京都 春の特別公開2016(東山区)
2016年春の、東山区の社寺の特別展や特別公開です。
各社寺の公式サイトと「きょうと情報版」からの情報です。
京都市観光協会主催の「50回記念 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」、京都古文化保存協会主催の「京都春季非公開文化財特別公開」、 京都・花灯路推進協議会主催の「京都・東山花灯路2016」、臨済宗黄檗宗連合各派合議所ほか主催の「春の京都禅寺一斉拝観」の情報もあわせて掲載しています。
今熊野・月輪かいわいの社寺
- 東福寺
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 通常拝観 4月12日(火)から5月22日(日) 9時から16時まで
- 国宝三門特別公開・龍吟庵特別公開
- 3月14日(月)から21日(月・祝) 9時から15時30分まで
- 方丈では寺宝展が行なわれます。
- 三門は禅宗様(唐様)・和様・大仏様(天竺様)の建築様式を取り入れていて、現存する三門としては日本最大最古です。
- 東福寺派の大本山。
九条道家が発願し、開山に円爾弁円(聖一国師)を迎えて建長7(1255)年に完成しました。 - 禅宗の七堂伽藍(三門、仏殿、法堂、僧堂、庫裏、東司、浴室)が立ち並ぶ壮大な寺観から、「東福寺の伽藍面(がらんづら)」と呼ばれました。
- 東福寺 法堂と禅堂
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 特別拝観 4月29日(金・祝)から5月22日(日) (5月14日(木)の13時から13時30分の間、法堂は拝観できません)
9時から16時まで - 法堂は明治期に仏殿ともども焼失したため、昭和期に再建された本堂が仏殿と法堂を兼ねています。
- 禅堂も南北朝時代から残る最大最古の禅堂です。
- 東福寺塔頭 即宗院
- 50回記念 京の冬の旅 非公開文化財特別公開
- 3月18日(金)まで 10時から16時
3月6日(日)、7日(月)は拝観休止 - 京の冬の旅6年ぶりの公開です。
- 薩摩藩主島津氏久が藤原兼実の山荘「月輪殿」の跡地に建立。
- 別荘の優雅さが残る池泉式庭園は、江戸時代のガイドブック「都林泉名勝図絵」に紹介されました。
- 幕末にはここで、西郷隆盛と勤王僧の月照が倒幕の計画を練ったといわれます。
- 東福寺塔頭 退耕庵
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 特別拝観 4月12日(火)から18日(月) 10時から16時30分まで
- 応仁の乱によって衰退しましたが、慶長年間(1596-1615)に安国寺恵瓊によって再興されました。
- 恵瓊が建てた茶室作夢軒で、恵瓊と石田三成、宇喜多秀家らが関ヶ原の戦いの謀議を行なったと伝わります。
- また地蔵堂に安置される地蔵菩薩は、「玉章(たまづさ)地蔵」と呼ばれます。
- 東福寺塔頭 同聚院
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 通常拝観 4月12日(火)から5月22日(日) 9時から16時まで
- 東福寺は平安時代に藤原忠平が法性寺を建立し、藤原道長が五大明王を安置する五大堂を建立した地にあります。
- 同聚院は五大堂の跡地に建ち、五大明王のうち難を逃れた不動明王像をお祀りしています。
- 不動明王像は仏師定朝の父、康尚の作です。
- 東福寺塔頭 芬陀院
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 通常拝観 4月12日(火)から5月22日(日) 9時から17時まで
- 元亨年間(1321-1324)に関白の一条内経が建立しました。
- 雪舟等楊禅師が庭を作ったため、雪舟寺と呼ばれます。
- 東福寺塔頭 天得院
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 精進料理 4月29日(金・祝)から5月8日(日)
- 予約は京湯元ハトヤ瑞鳳閣へ。
- ふだんは桔梗の花の時期と紅葉の時期のみの公開ですが、今回は新緑の庭園が見られます。
- 正平年間(1346-70)に東福寺第30世・無夢一清が建立しました。
- 慶長19(1614)年に、東福寺第227世・文英清韓が豊臣秀頼の要請により方広寺の梵鐘の鐘銘の撰文をしたところ、「国家安康君臣豊楽」の一文があることから徳川家康に取り壊されてしまいました。
- 天明9(1789)年に再建され、現在にいたります。
- 東福寺塔頭 勝林寺
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 坐禅・写経体験 5月14日(土)から5月22日(日) 予約必要
- 天文19(1550)年に東福寺第205世・高岳令松が建立しました。
- 本尊毘沙門天像は平安時代の作で、長く東福寺仏殿の天井裏に安置されていたのが、高岳令松の見た霊夢によって発見されました。
東山五条かいわい
- 清水寺
- 京都・東山花灯路2016
- 3月12日(土)から21日(月・休) 18時から21時
- 昼の拝観は6時から17時30分まで
- 清水の舞台などの伽藍と境内がライトアップされ、青い光が夜空へ向かって照射されます。
- 宝亀9(778)年に延鎮によって開創されました。
- 何度も焼失を繰り返し、現在の堂宇は徳川三代将軍家光の寄進により寛永10(1633)年に再建されたものです。
- 清水寺 夜の特別拝観
- 3月26日(土)から4月10日(日) 18時から21時まで
- いったん、昼間の拝観時間終了後に閉門、18時に開門します。
- 清水寺 成就院庭園特別公開
- 4月28日(木)から5月5日(木・祝) 9時から16時まで
- 「月の庭」と呼ばれる、借景式・池泉観賞式の庭園です。
- 幕末には、勤王僧の月照と信海のもとに西郷隆盛や近衛忠熈ら勤王の志士たちが通い、倒幕の計画を練りました。
- 六道珍皇寺
- 50回記念京の冬の旅 非公開文化財特別公開
- 3月18日(金)まで 10時から16時
- 小野篁が冥界へ通ったという「冥土通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」や、江戸時代の地獄絵「熊野観心十界曼荼羅」、中国の明の時代の「焔口餓鬼図」などが公開されます。
- 京の冬の旅50回を記念して、閻魔大王が表紙を飾る朱印帳と、「十一面観音」の金の朱印が特別授与されます。
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 特別拝観 4月29日(金・祝)から5月5日(木・祝) 10時から16時まで
- 延暦年間(782-805)に奈良の大安寺の住持で、弘法大師の師にあたる慶俊僧都が開創しました。
- 平安京の東の葬送地である鳥辺野への道沿いにあることから、古くから「冥土の通路」と信じられてきました。
円山公園かいわい
- 知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園
- 京都春季非公開文化財特別公開
- 4月29日(金・祝)から5月8日(日) 9時から16時まで
- 大方丈は二条城と同じ書院造で、徳川将軍家の公務に使用されました。
襖絵は金箔で彩色がほどこされています。 - 小方丈は大方丈と対称的に、水墨画の襖絵で落ち着いた雰囲気です。
- 知恩院
- 京都・東山花灯路2016
- 3月12日(土)から21日(月・休) 18時から21時30分
- 昼の拝観は9時から16時まで
- 友禅苑と、三門(国宝)がライトアップされます。
- 期間中、毎日「聞いてみよう!お坊さんの話」が開催されます。(1日3回、1回15~20分)
仏教が身近に感じられるようなお話です。阿弥陀堂にて。 - (協賛事業)三門前広場にてサンドアートパフォーマンス
生ライブパフォーマンスは3月12日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、21日(月・休)
18時30分、19時30分、20時30分(1回約23分間) 雨天中止
パフォーマンス映像投影は3月14日(月)から18日(金)、および花灯路期間中の雨天時
18時30分、19時、19時30分、20時、20時30分(1回約24分間) - 浄土宗を開いた法然上人は、現在の知恩院御影堂の近くに草庵を建てて教えを広めました。
- 現在の知恩院は、文暦元(1234)年に弟子の勢観房源智が上人の墓所を整えて知恩院大谷寺としてからはじまります。
- 得浄明院 戒壇めぐりと一初(いちはつ)鑑賞会
- 4月29日(水・祝)から5月13日(水)まで
- 一初(いちはつ)はアヤメ科の花で、4月から5月に花をつけます。
- 青蓮院
- 京都・東山花灯路2016
- 3月12日(土)から21日(月・休) 18時から21時30分
- 春のライトアップ
- 3月26日(土)から4月3日(日)、4月29日(金・祝)から5月8日(日) 18時から21時30分
- 昼の拝観は9時から16時30分まで
- 池泉廻遊式庭園や、境内全域が瑠璃色の光でライトアップされます。
- 伝教大師最澄が比叡山延暦寺を開く前にいくつか作った僧坊のうちのひとつ、「青蓮坊」が青蓮院のはじまりです。
- 平安時代末期から門跡寺院になり、天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡、京都五箇室門跡の一つです。
- 長楽寺 建礼門院御遺宝特別展
- 4月1日(金)から5月10日(火) 9時から17時まで
- 平 清盛の娘・建礼門院徳子ゆかりの品が公開されます。
- 延暦24(805)年、桓武天皇の勅願により、伝教大師最澄を開基として建立されました。
- 文治元(1185)年、安徳天皇の生母建礼門院徳子がここで落飾しました。
- 高台寺
- 京都・東山花灯路2016
- 3月12日(土)から21日(月・休) 17時から21時30分
- 昼の拝観は9時から17時まで
- 開山堂、霊屋、傘亭、時雨亭、方丈前庭、臥龍池、竹林がライトアップされます。
- 臨済禅師1150年遠忌特別公開として、日没後「プロジェクションマッピング 無我」が開催されます。
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 通常拝観(特別拝観もあり) 4月12日(火)から5月22日(日) 9時から17時まで
- 春の特別拝観・夜間特別拝観
- 3月12日(土)から5月8日(日) 9時から21時30分
- 臨済禅師1150年遠忌を記念して開山堂の龍図が特別公開されます。
- 開山堂は高台寺第1世・三江紹益の墓所です。
- 慶長11(1606)年、北政所(ねね)は豊臣秀吉の菩提を弔うため、建仁寺の三江紹益を招いて高台寺を建立しました。
- 高台寺 傘亭特別茶席(呈茶)
- 4月12日(火)から24日(日) 9時30分から16時まで
- 臨済禅師1150年遠忌を記念して、秀吉公好みの傘亭(重文)でお茶がいただけます。
- 予約不要、料金は1500円(拝観料別)
- 高台寺塔頭 圓徳院
- 京都・東山花灯路2016
- 3月12日(土)から21日(月・休) 17時から21時30分
- 昼の拝観は10時から17時まで
- 日没後、国の名勝の北庭と方丈前庭がライトアップされます。
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 通常拝観 4月12日(火)から5月22日(日) 10時から17時まで
- 春の特別拝観・夜間特別拝観
- 3月12日(土)から5月8日(日) 10時から21時30分
- 臨済禅師1150年遠忌を記念して「豊臣秀吉公守り本尊 三面大黒天様御開帳」が行なわれます。
- 三面大黒天は、大黒天と毘沙門天、弁財天の3天が合体している珍しいものです。
- 慶長10(1605)年、北政所(ねね)の甥の木下利房が建立しました。
- 伏見城から移築した前庭(北庭)が残ります。
- 八坂神社
- 京都・東山花灯路2016
- 3月12日(土)から21日(月・休) 18時から21時30分
- 西楼門がライトアップ。境内の108基の灯篭にも灯りが灯ります。
- この期間の10時から16時まで、本殿(重文)が特別拝観できます。
ただし3月15日(火)、17日(木)、20日(日)は13時から16時まで - (協賛事業)五花街の舞妓の奉納舞踊
3月12日(土)、13日(日)、19日(土)~21日(月・休)の18時30分、19時、19時30分の3回、舞殿にて - (協賛事業)日本舞踊「春乃流」の奉納舞踊
3月14日(月)、17日(木)の18時30分~19時 舞殿にて - 斉明天皇2(656)年、高麗より来朝した使節の伊利之が、新羅国の牛頭山に座した素戔嗚尊を祀ったことからはじまるとされます。
- 感神院と呼ばれましたが、明治の神仏分離令以降、八坂神社と改められました。
- 法観寺(八坂の塔)
- 京都・東山花灯路2016
- 3月12日(土)から21日(月・休) 18時から21時30分
- 昼の拝観は10時から16時まで
- 東山のシンボルタワーがライトアップされます。
- 夜間拝観はありません。
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 通常拝観 4月12日(火)から5月22日(日)(不定休) 10時から16時まで
- 崇峻2(589)年に聖徳太子が塔を建てて、仏舎利を納めたのがはじまりとされます。
- 境内に木曽義仲の首塚があります。
祇園かいわい
- 建仁寺
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 通常拝観 4月12日(火)から5月22日(日) 10時から16時30分まで
- 建仁寺派の大本山。
建仁2(1202)年、鎌倉幕府2代将軍源頼家が寄進した土地に、臨済宗の開祖の明庵栄西禅師が開山として建立した京都最初の禅寺です。 - 漢詩や芸術に秀でた僧侶を多く輩出して五山文学を栄えさせたため、「建仁寺の学問面」と呼ばれます。
- 建仁寺 開山堂
- 50回記念京の冬の旅 非公開文化財特別公開
- 3月18日(金)まで 10時から16時
- 加藤文麗筆の水墨画「龍虎図」、原在中筆「松鶴波図」などの障壁画と、楼門の2層目に安置されていた、清水坂・五条坂の陶工の手による「陶製十六羅漢像」が公開されます。
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 特別拝観 4月12日(火)から5月22日(日) 10時から16時30分まで
- 開山堂は栄西禅師の墓所で、お手植えの菩提樹が今も残っています。
- 建仁寺塔頭 正伝永源院 特別拝観
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 特別拝観 4月19日(火)から5月5日(木・祝) 10時から16時30分まで
- 春の庭園特別公開・寺宝展
- しだれ桜と庭園の公開:3月26日(土)から4月10日(日) 10時から16時30分まで
- つつじの庭園特別公開:4月19日(火)から5月5日(木・祝) 10時から16時30分まで
- 復元された有楽斎好みの茶室「如庵」(国宝)も公開されます。
お茶席もあります。 - 祇園花見小路にあった文永年間(1264-1275)に開山の正伝院と、建仁寺塔頭で正平年間(1346-1370)に開山の永源庵が、明治の廃仏毀釈のときに合併しました。
- 正伝院はいったん衰退しましたが、江戸時代に織田有楽斎によって再興され、墓所となっています。
- 建仁寺塔頭 霊源院
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 特別拝観 4月29日(金・祝)から5月8日(日) 10時から17時まで
- 5月1日(日)をのぞく毎日14時から法話。随時呈茶
- 春の特別拝観
- 4月29日(金・祝)から5月8日(日)
- アジサイに似た甘茶がつぼみを付け始める時期です。甘茶の無料接待あり。
- 甘茶の様子などは霊源院さんのfacebookをご確認下さい。
- 霊源院は応永年間(1394-1428)に開山し、多くの学問僧を輩出しました。
- 建仁寺塔頭 両足院
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 坐禅・ヨガ体験 日時未定 予約必要
- 両足院は龍山徳見を開山とし、霊源院とともに五山文学の最高峰として多くの学問僧を輩出しました。
- 初夏には半夏生の庭が公開されます。
- 建仁寺塔頭 禅居庵
- 春の京都禅寺一斉拝観
- 通常拝観 4月12日(火)から5月22日(日) 9時から17時まで
- 境内にある摩利支天堂は、開山大鑑禅師が中国から招来した摩利支天を祀っています。
亥年生まれの守り本尊です。
おとくなチケット
- 春の東山 智慧・美貌・福徳 三ヶ寺巡り
- 3月14日(月)から5月8日(日)まで
- 東山にある智慧の智積院、美の泉涌寺、招福の東福寺の三ヶ寺を巡拝します。
- 三ヶ寺巡礼拝観券1000円は、期間中1ヶ所1回ずつ使えます。
(春の京都禅寺一斉拝観を追加しました 2016年2月12日 )
(内容すべて更新しました 2016年2月16日 )
(青蓮院 情報更新しました 2016年3月5日 )
(得浄明院 情報追加しました 2016年3月12日 )
(内容すべて更新しました 2016年2月16日 )
(青蓮院 情報更新しました 2016年3月5日 )
(得浄明院 情報追加しました 2016年3月12日 )