京都 秋の特別公開2011 (洛北)
2010年秋の各社寺の特別展や特別公開を、洛北(北区、左京区八瀬・大原)のみでまとめました。
第47回京都非公開文化財特別公開
- 上賀茂神社
- 直会殿より本殿・権殿(国宝)参拝など
- 10月28日(金)から11月6日(日)まで
- 特別企画展「御神宝展・江ゆかりの人々」も開催中です。
- 皇城鎮護の神として崇拝され、葵祭や曲水の宴、烏相撲などの有名な行事が行なわれます。
- 大徳寺
- 方丈(国宝)、狩野探幽筆襖絵(重文)、法堂(重文)、唐門(国宝)など
- 10月23日(日)から10月31日(月)まで
- 京都古文化保存協会による公開の終了後、11月25日(金)から12月4日(日)の間にも公開されます。
- 方丈は禅宗方丈建築の典型、唐門は聚楽第の遺構と伝えられます。
- 臨済宗大徳寺派の大本山で、寺運が栄えましたが、応仁の乱で荒廃。
- それを復興させたのが、48世住持の一休宗純禅師(一休さん)です。
- 茶人とのつながりが深く、茶室が多いので俗に「大徳寺の茶面(ちゃづら)」と呼ばれます。
- 大徳寺塔頭 真珠庵
- 方丈(重文)、長谷川等伯筆襖絵(重文)、史跡名勝庭園「七五三の庭」、通遷院(重文)など
- 10月23日(日)から11月3日(祝・木)まで
- 開祖は一休宗純禅師。庭に金森宗和好みの茶室「庭玉軒」があり、境内に村田珠光の墓があります。
- 大徳寺塔頭 聚光院
- 方丈(重文)、茶室「閑隠の席」(重文)、名勝「百積の庭」など
- 11月3日(祝・水)から11月14日(日)まで
- (ただし10月27日(木)から10月30日(日)までは拝観休止)
- 茶道三千家の菩提所で、千利休の墓があります。
- 方丈南の庭は利休作庭で、閑隠の席は利休好みの三畳台目の茶席です。
- 大徳寺塔頭 孤篷庵
- 本堂(重文)、茶室「忘筌」(重文)、方丈庭園(史跡名勝)など
- 11月3日(祝・水)から11月14日(日)まで
- 開基は小堀遠州。
- 伏見の自邸で亡くなった後、ここに葬られています。
- 茶席「忘筌」については「臨済宗 黄檗禅 公式サイト」もご覧下さい。
特別展と特別公開
- >大徳寺塔頭 総見院
- 10月8日(土)から12月3日(土)まで
- (ただし10月29日(土)、30日(日)、11月3日(祝・水)、5日(金)、22日(火)は拝観休止)
- 豊臣秀吉が織田信長の菩提を弔うために建立しました。
- 織田信長一族の供養塔、加藤清正が朝鮮半島から持ち帰った石を掘り抜いた「掘り抜き井戸」、樹齢400年の侘助椿など。
- 大徳寺塔頭 黄梅院
- 10月8日(土)から12月4日(日)まで
- 毛利家の菩提寺。
- 方丈は桃山時代の代表建築、千利休作庭の「直中庭」、武野紹鴎好みの茶室「昨夢軒」、伏見城の遺構といわれる茶室「自休軒」など。
- 「昨夢軒」は室町時代の茶室として最古のものです。
- 大徳寺塔頭 興臨院
- 10月8日(土)から12月11日(日)まで
- 能登の畠山義総が建立、前田利家が修復して以降、前田家の菩提寺となりました。
- 本堂、唐門、表門は室町時代の代表的な禅宗建築です。
- 大徳寺塔頭 芳春院
- 11月10日(木)から11月30日(水)まで
- 創建は平安時代。花山上皇の勅願所でした。
- 応仁の乱で荒廃したものを、前田利家の夫人芳春院松子が再興。
- 横井等怡と小堀遠州作庭の「飽雲池」は楼閣山水庭園。その中に立つ呑湖閣は、金閣・銀閣・飛雲閣と並ぶ「京の四閣」です。
- 瑠璃光院 秋の特別拝観
- 10月1日(土)から12月10日(土)まで
- 数奇屋造りの庵、瑠璃の庭、臥龍の庭、茶室「喜鶴亭」、「八瀬のかま風呂」(日本最古の蒸し風呂)など
- 寂光院 秋の特別拝観
- 10月22日(土)から11月3日(木・祝)まで
- 火災に遭われた旧本尊の地蔵菩薩立像(重文)、建礼門院御庵室跡、宝物など
- 聖徳太子の創建と伝わる尼寺です。
- 平 清盛の娘、建礼門院徳子は長楽寺で落飾した後、ここで平家一門と安徳天皇の菩提を弔いながら暮らしました。
- 来迎院 宝物展
- 11月1日(火)から11月30日(水)まで
- 藤原期の薬師・阿弥陀・釈迦三尊仏(重文)が安置されています。
- 平安時代、声明道場として創建されました。
- 聖応大師良忍の再興後、魚山流の天台声明の道場として栄えました。