修正会
大晦日に神社では1年間の罪穢を取り払う大祓式が行われますが、仏教にも旧年の悪を正し、新年の天下泰平などを祈る修正会(修正月会の略)という法要があります。
天平宝字3(759)年以前から官大寺で行われていた「吉祥天悔過」が元になり、以降国分寺、平安時代に入ってから東寺、西寺の薬師悔過、そして諸大寺に広まっていったそうです。
悔過とは「罪過を懺悔する」ことで、吉祥天悔過も薬師悔過も(ほかに阿弥陀悔過など)勅命で行われていました。
もともとは天皇による国家行事だったんですね。
修正会が行われる日は寺によってまちまちで、元日から3日間のところや、7日になってからのところなど。
法要も寺の内部のみでお勤めされるところ、額に牛玉法印を捺すところ、開運のお守りを授与するところなどさまざまです。