京都 秋の特別公開2012(洛東)
2012年秋の各社寺の特別展や特別公開を、洛東(左京区、東山区)のみでまとめました。
今年は辰年なので、それにちなんだ公開がありますね。
第48回京都非公開文化財特別公開
- 法然院
- とき:11月1日(木)から11月7日(水)まで
- みどころ:本堂、御本尊阿弥陀如来坐像、方丈、狩野光信筆襖絵(重文)、堂本印象筆襖絵、庭園など
- ふだんは非公開ですが、春と秋の2回だけ公開されます。
- 法然上人の念仏修行の草庵でしたが、後鳥羽上皇が寵愛する松虫と鈴虫が弟子の安楽・住蓮を慕ってここで出家したことで上皇が激怒し、上人が讃岐の国へ流される承元(建永)の法難が起こりました。
- 知恩院三門
- とき:11月2日(金)から11月15日(木)まで
- みどころ:三門(国宝)二層内部、狩野探幽はじめ狩野派筆天井画、釈迦牟尼坐像(重文)、十六羅漢像(重文)、白木の棺
- 比叡山を下りた法然上人が、教えを説くために営んだ吉水の禅房からはじまる寺院です。
- 知恩院には七不思議があります。
- 建仁寺塔頭 大統院
- とき:11月2日(金)から11月11日(日)まで
- みどころ:円山応挙筆「幽霊図」、鈴木松年筆「髑髏図」、奥田頴川作「赤絵十二支四神鏡文皿」(重美)など
- 三十三間堂本坊 妙法院
- とき:11月2日(金)から11月18日(日)まで
- みどころ:本堂、庭園、庫裏(国宝)、普賢菩薩(重文)、ポルトガル国印度副王信書(国宝)など
- 三十三間堂は常時公開されていますが、妙法院はふだんは非公開です。
- 明治維新の七卿落ちの舞台です。
- 法性寺
- とき:11月9日(金)から11月18日(日)まで
- みどころ:本堂、千手観音菩薩立像(国宝)、不動明王像など
- 藤原忠平が開山、藤原忠通のころに栄えたが焼失。明治維新後に再建。
- 本堂の二十七面千手観音菩薩像は「厄除観世音」と呼ばれ、洛陽三十三所観音巡礼の第二十一番札所です。
- 寶樹寺
- とき:11月9日(金)から11月18日(日)まで
- みどころ:秘仏薬師如来立像(伝 常盤御前念寺仏)、伝 葛飾北斎筆「常盤御前雪除松図」など
- 常盤御前ゆかりの寺です。境内には常盤御前が雪を除けたという松の株が残っています。
特別展と特別公開
- 安楽寺
- とき:11月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、17日(土)から12月9日(日)まで
- みどころ:本堂、書院、庭園が公開されます。
- 法然上人の弟子、安楽房・住蓮房の結んだ鹿ヶ谷草庵が始まりです。
- 永観堂 秋の寺宝展
- とき:11月11日(日)から12月5日(水)まで
- みどころ:国宝「山越阿弥陀図」ほか重要文化財3点が公開されます。
- また、この期間は17時から20時30分まで夜間拝観、ライトアップされます。
- 下鴨神社、河合神社など 鴨長明『方丈記』と賀茂御祖神社式年遷宮資料展
- とき:10月1日(月)から12月16日(日)まで
- みどころ:平成24年は鴨長明が『方丈記』を記してからちょうど800年になります。
- これを記念して、希少な長明自筆の書状や江戸時代の肖像画、あわせて下鴨神社の歴史の資料が展示されます。
- 銀閣寺 秋の特別公開「東山文化の原点 国宝東求堂」
- とき:10月6日(土)から12月2日(日)まで
- みどころ:本堂、東求堂の書院の同仁斎(国宝)、弄清亭が公開されます。
- 有名な「銀閣」は観音殿で、一層を心空殿、二層を潮音閣といいます。
- 第33回青蓮院門跡夜間の特別拝観
- とき:10月27日(土)から12月9日(日) 18時から22時まで(21時30分受付終了)
- みどころ:庭園がライトアップされ、講堂の特別拝観ができます。
- 長楽寺 秋の特別公開
- とき:10月20日(土)から11月30日(金) 9時から17時まで
- みどころ:平 清盛の娘・建礼門院徳子が出家した寺です。
- 建礼門院徳子ゆかりの品、一遍上人像(重文)などが公開されます。
- 高台寺 秋の特別展・夜間特別拝観
- とき:10月20日(土)から12月10日(月) 9時から21時30分受付終了
- みどころ:掌美術館では「源平合戦図」が初公開されます。
- こちらはすでに開催中。
- 圓徳院 秋の特別展・夜間特別拝観
- とき:10月20日(土)から12月10日(月) 10時から21時30分受付終了
- みどころ:デジタル技術にて復元された、長谷川等伯筆「山水図襖」復元画全32面全面が公開されます。
- 清水寺 夜の特別拝観
- とき:11月10日(土)から12月2日(日) 18時30分開門 21時30分受付終了
- みどころ:境内をライトアップ。また京都市内へも光を放ちます。
- 六波羅蜜寺 辰年御本尊御開帳
- とき:11月3日(土)から12月5日(水)まで
- みどころ:辰年にご本尊の国宝十一面観世音菩薩像が開帳されます。
- 泉涌寺 舎利殿特別参拝・鳴龍体験
- とき:10月13日(土)から10月28日(日)まで
- みどころ:12年に一度、普段は非公開の舎利殿が春に続いて特別開帳されます。
- 天井の「蟠龍図」は狩野山雪筆です。
- 東福寺 看風拝観・国宝龍吟庵特別拝観
- とき:11月1日(木)から12月9日(日) 8時30分から16時まで(龍吟庵は9時から)
- みどころ:紅葉に覆い尽くされた東福寺の境内と、現存最古の方丈建築である龍吟庵が公開されます。
- 龍吟庵の庭、龍吟庭は重森三玲の作庭です。
- 東福寺塔頭 勝林寺 秋の特別拝観
- とき:11月17日(土)から12月9日(日) 10時から16時まで
- みどころ:秘仏の毘沙門天立像(伝 定朝作)など平安時代の仏像が公開されます。
- また、無数の虎が月に吠える様子を表現した枯山水庭園「嘯月庭」も初公開されます。
秋の特別公開
- 金戒光明寺
- とき:11月7日(水)から12月4日(火)まで
- みどころ:御影堂、大方丈、庭園、阿弥陀堂が公開されます。
- 阿弥陀堂の天井いっぱいに龍図が描かれています。辰年にちなんでの公開です。
- 霊鑑寺 特別拝観
- とき:11月18日(金)から11月27日(日)まで
- みどころ:谷御所、鹿ヶ谷比丘尼御所といい、ふだんは非公開です。
- 書院では皇室ゆかりの寺宝、境内の池泉観賞式庭園などが公開されます。