奈良 春の特別公開2022 (奈良市)
2022年、奈良市の春(3月後半からゴールデンウィーク終了まで)の特別展や特別公開です。
各社寺の公式サイトと「奈良市観光協会サイト」からの情報です。
3月・4月の行事のうち、以下は別の記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
- ひなまつり・ひな人形の公開 ひな祭りの行事 京都・奈良 2022年版
- 花祭り・仏生会 京都と奈良で、花祭りの参拝ができる寺院
各社寺の公式サイトなどで拝観状況を確認のうえ、感染予防対策を講じてお参りしてください。
社寺にお参りするさいは以下の点にご留意ください。
- マスクを着用すること
- アルコール消毒液などで手指を消毒する
- ほかの参拝者や社寺の関係者・職員などと間隔を保つ
- 熱発しているなどの体調不良時はお参りしない
奈良公園かいわい
東大寺 聖武天皇祭
とき: 5月2日(月)
8時~11時30分 天皇殿にて論議法要
13時~ 式衆による練り行列
東大寺を開かれ、756年(天平勝宝8年)に56歳で崩御した聖武天皇の御忌法要です。
練り行列は、天皇殿から大仏殿までを歩きます。
行列が大仏殿に近づく頃(13時30分頃)から、金鐘ホールにて舞楽が奉納されます。
今年も規模を縮小して行なわれることになりました。
10時からの煎茶のふるまいが中止、練り行列は式衆のみ、聖武天皇慶讃法要も規模が縮小されます。
舞楽・慶讃能奉納は、入場者数を減らして行なわれます。
できるだけ、東大寺公式YouTubeチャンネルでのライブ配信を視聴するよう、呼びかけられています。
東大寺 山陵祭
とき: 5月3日(火・祝)
8時30分 東大寺出発
11時~ 献茶式
東大寺一山の僧侶が佐保山御陵の聖武天皇陵を参拝します。
大仏殿に戻ったのち、裏千家による献茶式が行なわれます。
山陵祭も規模を縮小して行なわれることになりました。
献茶式終了後からの抹茶のふるまい、華厳茶会が中止になりました。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
興福寺 放生会
僧侶と関係者で行なわれ、ご祈祷の受付はありません。
とき: 4月17日(日)
興福寺 文殊会
僧侶と関係者で行なわれ、稚児行列・福引・お茶席はありません。
とき: 4月25日(月)
興福寺 北円堂特別開扉
とき: 4月23日(土)~5月8日(日) 9時~16時45分(受付終了)
ご本尊の木造弥勒如来坐像(国宝)、無著像・世親像(国宝)などが拝観できます。
弥勒さまは鎌倉時代の作で、運慶晩年の名作です。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
春日大社 水谷神社鎮花祭
神事のみ斎行され、狂言奉納は中止になりました。
とき: 4月5日(火)
春日大社 春日若宮御本殿・内院 特別公開
とき: 4月9日(土)~24日(日) 10時・11時・13時・14時
着到殿前の特設テントに集合し、時間がきたら案内されます。
春日若宮社は昨年から20年に一度の式年造替に入っており、今年の10月28日の「本殿遷座祭」でお戻りになる予定です。
若宮さまがお留守のため、通常は神職しか入ることのできない御本殿と内院に拝観できることになりました。
予約は不要です。
春日大社国宝殿 冬季特別展「秘められた大和の名刀 - 今明かされる大和の珠玉の名刀 春日の神々への至宝刀 ー」
とき: 後期:2月15日(火)~4月3日(日)
10時~16時30分(受付終了)
国の始まりの地の大和は、刀剣の始まりの地でもあります。
刀匠の祖とされる天国(あまくに)は大和の出身といわれます。
春日大社は創建の頃から朝廷や武士からの信仰が篤く、数々の名刀が奉納されてきました。
その中には製作当初の状態を保つものも多く含まれています。
今回は、春日の神々に捧げられた国宝・重要文化財17点を含む名刀が公開されます。
鞘に足利将軍家の花押が刻された「国宝 金装花押散兵庫鎖太刀拵・太刀」(銘 貞治四年)、刀の歴史を語る「国宝 菱作打刀拵 無銘」が通期で公開され、後期は「国宝 若宮御料古神宝類 紫檀地螺鈿銀樋毛抜形太刀」が公開されます。
また奈良県内の社寺や個人が所蔵する、奈良指定文化財の名刀も公開されます。
春日大社国宝殿 春季特別展「いきもののデザイン ー 宝物に躍動する花・鳥・動物 ー」
とき:
前期:4月9日(土)~5月22日(日) 後期:5月24日(火)~7月10日(日)
10時~16時30分(受付終了)
平安時代以降、春日の神さまに奉納された宝物の中から、空想上の霊獣や、吉祥とされる花や鳥、神の使いである鹿、邪を祓う狛犬や獅子などいきものがデザインされたものが展示公開されます。
また、寅年にちなんで、虎の文様がピックアップされます。
春日大社 小笠原流古式弓術奉納
状況により、中止になる可能性があります。
とき: 4月24日(日) 14時~
武官装束の弓馬術礼法小笠原教場一門が、若宮神社にて「蟇目の儀(ひきめのぎ)」、林檎の庭にて「百々手式(ももてしき)」を奉納します。
春日大社 和舞奉納
中止になりました。
とき: 4月29日(金・祝)
春日大社 子どもの日萬葉雅楽会
関係者のみで行なわれます。
とき: 5月5日(金・祝)
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
氷室神社 献氷祭
とき: 5月1日(日) 11時~
舞楽奉納 14時~15時頃までの予定
氷献灯 17時~
一般の人は13時以降に、参拝が可能になります。
氷業者が夏の好天と商売繁昌を祈願して、鯛と鯉を入れた大型の氷柱を奉納します。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
ならまちかいわい
林神社(漢國神社内) 饅頭祭
神職と関係者で祭典が行なわれます。
とき: 4月19日(火)
饅頭のふるまい、奉納奏楽、呈茶は中止になりました。
璉珹寺 特別拝観
とき: 5月1日(日)~31日(火) 9時~17時
光明皇后がモデルとされるご本尊の阿弥陀如来立像(県指定文化財)や、脇侍の木造観音菩薩立像(重文)と木造勢至菩薩立像(重文)が公開されます。
阿弥陀さまは上半身は白色裸身、下半身に袴を付けていて50年に一度取り替えられます。
別名を紀寺といい、飛鳥から平城遷都に伴い移転したと伝わります。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅 / JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅
高畑かいわい
不空院 春の特別公開
とき: 4月29日(金・祝)~5月8日(日) 9時~16時30分(受付終了)
本堂の不空羂索観音菩薩坐像は、東大寺の法華堂、興福寺の南円堂と合わせて「三不空羂索観音菩薩」と称されます。
今年落慶した宇賀弁財天堂(鎮守堂)は、期間中の土・日・祝日のみ拝観可能です。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
新薬師寺 修二会
とき: 4月8日(金)
薬師悔過 17時~
法要(おたいまつ) 19時~
ご本尊の薬師如来に、全ての人々の罪を懺悔し、天下泰平を祈願します。
仏さまの身体の特徴について読み上げる「三十二相」も行なわれます。
おたいまつは、10本の大松明と1本の籠松明が、僧侶を先導して本堂の周囲を回ります。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅 / JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅
白毫寺 一切経法要
情勢の変化により、変更される可能性があります。
とき: 4月8日(金) 13時~
鎌倉時代に白毫寺を再興した叡尊の弟子の道照が中国から持ち帰った、「一切経」を転読します。
ならまちには「暑さ寒さも彼岸まで、まだあるわいな一切経」という伝承歌があります。
東大寺のお水取りが終わると春が来るといわれますが、奈良では彼岸を過ぎて暖かい日が続いても、一切経法要の頃までは急に花冷えの日があるから気を抜くな、という意味だそうです。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅 / JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅
きたまちかいわい
般若寺 白鳳秘仏春季特別拝観
とき: 4月29日(金・祝)~5月8日(日) 10時~14時30分(受付終了)
白鳳時代の阿弥陀如来立像(重文)、台座部に納入されていた胎内仏三尊(重文)などが公開されます。
ちょうど山吹の花が見頃です。
JR 奈良駅西口から近鉄奈良駅経由 奈良交通バス 「般若寺」下車
- 27、81、118系統「青山住宅行き」
- 153、154系統「州見台八丁目行き」
西大寺・西ノ京
西大寺 聚宝館特別公開
とき: 4月20日(水)~5月10日(火) 9時~16時
西大寺所蔵の寺宝が展示されます。
鎌倉時代の国宝金剛宝塔(壇塔)、平安時代の吉祥天女立像(重文)と塔本四仏坐像(重文)など。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 ・ 京都線 ・ 橿原線 大和西大寺駅
薬師寺 修二会花会式 薬師悔過法要
とき: 3月25日(金)~31日(木)
奉納行事・稚児行列・聞香席・拝服席・野点席・参籠は中止になりました。
「薬師悔過法要」とは、ご本尊の薬師如来に十種の造花・壇供・生御膳をお供えして、天下泰平・国家繁栄・万民豊楽・鎮除疫病を祈願する法要です。
3月23日(水) 13時~
修二会花会式練行衆によるお身拭い
3月25日(金) 13時~
薬師寺修験咒師本部による柴燈大護摩(火渉り式)
一般の参列者の参加が可能です。
3月31日(木) 結願法要
18時30分~ 神供(じんぐ) 練行衆が勧請された神々に松明を放り投げて捧げます。
20時30分頃~ 鬼追い式 松明を持って暴れ回る鬼を、毘沙門天が鎮めます。
薬師寺 国宝東塔 心柱最終公開
とき: 4月29日(金・祝)~5月8日(日)
国宝東塔は、令和3年に全面解体修理が竣工しました。
今年の秋には、東塔内陣に中村晋也氏から奉納された釈迦四相像が心柱を囲むように安置される予定のため、これが心柱を直接拝観できる最後の機会になります。
特別ご朱印「釈迦如来」の授与があります。300円
薬師寺 西塔初層(四面) 特別開扉
とき: 4月29日(金・祝)~5月8日(日)
彫刻家の中村晋也氏から奉納された西塔初層の釈迦八相のうち、お釈迦さまが悟りを開かれた後半四相が公開されます。
最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅
唐招提寺 御影堂供華園 「瓊花」特別開園
とき: 4月22日(金)~5月5日(木・祝) 9時~16時
鑑真和上の故郷の江蘇省揚州市の名花、「瓊花(けいか)」が開花すると、開園されます。
最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅
大安寺 秘仏特別御開帳
とき: 3月1日(火)~31日(木) 9時~16時
嘶堂にて、秘仏の馬頭観音立像(重文)が拝観できます。
日本最古といわれる馬頭観音さまの災厄除けのご霊験は、徳川吉宗の父の光貞に厚く信仰されました。
二の午の日(3月6日)には、14時から護摩が焚かれ、災厄除けの「秘文神符」が授与されます。
大安寺 馬頭観音特別ご開扉
とき: 4月11日(月)~5月22日(日)
大安寺は、今年の4月から約1年間、宝物殿の増改修工事に入ります。
また、奈良国立博物館にて4月23日(土)~6月19日(日)に特別展「大安寺のすべて - 天平のみほとけと祈り -」が開催されます。
そのため、馬頭観音立像(重文)と十一面観音立像(重文)の特別拝観が変更されることになりました。
例年3月のみ特別ご開扉される馬頭観音さまが上記の期間に特別ご開帳され、十一面観音さまは奈良博で出陳されます。
5月24日(火)~6月21日(火)は交代して、十一面観音さまが大安寺で特別ご開帳、馬頭観音さまは奈良博に出陳になります。
大安寺 弘法大師正御影供
とき: 4月21日(木)
13時~ 正御影供法要(本堂にて)
14時頃~ 柴灯大護摩供・火渡り
本堂での法要は定員40名です。
弘法大師のご命日に、大師のご高徳を偲びます。
四国八十八カ所とインド八大聖地のお砂踏みがあり、弘法大師の御遺髪も終日特別開扉されます。
近鉄 奈良駅発 JR 奈良駅東口経由 奈良交通バス
- 135、136系統「白土町行き」
- 79、87、90系統「シャープ行き」
- 86系統「イオンモール大和郡山行き」
- 16、19、20系統「杏中町行き」
「大安寺」下車
佐保・佐紀路
法華寺 春のご本尊ご開帳
とき: 3月20日(日)~4月7日(木) 8時30分~16時(受付終了)
ご本尊で秘仏の十一面観音菩薩立像(国宝)が、維摩居士坐像(国宝)と一緒に拝観できます。
光明皇后現し身と伝わる観音さまは、蓮の花や蕾を後光のように光背とされている、珍しいお姿をしています。
法華寺 ひな会式
とき: 4月1日(金)~7日(木) 14時~
時間などが変更されたり、一般の拝観が禁止になる可能性があります。
観音さまのご前に、55体の善財童子像がお祀りされます。
法華寺 国史跡・名勝庭園公開
とき: 4月1日(金)~6月10日(金) 8時30分~16時(受付終了)
京都の仙洞御所から移されたと伝わる庭木や石を配した、回遊式庭園が公開されます。
春は桜、季節が進むとカキツバタが有名です。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
不退寺 春期寺宝特別公開
とき: 3月1日(火)~5月31日(火) 9時~16時50分頃(受付終了)
在原業平画像、伊勢物語・こけら経、多宝塔心柱など、ふだんは拝観できない寺宝が公開されます。
五大明王のうち昨年の夏に修理に出られた大威徳明王・軍荼利明王・降三世明王は、3月24日に帰ってこられる予定です。
3月22日頃まで、弘法大師坐像などの秘仏が代わりに公開されます。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
海龍王寺 春季特別公開 十一面観音特別開帳
とき: 3月23日(水)~4月7日(木) 9時~16時50分(受付終了)
ご本尊の十一面観音菩薩立像(重文)と、弘法大師筆「隅寺心経」(市指定文化財)、光明皇后筆「自在王菩薩経」などの寺宝が公開されます。
ちょうど雪柳の花の時期にあたります。
海龍王寺 四海安穏祈願法要
規模を縮小して行なわれるため、参列は不可になりました。
とき: 4月18日(月)
海龍王寺 春季特別公開 十一面観音特別開帳
とき: 5月1日(日)~9日(月) 9時~16時50分(受付終了)
ご本尊の十一面観音菩薩立像(重文)と、弘法大師筆「隅寺心経」(市指定文化財)、光明皇后筆「自在王菩薩経」などの寺宝が公開されます。
期間中、特別ご朱印「龍驤虎視(りょうじょうこし)」が授与されます。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
富雄かいわい
霊山寺 大辯才天開運護摩法会
とき: 4月17日(日) 13時30分~
弘法大師が霊山寺に来られたさいに感得した大龍神が、大辯才天として現在の奥之院にお祀りされています。
霊験あらたかな弁天さまの、年に一度のお祭りです。
近鉄 富雄駅発 奈良交通バス 50系統「若草台行き」乗車 「霊山寺」下車
山辺の道・北
帯解寺 小野小町忌
寺内で法要のみ行なわれ、小町の舞の奉納は中止になりました。
とき: 4月24日(日)
正暦寺 春季特別公開
とき: 4月18日(月)~5月8日(日)
瑠璃殿にて、正暦寺の寺宝が公開されます。
白鳳時代のご本尊の薬師如来倚像(重文)、孔雀明王像など。
4月18日は薬師会式が行なわれます。
お薬師さまに健康を祈願します。
交通: JR 奈良駅・天理駅 または 近鉄 奈良駅・天理駅からタクシー