京都 春の特別公開2019 (上京区)
2019年春(3月15日~ゴールデンウィーク終了)の、京都市上京区の社寺の特別展や特別公開です。
各社寺の公式サイトと「京都観光Navi」からの情報です。
京都古文化保存協会主催の「天皇陛下御即位奉祝 春期京都非公開文化財特別公開」、終了間際ですが京都市観光協会主催の「第53回 京の冬の旅」の情報もあわせて掲載しています。
今春の上京区では、門跡寺院が多く公開されています。
門跡の由来や、ほかに拝観できる門跡寺院をまとめていますので、後ほど合わせてご覧ください。
京都市内の市バス・京都バス・JRバス・京阪バスは観光地を網羅していて、とても移動するのに便利です。
しかし、近頃はバスの中や道路が大変混雑していて、予定どおりの行動が少し難しくなっています。
この記事では、各社寺の最寄りの鉄道駅もご紹介します。
室町かいわい
御靈神社(上御霊神社) 御靈祭 神幸祭
とき: 5月1日(水・祝)
11時30分~ 神幸の儀
13時~16時 神輿巡行
神幸祭のお神輿が、新天皇ご即位の日に54年ぶりに復活します。
現在、5月18日のみ3基のお神輿が巡行していますが、昭和40(1965)年までは5月1日が神幸祭、18日は還幸祭として両日ともお神輿が巡行していました。
今年は新天皇ご即位と、3基のお神輿のうち北之御座が後水尾天皇から下賜されて400年の節目にあたるため、神幸祭のお神輿復活となりました。
来年以降は未定だそうです。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
白峯神宮 春季例大祭 淳仁天皇祭
とき: 4月14日(日) 10時30分~
祭事の終了後、蹴鞠奉納が行なわれます。
「精大明神」は和歌と蹴鞠の守護神で、淳仁天皇祭にて蹴鞠が奉納されます。
蹴鞠体験ができます。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
相国寺 春の特別拝観
とき: 3月24日(日)~6月4日(火) 10時~16時(受付終了)
4月8日(月)は法要のため、拝観時間が変更されます。
法堂(重文)、方丈、浴室(春のみ)が公開されます。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
相国寺山内 慈照院 特別拝観
とき: 1月10日(木)~3月18日(月) 10時~16時(受付終了)
京都市観光協会「第53回 京の冬の旅」5年ぶりの公開です。
狩野派筆「帝艦図屏風」と、2017年に「朝鮮通信使に関する記録」がユネスコ世界遺産に登録された事を記念して、寺に伝わる朝鮮通信使書画が公開されます。
応永12(1405)年の創建で、足利8代将軍義政と桂宮の菩提所です。
慈照院の「宗旦好みの茶室」に、宗旦狐の伝説があります。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
宝鏡寺門跡 春の人形展
とき: 3月1日(金)~4月3日(水) 10時~15時30分(受付終了)
幼少の頃、宝鏡寺で遊んだりして過ごした和宮親子内親王の遺品や、兄の孝明天皇遺愛の人形などと庭園、襖絵が公開されます。
人形展の期間中は、かわいらしい人形のスタンプが押されたご朱印が授与されます。
宝鏡寺門跡 特別拝観
とき: 4月26日(金)~5月6日(月・休) 9時~16時(受付終了)
京都古文化保存協会「春期京都非公開文化財特別公開」11年ぶりの公開です。
本堂(市指定)、日野富子御木像、和宮や歴代皇女ゆかりの御寺宝が公開されます。
宝鏡寺門跡は、百々御所と称される尼門跡寺院です。
応安年間(1368年~1375年)に、光厳天皇の皇女の華林宮恵厳禅尼が開山しました。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅 ・ 鞍馬口駅
慈受院門跡 特別拝観
とき: 4月26日(金)~5月6日(月・休) 9時~16時(受付終了)
京都古文化保存協会「春期京都非公開文化財特別公開」6年ぶりの公開です。
ご本尊の釈迦如来像、後水尾天皇念持仏の阿弥陀如来像、大織冠絵巻、狩野探信筆「花鳥図」などが公開されます。
慈受院門跡は、薄雲御所・竹之御所・烏丸御所と称されます。
正長元(1428)年、足利義持室の日野栄子の開基で、後西天皇の皇女瑞光内親王や伏見宮の皇女が代々入寺しました。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅 ・ 鞍馬口駅
本法寺 非公開文化財特別公開
とき: 1月10日(木)~3月18日(月) 10時~16時(受付終了)
京都市観光協会「第53回 京の冬の旅」による公開です。
期間中展示替えがあり、3月に公開されている寺宝は以下の通りです。
長谷川等伯筆「波龍図屏風」、長谷川等伯筆「日通上人画像」(重文)、日通上人曼荼羅本尊、本阿弥光悦作「花唐草螺鈿経箱」(重文)ほか。
「日通上人画像」は長谷川等伯晩年の作品です。
本法寺 平成31年春季特別寺宝展 長谷川等伯 大涅槃図開帳
とき: 3月26日(火)~4月21日(日) 10時~16時
ふだんは複製が展示されている、長谷川等伯筆の大涅槃図(重文)が公開されます。
ほか、狩野元信筆「十六羅漢図」(重文)、日親上人曼荼羅本尊などの寺宝も公開されます(展示替えあり)。
大涅槃図は等伯が61歳のときに奉納したもので、京都三大涅槃図と評価され、これを契機に活動が広がっていきました。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
妙顯寺 春の特別拝観
とき: 3月23日(土)~4月15日(月)
10時~16時 昼の部
18時~20時 夜の部
しだれ桜の咲く「四海唱導の庭」を見ながら、お抹茶(お菓子付き)をいただくことができます。金・土・日曜日のみ
お菓子は、昨年の紅葉の拝観の時に大人気だった、煉屋八兵衛さんのわらび餅が再度登場です。
昨年秋の特別拝観のテーマ「お寺まるごと美術館」を、この桜咲く春も行なわれることになりました。
妙顕寺の寺宝公開に加えて、現代アーティストの作品や夜には幻想的な光のアートが見られます。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅 ・ 鞍馬口駅
光照院門跡 特別拝観
とき: 4月26日(金)~5月6日(月・休) 9時~16時(受付終了)
京都古文化保存協会「春期京都非公開文化財特別公開」4年ぶりの公開です。
ご本尊の清凉寺式釈迦如来立像(重文)、書院にて宮中ゆかりの御寺宝が公開されます。
光照院門跡は、常磐御所と称される尼門跡寺院です。
延文元(1356)年、後伏見天皇の皇女の進子内親王が開山し、以降代々皇女が入寺しました。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
三時知恩寺門跡 特別拝観
とき: 4月26日(金)~5月6日(月・休) 9時~16時(受付終了)
京都古文化保存協会「春期京都非公開文化財特別公開」4年ぶりの公開です。
善導大師像(秘仏)、源氏絵扇面貼交襖、狩野永納筆「四季花鳥図屏風」(市指定)などが公開されます。
三時知恩寺門跡は、入江御所と称する尼門跡寺院です。
14世紀の半ばに後光厳天皇の皇女の見子内親王が開山しました。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
本満寺 しだれ桜イベント
とき: 3月26日(火)~29日(金) 10時~16時
山門をくぐると、円山公園のしだれ桜の姉妹樹があります。
この桜をゆっくり愛でるイベントです。
しだれ桜前のテントに出店があります。
また、春限定のご朱印が授与されます。200枚限定
昨年は参拝者のマナーが悪かったため、会期途中で柵で囲ってしまわれました。
今年は、繊細なしだれ桜を守るため、あらかじめ先に囲っています。
最寄り駅: 京阪 鴨東線 出町柳駅 / 叡電 叡山本線 出町柳駅
西陣かいわい
千本釈迦堂 大報恩寺 千本の釈迦念仏
とき: 3月22日(金) 14時~
釈迦の遺教経を、大原声明千本式で奉誦します。
合わせて釈迦涅槃図(重文)が公開されます。
最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅
千本ゑんま堂 引接寺 「ふたたび ゑんまさまおめみえ」
とき: 4月18日(木)~24日(水)
各日13時30分から「スライド紙芝居」が上映されます。
「スライド紙芝居」はゑんまさまの縁日(16日)のみですが、4月はたっぷり上映されます。
4月20日(土)は「普賢象桜のゆうべ」が行なわれます。
食券1500円
千本ゑんま堂 引接寺 千本ゑんま堂大念佛狂言
とき: 5月1日(水・祝)、2日(木・休) よる公演(19時~)
3日(金・祝)、4日(土・祝) ひる公演(13時~)とよる公演(18時~)
全演目が公演されます。
雨天決行(小雨決行)、荒天時は本堂で公演。
公演スケジュールは毎年上記の通りですが、今回は5月2日(木・休)に「新元号記念公演」として、ひる公演(13時~)が追加されました。
観客と一緒に新しい時代を祝う演出がされているそうです。
5月1日と3日のよる公演の演目に、復活した「木の本地蔵」が加わっています。
最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅
妙蓮寺 春の宝物殿特別拝観&初夜間ライトアップ
とき: 3月23日(土)~4月9日(火)
10時~16時 昼の部: 長谷川等伯一派の襖絵や、妙蓮寺の寺宝、現代アーティストの作品が公開されます。
18時~20時30分 夜の部: 十六羅漢石庭をはじめとした境内と桜のライトアップが行なわれます。
引き続き、現代アーティストの作品も見られます。
2017年秋から妙顯寺さんが行なわれている「お寺まるごと美術館」に、今春から妙蓮寺さんも参加されます。
特別拝観の記念ご朱印があります。(300円)
境内の円常院もライトアップされ、特別ご朱印があります。(拝観料込み 500円)
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
北野かいわい
大将軍八神社 神像特別拝観
とき: 5月1日(水・祝)~5日(日・祝) 10時~16時
春と秋の2回、方徳殿の神像や古天文暦道資料などが拝観できます。
最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅
北野天満宮 「北野天満宮の至宝 近世・近代絵画 ー 新出作品一挙初公開」
とき: 1月1日(火・祝)~4月14日(日) 9時~16時(受付終了)
現在は第2期「刀×梅」をテーマとして、北野天満宮が所蔵する刀剣と絵画が展示されています。
第2期では、竹内栖鳳筆「紅白梅図」、藤原秀信筆「白梅紅梅図」などが公開されています。
鬼切丸(別名 髭切)(重文)は、3月17日(日)までの公開です。
北野天満宮 「北野天満宮の至宝 北野の茶の湯文化 北野大茶湯から現代へ」
とき: 4月20日(土)~6月30日(日) 9時~16時(受付終了)
第3期「刀×お茶」をテーマにして、豊臣秀吉が催した北野大茶湯に関する社宝が展示公開されます。
豊臣秀頼が奉納した宝刀國広(重文)、鬼切丸(別名 髭切)(重文)も公開。
また、御代替わりに関連して、光格天皇や霊元天皇が寄進した茶器など皇室ゆかりの品々も公開されます。
あわせて、新元号にちなんで万葉集(宝永本)も。
江戸時代の宝永6年(1709年)に活字出版された本です。
北野天満宮 史跡御土居青もみじ公開
とき: 4月20日(土)~6月30日(日) 9時~16時
春は桜、秋はモミジが美しい御土居。初夏は当然、それらの青葉がいきいきと輝いています。
「春期京都非公開文化財特別公開」の会期中は、拝観券がセットになっています。
北野天満宮 春の特別公開
とき: 4月26日(金)~5月6日(月・休) 9時~16時(受付終了)
京都古文化保存協会「春期京都非公開文化財特別公開」による公開です。
後宇多上皇宸翰「紫紙金字光明最勝王経巻第一」(重文)などの社宝が公開されます。
最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅