京都 春の特別公開2022 (上京区)
2022年春(3月後半からゴールデンウィーク終了)の、京都市上京区の社寺の特別展や特別公開です。
各社寺の公式サイトと「【京都市公式】京都観光Navi」からの情報です。
3月・4月の行事のうち、以下はそれぞれ別の記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください。
- 涅槃会・涅槃図の公開 京都で涅槃会に参拝できるお寺
- ひなまつり・ひな人形の公開 ひな祭りの行事 京都・奈良 2022年版
- 花祭り・仏生会 京都と奈良で、花祭りの参拝ができる寺院
京都古文化保存協会主催の「令和4年度 春期京都非公開文化財特別公開」の情報もあわせて掲載しています。
各社寺の公式サイトなどで拝観状況を確認のうえ、感染予防対策を講じてお参りしてください。
社寺にお参りするさいは以下の点にご留意ください。
- マスクを着用すること
- アルコール消毒液などで手指を消毒する
- ほかの参拝者や社寺の関係者・職員などと間隔を保つ
- 熱発しているなどの体調不良時はお参りしない
京都御所かいわい
護王神社 護王大祭
とき: 4月4日(月) 11時~
ご祭神の和気清麻呂公のご命日を新暦に改めて、毎年4月4日に斎行されています。
護王神社で祭事が行なわれ、ついで京都御所の建礼門前にて「宇佐神託奏上ノ儀」が行なわれます。
参列は事前に予約が必要です。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 丸太町駅
京都御所 「令和4年春 宮廷文化の紹介」
とき: 4月6日(水)~10日(日) 9時(開門)~17時(閉門)
入門は16時20分まで
大規模な改修工事を終えた清涼殿が、2年半ぶりに公開されます。
この春は、伝統技術による清涼殿の工事の内容や、天正年間から儀式に用いられるようになった清涼殿について、紹介されます。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
室町かいわい
上御霊神社 御霊祭
とき:
5月1日(日) 神幸祭
11時30分頃 神輿、御所車、剣鉾などが巡幸
5月17日(火) 宵宮
5月18日(水) 還幸祭
11時30分頃 神輿、御所車、剣鉾などが巡幸
上御霊神社(御霊神社)は桓武天皇が平安遷都のさいに、早良親王などの御霊を鎮めるために創建しました。
祭礼として、御霊会の最古の姿を残しているといわれます。
令和元年には、54年ぶりに神幸祭での神輿渡御が復活しました。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
白峯神宮 春季例大祭 淳仁天皇祭
とき: 4月14日(木) 10時30分~
ご祭神の第47代淳仁天皇のお祭りです。
明治6年(1873年)、淡路から皇霊がご遷座されました。
祭典ののち、蹴鞠保存会により蹴鞠が奉納されます。
蹴鞠奉納は3年ぶりです。雨天時は拝殿で奉納します。
白峯神宮 子供の日 武道繁栄奨励祭・古武道奉納奉告祭
とき: 5月5日(木・祝)
武道繁栄奨励祭 8時30分~
空手、剣道、合気道が奉納されます。
古武道奉納奉告祭 11時~
日本古武道振興会の演武があります。
煎茶道方円流による献茶式・野煎席もあります。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
相国寺 特別拝観
とき: 3月19日(土)~6月5日(日) 10時~16時
法堂(重文)、方丈、開山堂に拝観することができます。
本堂を兼ねる法堂ではご本尊の釈迦如来と、天井の鳴き龍に拝観できます。
方丈と開山堂ではそれぞれ庭園も公開されます。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
本法寺 令和4年春季特別寺宝展
とき: 3月14日(月)~4月15日(金) 10時~16時
※ 4月3日(日)は休止
長谷川等伯筆「佛涅槃図」(重文)が公開されます。
ふだんは原寸大の複製が展示されていますが、この期間は真筆が拝観できます。
合わせて、長谷川等伯筆「日堯上人画像」(重文)、伝本阿弥光悦筆「梅の和歌」「鶯の和歌」などが展示公開される予定です。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
本法寺 五月大祭
とき: 5月10日(火) 14時~
大摩利支天の縁日の、年に一度の大祭です。
5月7日(土)から「大摩利支天」のご朱印が授与されます。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
慈受院門跡 春の特別公開
とき: 3月26日(土)~6月12日(日) 9時30分~17時
完全予約制です。5000円
予約は公式サイト内の予約フォームから。
自分供養とお茶席付きです。
「自分供養」は、秘仏の毘沙門天王にお参りし、写経をして、自分で自分の負の心を供養し邪を祓い、強い心に生まれ変わるよう祈願します。
慈受院門跡は、薄雲御所・竹之御所・烏丸御所と称されます。
正長元(1428)年、足利義持室の日野栄子(慈受院浄賢竹庭尼大禅師)の開基で、後西天皇の皇女瑞光内親王や伏見宮の皇女が代々入寺しました。
創建以来非公開のお寺でしたが、今年の春から一般の人に門が開かれることになりました。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
妙顕寺 春の特別公開「MYOKENJI FANTASY ⅩⅩⅡ」
とき: 3月19日(土)~4月10日(日) 10時~16時
夜間拝観は18時~20時
天野喜孝氏筆の法華経画「Saddharma Puṇḍarī-ka-Sūtra」(読み:サッダルマ・プンダリーカ・スートラ 梵語で『妙法蓮華経』の意)の原画が、宝物館にて展示公開されます。
昨年、日蓮聖人降誕800年を記念して制作されました。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅 ・ 鞍馬口駅
西陣かいわい
妙蓮寺 週末美術館 妙蓮寺2022年春特別拝観 「等伯の桜と春の濃淡」
とき: 3月26日(土)~4月30日(土) 10時~16時(受付終了)
妙蓮寺境内に咲く桜の木々と長谷川等伯の描いた桜と、現代の写真家の作品が競演します。
夜(18時~20時(受付終了))は現代アートと、石庭と桜のライトアップが行なわれます。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
妙覺寺 新緑特別拝観
とき: 5月1日(日)~31日(火) 10時~15時
妙覺寺は織田信長が上洛時に定宿としていたお寺で、かの本能寺には3泊しかしていないそうです。
織田信長が天正元年(1573年)に妙覺寺で茶会を催したさい饗された「本膳料理」が、資料を元に再現して展示されます。
本堂では斎藤道三の遺言状も公開されます。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅
千本ゑんま堂 引接寺 千本ゑんま堂大念佛狂言
とき: 5月1日(日)~4日(木・祝) 小雨決行・豪雨はライブ配信のみ
1日 昼の部13時~ 夜の部18時~
2日 夜の部19時~
3日 昼の部13時~ 夜の部18時~
4日 昼の部13時~ 夜の部18時~
観覧席(椅子席)100席限定です。立ち見は不可です。
全日・全演目を公式YouTubeチャンネル「千本ゑんま堂狂言保存会チャンネル」で配信されます。
今回は、千本ゑんま堂の開基の小野篁公にちなんだ新演目『篁冥途噺(たかむらめいどばなし)』が初披露されます。
最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅
北野かいわい
北野天満宮 梅苑「花の庭」公開
とき: 公開中 3月 下旬 21日(月・祝)まで 9時~15時40分(受付終了)
※ 情勢の変化や花の状態により、開閉苑時間の変更や公開実施内容の変更などが生じる可能性があります。
江戸時代に、歌人・連歌師・俳諧の祖として讃えられた松永貞徳が作庭した「雪月花の三庭苑」のうち、「花の庭」は北野天満宮の塔頭寺院にありましたが、明治以降廃れてしまいました。
今年、菅原道真公ゆかりの梅苑が令和の「花の庭」として再興されました。
苑内を一望できる展望台や枯山水庭園が整備されています。
「雪月花の三庭苑」のうち、左京区の妙満寺にある「雪の庭」は3月18日から5月8日まで、東山区の清水寺の「月の庭」は4月29日から5月5日までそれぞれ公開される予定です。
「花の庭」 ライトアップ公開
とき: 3月18日(金)~20日(日) 日没~20時閉苑まで
(3月13日で終了の予定でしたが、延長されました。)
北野天満宮末社 文子天満宮 文子天満宮祭
とき: 4月14日(木)~17日(日)
菅原道真公を最初にお祀りした多治比文子を祀る、境内末社のお祭りです。
西ノ京にあるお旅所までお神輿が渡御します。
北野天満宮 史跡御土居の青もみじ苑公開
とき: 4月9日(土)~6月23日(木) 9時~16時
秋の見事な紅葉で有名な御土居のもみじの木々を、芽吹きから青々とした新緑の頃まで楽しめます。
最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅
大将軍八神社 神像特別拝観
とき: 5月1日(日)~5日(木・祝) 10時~16時
春と秋の2回、方徳殿の神像や古天文暦道資料などが拝観できます。
最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅
令和4年度 春期京都非公開文化財特別公開
京都古文化保存協会主催の「令和4年度 春期京都非公開文化財特別公開」は、この春も期間をずらして行なわれます。
上京区の3箇所は、期間の始めと終わりに公開されます。
白峯神宮
とき: 4月23日(土)~5月8日(日) 9時~16時(受付終了)
初公開です。
崇徳上皇像 付随身像(写本)、蹴鞠装束、蹴鞠、琵琶、鳳笙、薙刀「美濃直胤」銘等が公開されます。
1868年(明治元年)、明治天皇が父の孝明天皇の遺志を継ぎ、讃岐から崇徳上皇の御霊を移して創建されました。
5年後に、淡路から淳仁天皇の御霊も移して、合祀されています。
当地は蹴鞠の家の飛鳥井家の別邸があった場所で、境内の地主神社に蹴鞠の神さまの鞠精大明神をお祀りしています。
公開される「崇徳上皇像 付(つけたり)随身像(写本)」は、数少ない崇徳上皇の肖像画のうちの貴重な一つです。
最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅
廬山寺
とき: 4月29日(金・祝)~5月8日(日) 9時~16時(受付終了)
※ 5月3日(火・祝)午後は公開休止です。
元三大師堂、元三大師像、お前立鬼大師坐像、明智光秀公念持仏、阿弥陀如来および両脇侍坐像(重文)、源氏庭
天慶年間(938~947)に北山で元三大師が営んだ与願金剛院が、1245年(寛元3年)に船岡山の麓に移され、廬山天台講寺と改められました。
天正年間(1573~1592)に豊臣秀吉により、現在地に移されました。
紫式部がこのあたりに住んでいたと伝わり、境内には秀吉が造営した御土居(史跡)の一部が残っています。
最寄り駅: 京阪 鴨東線 出町柳駅 / 叡電 叡山本線 出町柳駅
北野天満宮
とき: 6月18日(土)~26日(日) 9時~16時(受付終了)
宝物殿、長谷川等伯筆「弁慶昌俊相騎図絵馬」(重文)等が公開されます。
942年(天慶5年)に西ノ京の巫女の多治比文子、947年(天暦元年)に近江神宮の神官の子の太郎丸にそれぞれ神託があり、2人で北野の当地に祠を設けたのが始まりです。
豊臣秀吉は朱印地を与えて信仰し、北野大茶会を催しました。
最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅