素麺、2024年も「安値」

奈良・行事と祭り

2024年2月5日に、奈良特産の三輪そうめんの取引の卸値を神前占いで決める、大神神社の伝統神事「卜定祭」が行なわれました。

占いの結果「安値」が選ばれ、標準銘柄の三重そうめん「誉(ほまれ)」1箱(18キロ)の価格は昨年と同じ1万1800円を基準にして決められることになりました。

卜定祭には香川県の小豆島、兵庫県の淡路島など全国の手延べそうめん関係者らが参列し、まず業界の発展の祈願から始まります。

次に神職が「高値」「中値」「安値」と書かれた紙玉約20枚の中から、麻の束が引き寄せられた紙をご神意として選び出します。

占いののち、三輪素麺掛唄保存会によりそうめん作りを振り付けにした「三輪素麺掛唄」と、「三輪そうめん音頭」が奉納されました。

そうめんは奈良時代、大和を襲った大飢饉から人々を救うため、大神神社の神主であった大神朝臣狭井久佐(おおみわのあそんさいくさ)の次男の穀主(たねぬし)が小麦とそうめんの製法のご神意を得て作り始めたのが始まりと伝わります。

2月5日は「にゅうめんの日」です。
桜井市では、にゅうめんを提供する飲食店を集めた「三輪にゅうめんマップ」を配布しています。

ダウンロード版は桜井市公式サイト内「三輪にゅうめんマップ」(pdf) からどうぞ

にゅうめんは、そうめんをゆでて取り出して水洗いし、温めためんつゆに入れたら完成です。
そうめんをゆでた湯には塩味やぬめりが出ていますが、薄めのめんつゆに乾麺のまま入れてゆでて玉子とじにすると、ぬめりでまとまってほっこりと体が温まる一品になりますね。

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Posted by 管理人めぶき