京都 春の特別公開2015(南区・山科区・伏見区・八幡市)
2015年、南区・山科区・伏見区・八幡市の社寺の春の特別展や特別公開です。
各社寺の公式サイトと「きょうと情報版」からの情報です。
京都春季非公開文化財特別公開
- 東寺 五重塔
- 4月29日(水・祝)から5月10日(日) 9時から16時まで
- 五重塔初層内陣(国宝)
京都のランドマークタワーとなっている現在の五重塔は、弘法大師が建立して以来、5代目になります。 - 毘沙門堂
- 4月29日(水・祝)から5月10日(日) 9時から16時まで
- 霊殿(内陣)障壁画など
- 霊殿は御所の御霊屋が移築されたもので、阿弥陀如来を中心にして歴代の影像や位牌が安置されています。
- 天井の龍は狩野主信によって描かれたもので、眼や顔が見る向きによって変化します。
- 當麻寺(たいまじ)
- 5月1日(金)から6日(水) 9時から16時まで
- 本堂・阿弥陀如来坐像・當麻曼荼羅ほか。
- 奈良の當麻寺(たいまでら)の當麻曼荼羅を全国に布教した、証空の開創です。
- 阿弥陀如来坐像は別名「やましな大仏」と呼ばれます。
- 本圀寺
- 4月29日(水・祝)から5月10日(日) 9時から16時まで
- 本堂、釈迦堂、経蔵(重文)、源平合戦図ほか
- 昭和46年(1971)に現在の山科に移転したため、まだ新しい寺です。
- 境内はいろいろなところが金ピカで、九頭龍銭洗弁財天は財運向上のご利益があるそうです。
- 伏見稲荷大社
- 4月29日(水・祝)から5月10日(日) 9時から16時まで
- 御茶屋(重文)、松ノ下屋、池泉庭園、荷田春満旧宅など。
- 御茶屋は17世紀のもので、書院造が数寄屋造化していく過程を示す数少ない貴重な遺構です。
- 江戸時代中期の国学者、荷田春満は伏見稲荷大社の社家の生まれで、摂社の東丸神社に学問の神さまとして祀られています。
- 城南宮
- 4月29日(水・祝)から5月10日(日) 9時から16時まで
- 藤原定家「名月記掛軸」、吉田元陳筆「曲水の宴図屏風」、室町幕府奉行人連署奉書など。
- 曲水の宴は奈良時代に中国から伝わり、藤原道長や藤原師通ら貴族がさかんに催していました。
戦国時代に廃れてしまい、現在用いられている羽觴(水に流すために杯をのせる台)は、御所の杉戸絵を参考に復元されました。 - 石清水八幡宮
- 4月29日(水・祝)から5月10日(日) 9時から16時まで
- 本殿廻廊、織田信長寄進「黄金の樋」、左甚五郎作「目貫の猿」など。
- 平成の大修造の第2期工事中で、本殿廻廊の工事が終了しました。
- 楼門の西門上の蟇股に、「目貫の猿」の彫刻があります。
この彫刻の猿に命が吹き込まれ、夜な夜な楼門を抜け出していたずらをしたため、右目に細い釘を刺されてしまったといわれます。 - 「黄金の樋」は本殿の外殿と内殿の谷に掛かっています。
信長はこの造営が済んだあと、武運長久と家門繁栄を祈ったといわれます。
特別展と特別公開
- 吉祥院天満宮 春季大祭 奉納狂言
- 4月25日(土) 20時頃から 小雨決行
- 吉祥院六斎保存会による、芸能六斎の奉納狂言です。
- 中堂寺六斎念仏氏子祭 奉納狂言
- 4月29日(水・祝) 19時30分から
- 伏見稲荷大社御旅所(南区西九条池ノ内町98)にて
- 中堂寺六斎会による、芸能六斎の奉納狂言です。
「一山打ち」が演じられます。念仏曲を全曲演じます。 - 泉涌寺 心照殿 「泉涌寺所蔵 近世屏風絵の優美なる世界」
- 開催中 5月24日(日)まで 9時から17時
- 泉涌寺に奉納された、近世の天皇遺愛の屏風絵が展示されます。
- 東福門院遺品の狩野益信筆「朝鮮通信史図屏風」、孝明天皇・英照皇太后遺品の土佐光文筆「源氏物語絵屏風」、孝明天皇遺品の狩野永岳筆「熊図・鷹図屏風」など。
- 東寺 春期特別公開
- 宝物館 「東寺宝物館 開館50周年記念 東寺名宝展 -国宝両界曼荼羅図と祈りのマンダラ-」、小子房 「堂本印象画伯障壁画」公開、国宝五重塔 初層の特別拝観
- 3月20日(金)から5月25日(月)まで(五重塔は4月29日(水)から公開) いずれも9時から17時
- 平安時代の国宝両界曼荼羅図は、6年ぶりの公開です。
会期の前期(4月23日まで)に胎蔵界、後期(4月24日から)に金剛界と分けて展示されます。 - 東寺 夜桜ライトアップ ~不二桜に祈りをこめて~
- 3月22日(日)から4月12日(日)まで 18時30分から21時30分
- 五重塔といっしょにライトアップされる不二桜は、盛岡生まれで樹齢120年を越える八重紅枝垂れ桜です。
- 醍醐寺 春の醍醐寺霊宝館の展示
- 3月21日(土・祝)から5月6日(水・休)まで 9時から16時30分まで
- 「醍醐の花見」をテーマに、豊臣秀吉が花見の席で詠んだ和歌、黄金天目茶碗など花見に関する道具が展示されます。
(東寺、醍醐寺を追加しました 2014年3月20日 )