東大寺修二会 新入・新大導師の別火入り

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奈良・東大寺二月堂の行事、修二会が本格的に始まりました。

2月15日には、新入(しんにゅう)と呼ばれる初めて修二会に参加する僧侶と、初めて大導師を務める新大導師が、他の僧侶に先駆けて別火(前行)に入りました。

別火とは「火を別ける」、字のごとく外の世界の火に当たることを避けることです。
すなわち、修二会の修行中は東大寺戒壇院の庫裡に設けられた別火坊以外の場所で作った食事を食べることができないのです。

以前から修二会に参加していた僧侶たちは20日から別火(試別火(ころべっか))に入ります。
今年は閏年なので26日までです。

不慣れな新入たちは一足先に試別火に入り、修二会のために必要な道具を自分で作ったり、暗い場所で声明を読み上げる練習などをします。

この試別火の時期は食事を分けるだけで、日中ならば洗濯をしに自坊に戻ったり、所用で境内へ外出することもできます。

試別火が終わり、20日から新入の僧侶は惣別火(そうべっか)に入ります。

惣別火になると精進潔斎した後、自室以外では白鼻緒の草履を履いて歩き、「てしま」というござ(敷物)以外の上には座れず、暖房も自分の火鉢以外の火には当たれません。

別火坊の外に出ることもできず、2月末日の二月堂への移動までずっと別火坊にいます。

惣別火中は、声明・ホラ貝の稽古、修二会行中に使う糊たき、二月堂内で刷るお札の紙を折る、荘厳に使う椿の枝に造花を取り付ける、修二会行中に着る法衣を試着する「衣の祝儀(ころものしゅうぎ)」、行中の配役の一覧である「時数帳」の書写などをして過ごします。

この惣別火は新入も先輩も2月末日まで続きます。
そして3月1日から二月堂で、修二会本行に入ります。

Posted by 管理人めぶき