老舗の風格ただよう 京都手帖2019
京都手帖は今年で13年目
今年で13年目を迎えた光村推古書院の「京都手帖 2019」。
この秋はA5判の「京都手帖+」の販売はありませんが、B6判の従来のものは相変わらず元気です。
今年も京都限定版と全国版があります
写真は京都限定版です。
京都限定版は表紙のデザインが違うだけで、中身は全国版と同じです。
京都府下の書店で販売されています。
表紙カバーやマンスリーページなどのデザインをされた、木版画の竹笹堂さんのサイトからも購入できます。
京都の手帳界を牽引してきました
2005年、京都の手帳の先駆けとして、「京都手帖」が発売されました。
以降、数社が京都の手帳を発売しましたが、2018年の秋はこの「京都手帖」ともう1社だけになってしまいました。
題材が一緒なんですから、差別化・個性化できないと難しいですよね。
京都手帖に砂浜の写真が載ってる!?
「京都手帖」は初めに作ったスタイルを、大きく変えてはいません。
しかし、毎年少しずつ、変わっています。
2019年の「京都手帖」に、なんと、海水浴の情報が載りました。
天橋立海水浴場、琴引浜掛津海水浴場など日本海の14カ所の海水浴場が載っています。
グッズ情報は微減
また、2019年版はお土産・お買い物の情報とグルメ情報が減りました。
その分、宿泊できるお寺とか、神社の祭りのお神輿とか、国宝の仏像など神社寺院関連の特集が増えました。
8月16日の書き込みスペースが広くなりました
記入部分も、少し変わっています。
毎年購入すると、行事がとても多い8月16日を真っ先にチェックしているのですが、なんか2019年版は広くなったような気がします。
計ってみると、空白部分の高さが2017年版は7ミリ、2018年は9ミリ、2019年は13ミリ。
2017年は7日間すべて高さが均等でした。
2018年からその日の行事情報量に応じて1日のサイズを変え、情報のフォントも小さくなりました。
そして、2019年版でとうとう、13ミリものスペースを確保されました。
8月16日以外の、行事情報が4行におよぶ日も、最低でも10ミリは確保しています。
1ヶ月ごとに完結します
ウイークリーページは、月曜始まりで見開き2週間です。
これも2019年版の変更点ですが、週の途中で月が始まったり終わったりした場合、前の月と次の月にあたる日付が印字されていません。
たとえば、2月1日は金曜日なので、2月の始まりは木曜まで空欄。
2月28日は木曜なので、金・土・日曜は空欄。
ここに、1日分で書き切れなかった事柄の続きや、次の月への引き継ぎ事項などを書くことができますね。
元号はありません
上部に竹笹堂さんの版画絵が載っているマンスリーページに、大きな変更はありません。
毎年、西暦と元号が併記されていたのですが、2019年版は西暦だけになっています。
市バス路線図には市バスだけ
「主要市バス路線図」から、京都バスとJRバスがなくなりました。
近頃の京都はバスの中と道路が大混雑していて、時刻表通りにバスが来ない・予定通りに移動できないことが増えています。
バスを利用するさいは、各ガイドブックやアプリを臨機応変で参照した方がいいですね。
データコーナーは、微変化
巻末の「社寺データ」の件数が、今年も増えています。
地図は変更ありません。
老舗の風格漂う「京都手帖」
京都と、この手帳のリピーターにおすすめです。
変わっていないようで実は変わっている。
老舗の店のようなあじわいを醸し出し始めた、「京都手帖」です。