヶ寺の拝観料とご朱印料が無料になります。
ただし、泉涌寺は御座所庭園の拝観はできず、東福寺は方丈か通天橋のいずれかの拝観です。
(本法寺、春の東山三ヶ寺巡り 追加しました 2017年3月23日 )
(戒光寺、雲龍院、地主神社、六道珍皇寺、青蓮院 情報追加しました 2017年3月25日 )
(戒光寺、雲龍院、地主神社、六道珍皇寺、青蓮院 情報追加しました 2017年3月25日 )