京都府木津川市 2018 秋 秘宝秘仏特別開扉

京都・特別拝観

京都府木津川市で「気づいて、築いて、木津川市の魅力」と題して、今年も通常非公開の寺院の仏像や宝物が公開されます。

開扉日程は、寺院によってまちまちです。

ここでは「気づいて、築いて、木津川市の魅力」のパンフレット(pdf)から、参加10ヵ寺について簡単に紹介します。

木津川市内は、コミュニティバスが運行されています。

地域によって予約が必要だったり、土・日・祝日は運休だったりします。

くわしくは木津川市のサイトをご覧ください。

特別開扉される寺院

蟹満寺

「今昔物語」の「蟹の恩返し」で有名なお寺です。

開創は白鳳期の末期です。

ご本尊の釈迦如来坐像(高さ約2m、重さ2t)は、奈良時代以前の金銅仏です。

調査により、創建のときからずっとこの場所に安置されていることが明らかになりました。

公開日: 10月27日(土)~11月4日(日)

拝観時間: 8時~17時

特別公開: 十二天屏風、釈迦十六善神図

通常公開: 釈迦如来坐像(国宝)

朱印: あり

交通:
● JR奈良線 棚倉駅から 徒歩20分

● JR奈良線 棚倉駅から コミュニティバス山城線 渋川西行き 「蟹満寺口」下車

なお、コミュニティバス山城線の運行は平日のみです。

神童寺

創建は聖徳太子。

ご本尊の蔵王権現はここで修行していた役行者が、2人の神童の助力を得て刻んだといわれます。

平安時代初期の仏像が、多く安置されています。

公開日: 10月27日(土)~11月4日(日)

拝観時間: 9時~16時30分(受付終了)

特別公開: 弁財天十五童子像(掛軸)、二十六坊境内図(掛軸)

通常公開: 蔵王権現像、日光菩薩像(重文)、月光菩薩像(重文)、愛染明王像(重文)、毘沙門天像(重文)、白不動明王像(重文)、阿弥陀如来坐像(重文)、役行者・前鬼・後鬼像

朱印: あり

交通:
● JR奈良線 棚倉駅から 徒歩30分

● JR学研都市線 祝園駅から タクシー15分

鹿背山不動

初参加です。

お不動さまは、花崗岩を火焔光形にくりぬいた磨崖仏で、南北朝時代に作られました。

鹿背山には、ほかにお地蔵さまの石仏(通称 春日のおばはん)があります。

公開日: 11月2日(金)~4日(日)

拝観時間: 10時~16時

特別公開: 不動明王像

朱印: あり

交通:
● JR関西線・学研都市線・奈良線 木津駅から 徒歩40分

● JR関西線・学研都市線・奈良線 木津駅 木津駅東口から 奈良交通バス 13・14系統城山台循環 「木津城山台六丁目」下車

海住山寺

聖武天皇が東大寺の大仏建立の無事を祈願するために、良弁僧正に十一面観音菩薩を本尊として建立させた寺が始まりです。

公開日: 10月27日(土)~11月11日(日)
ただし、五重塔の開扉は11月4日まで

拝観時間: 9時~16時

特別公開: 五重塔(国宝)初層、奥の院の十一面観音立像(重文)、本坊庭園、文殊堂内部(重文)、法華経曼荼羅図(重文)

通常公開: ご本尊の十一面観音立像(重文)

朱印: あり

交通:
● JR関西線 加茂駅 加茂駅西口から コミュニティバス奥畑線 「海住山寺口」下車

● JR関西線 加茂駅から タクシー10分

現光寺

由緒は定かではなく、江戸時代に現光寺の僧侶が海住山寺の法要に参詣している文書が残っていることから、海住山寺とのつながりが強かったようです。

公開される観音さまは作られた年代や作者などの詳しいことはわかっていませんが、海住山寺を再興させた解脱上人貞慶の観音信仰の影響を受けたものと考えられています。

公開日: 10月27日(土)・28日(日)

拝観時間: 9時30分~16時

特別公開: 十一面観音坐像(重文)

朱印: あり

交通:
● JR関西線 加茂駅から 徒歩15分

● JR関西線 加茂駅 加茂駅東口から コミュニティバス山田線 「山之上」下車

コミュニティバス山田線は、平日のみ運行しています。
また、予約型乗合タクシーなので、発車時刻の1時間前までに予約が必要です。

旧燈明寺

創建は奈良時代とも平安初期ともいわれますが不明。

盛衰を繰り返し、とうとう昭和になって廃寺になりました。

現在は一般財団法人川合京都仏教美術財団が、文化財を維持管理しています。

公開日: 11月1日(木)~4日(日)

拝観時間: 10時~16時

特別公開: 千手観音立像、十一面観音立像、不空羂索観音立像、聖観音立像、馬頭観音立像

朱印: なし

交通:
● JR関西線 加茂駅から 徒歩11分

● JR関西線 加茂駅 加茂駅東口から コミュニティバス山田線 「兎並」下車

コミュニティバス山田線は、平日のみ運行しています。
また、予約型乗合タクシーなので、発車時刻の1時間前までに予約が必要です。

西明寺

奈良時代の建立ですが、江戸時代の大規模な洪水により、現在地に移転しました。

公開される本尊の薬師如来坐像は、創建当初からのものです。

公開日: 11月1日(木)~4日(日)

拝観時間: 10時~16時

特別公開: 薬師如来坐像(重文)

朱印: なし

交通:
● JR関西線 加茂駅から 徒歩20分

高田寺

創建は奈良時代。

ご本尊の薬師如来は、12世紀の仏像に典型的な、ゆったりとした仏さまです。

公開日: 11月2日(金)~4日(日)

拝観時間: 9時~16時

特別公開: 薬師如来坐像(重文)、阿弥陀如来坐像、不動明王立像

朱印: あり

交通:
● JR関西線 加茂駅から 徒歩20分

● JR・近鉄奈良駅から 奈良交通バス 108・109系統 加茂駅行き 「高田東口」下車

岩船寺

行基が阿弥陀如来を本尊として建立しました。

四季折々の花に囲まれる山寺で、浄瑠璃寺までの間の山道には磨崖仏や石仏があります。

公開日: 10月1日(月)~11月30日(金)
三重塔の開扉日は、この期間の土・日・祝日のみ

拝観時間: 8時30分~16時45分(受付終了)

特別公開: 両界曼荼羅、岩船寺縁起(市指定)、如意輪観音像、弁財天像、羅刹天像、三重塔(重文)初層
三重塔は雨天・荒天時は開扉中止の場合あり。

通常公開: 阿弥陀如来坐像(重文)、普賢菩薩騎象像(重文)、四天王立像(府指定)

朱印: あり

交通:
● JR・近鉄奈良駅から 奈良交通バス 112系統 浄瑠璃寺行き 「浄瑠璃寺」下車 コミュニティバス当尾線 加茂駅東口行き 「岩船寺」下車

● JR関西線 加茂駅 加茂駅東口から コミュニティバス当尾線 加茂山の家行き 「岩船寺」下車

コミュニティバス当尾線は毎日運行されています。

浄瑠璃寺

宝池を中心にして、東側には薬師如来、西側には阿弥陀如来を配して極楽浄土を表わしています。

公開日: 10月1日(月)~11月30日(金)
三重塔の開扉日は、10月8日(月・祝)、10月27日(土)~11月4日(日)、11月8日(木)

拝観時間: 9時~16時30分(受付終了)

特別公開: 吉祥天立像(重文)、三重塔(国宝)初層、三重塔のご本尊薬師如来坐像(重文)
三重塔は雨天・荒天時は開扉中止の場合あり。

通常公開: 九体阿弥陀如来坐像(国宝)、四天王立像(持国天・増長天)(国宝)、子安地蔵菩薩像(重文)、不動明王三尊像(重文)

九体阿弥陀如来坐像は2018年7月から5カ年計画で、2体ずつ修理されています。

朱印: あり

交通:
● JR・近鉄奈良駅から 奈良交通バス 112系統 浄瑠璃寺行き 「浄瑠璃寺」下車

● JR関西線 加茂駅 加茂駅東口から コミュニティバス当尾線 「浄瑠璃寺」下車

コミュニティバス当尾線は毎日運行されています。

今年は「秋の魅力発見イベント」が実施されます

11月2日(金)・3日(土・祝)・4日(日)の3日間は、「秋の魅力発見イベント」が行なわれます。

1日参加券(大人1人1000円 小学生以下500円)は、JR加茂駅臨時観光案内所、周遊バスの車内で販売されます。
予約は木津川市観光協会で受け付けています。

周遊バス 1日乗り放題
JR木津駅発着の「山城コース」と、JR加茂駅発着の「加茂・木津コース」があります。
コースの組み合わせは自由です。
地元ガイドとまち歩き!!
上狛茶問屋街(茶問屋ストリート)歩き: 山城茶業之碑から泉橋寺
大仏鉄道遺構めぐり: 高田寺から鹿背山不動
観音寺里山歩き: 鹿背山不動から西明寺
宇治茶ムリエ講座
11月2日(金)・3日(土・祝)のみの実施で、予約が必要です。
加茂文化センターにて、宇治玉露の淹れ方を体験します。
受講者には「宇治茶ムリエ認定書」が当日交付されます。

1日参加券には、木津川市内の店舗で使えるサービスクーポンが付いています。

2018年10月19日京都・特別拝観

Posted by 管理人めぶき