京都 秋の特別公開2022 (上京区)

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京都市上京区の2022年秋(10月から紅葉の公開終了まで)の、各社寺の秋の特別公開や特別拝観・イベントをまとめました。

各社寺の公式サイトと「【京都市公式】京都観光Navi」からの情報です。

11月の行事のうちお火焚きは「火焚祭を行なう社寺 京都」、新嘗祭は「新嘗祭に参列できる神社 京都・奈良」のほうでくわしく書いていますので、よろしければご覧ください。

この秋は多くの社寺で、感染予防対策を講じたうえで3年ぶりの開催や特別公開が行なわれています。

今年は時代祭の行列が行なわれます。

祇園祭の山鉾巡行・五山の送り火に続き、時代祭の行列も3年ぶりに実施されます。
とき: 10月22日(土) 12時に京都御所建礼門前を出発、14時30分平安神宮到着予定

令和4年度 京都浄土宗寺院 特別大公開

社会情勢を鑑みて令和元年以降中止になっていた「京都浄土宗 寺院特別大公開」、今年は開催されます。

公開日時は寺院によって異なりますので、主催の「浄土宗京都教区」の公式サイトでご確認ください。

なお、拝観料を指定されていない、「おこころもち」とされている寺院へは「お気持ちでご対応下さい」とのことです。
ちなみに、ご朱印は300円を納めるところが多いです。

大本山 清浄華院

通年拝観可能です。

法然上人が後白河法皇に請われて教えを説くおりに、宿坊としていたお寺が前身です。

交通

最寄り駅: 京阪 京阪本線 神宮丸太町駅 ・ 出町柳駅 / 叡電 叡山本線 出町柳駅

三時知恩寺門跡

とき: 10月21日(金) 9時30分~15時

本堂が公開されます。

明治維新まで皇女が代々入寺した、尼門跡寺院です。
入江御所と称されます。
ご本尊は、宮中に安置されていた唐招来の善導大師像です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅 ・ 鞍馬口駅

石像寺(釘抜地蔵)

とき: 10月16日(日)、24日(月) 13時30分~14時10分

石造阿弥陀三尊(重文)と弥勒菩薩の拝観が可能です。
青空説法があります。

開基は弘法大師空海。
中興となった俊乗房重源上人が浄土宗に改めました。
境内に藤原定家と家隆の墓があります。

交通

最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅

安樂寺

とき: 10月17日(月) 10時~12時

屋外から本堂を参拝します。

交通

最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅

國生寺

とき: 10月1日(土)・2日(日) 10時~16時

ご本尊の阿弥陀如来立像のお参りと別時念仏。

所在地: 京都市上京区仁和寺街道千本西入五番町161

交通

最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅

京都市観光協会 秋の特別公開2022

京都市観光協会主催の「秋の特別公開」、今年は6ヵ所が公開されます。
うち、上京区では宝鏡寺が公開されます。

宝鏡寺 秋の人形展 - 皇女和宮ゆかりの尼門跡 人形の寺の紅葉 -

とき: 11月3日(木・祝)~27日(日)の金・土・日・祝日
 10時~15時30分(受付終了)

百々御所と称された尼門跡寺院です。

幼少の頃、宝鏡寺の「鶴亀の庭」で遊んだりして過ごした和宮親子内親王の遺品や、兄の孝明天皇遺愛の人形などと庭園、襖絵で彩られた本堂が公開されます。
本堂ではふだん閉ざされている「上段の間」も公開されます。

本堂南庭の上京区の銘木に指定されている、イロハモミジの「一木百樹」、和宮親子内親王が幼い頃に遊んだ「鶴亀の庭」の紅葉はとくに見事です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅 ・ 鞍馬口駅

令和4年度 第58回京都非公開文化財特別公開

京都古文化保存協会が主催する秋の「京都非公開文化財特別公開」、今年も期間を分散して開催されます。
公開日は開催箇所によって異なるので、お参り前に京都古文化保存協会の公式サイトで確認してください。

晴明神社

とき: 10月8日(土)~11月20日(日) 9時~16時(受付終了)

初公開です。
書院にて安倍晴明公御神像などのご社宝が公開されます。

晴明神社は寛弘4年(1007)に、一条天皇の勅旨により創建されました。

展示公開される「安倍晴明公御神像」(室町時代)は、ふだんは京都国立博物館に預託されています。
印を組んで座っている晴明の左側に松明を持った式神が控えているという、有名な画像です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

白峯神宮

とき: 10月29日(土)~11月12日(土) 9時~16時(受付終了)

「崇徳上皇像 附随身像」(鎌倉時代)などのご社宝が公開されます。

白峯神宮の主祭神は、崇徳天皇と淳仁天皇の二柱です。
明治元年(1868)に、明治天皇が父の孝明天皇の遺志を継ぎ、讃岐に祀られていた崇徳天皇の御神霊を移して当地にお祀りしました。

「崇徳上皇像 附随身像」は、数少ない崇徳天皇の肖像画として貴重なものです。
「附(つけたり)」の随身は源 為義、為朝と伝わります。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

冷泉家

とき: 11月3日(木・祝)~6日(日) 9時~16時(受付終了)

現存唯一の公家屋敷である冷泉家住宅(重文)、ほか冷泉家に伝来する文化遺産が公開されます。

先祖である藤原長家・俊成・定家と連なる御子左家から和歌の伝統を受け継ぎ、守っています。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

清浄華院

とき: 11月18日(金)~27日(日) 9時~16時(受付終了)

大殿、泣不動縁起絵巻(安倍晴明と不動明王)(重文)、阿弥陀如来坐像などが公開されます。

貞観年間(859-877)に清和天皇の勅願で慈覚大師円仁が禁裏内道場として創建し、のちに法然上人に帰依した後白河法皇が上人に与えました。

不動堂に安置されている不動明王画像は「泣き不動」「身代わり不動」と呼ばれますが、その理由が「紙本著色泣不動縁起」に描かれています。

交通

最寄り駅: 京阪 京阪本線 神宮丸太町駅 ・ 出町柳駅 / 叡電 叡山本線 出町柳駅

京都御所かいわいの神社の行事

京都御所 宮廷文化の紹介 令和4年秋

とき: 11月19日(土)~23日(水・祝) 9時~15時20分

今秋は、ふだん一部しか公開されていない、小御所の東廂の全面が公開されます。
狩野永岳筆の小御所上段の間の障壁画も観覧できます。

雅楽演奏: 11月19日(土)・21日(月)~23日(水・祝)
 13時30分 14時30分 の2回 春興殿前にて(雨天 承明門にて)

蹴鞠: 11月20日(日)
 10時 11時 の2回 春興殿前にて(雨天 御車寄にて)

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

護王神社 平安朝古儀・亥子祭

とき: 11月1日(火)
一般の参列は不可になりました。

平安時代、旧暦亥の月の亥の日、亥の刻に天皇自らが撞いた餅が下賜され、無病息災を祈願して食した宮中行事が再現される神事です。

17時~ 「本殿ノ儀」(祭典)
17時30分~ 「御舂ノ儀」(亥子餅つき神事)

今年も公式YouTubeチャンネルで生配信される予定です。

室町かいわいの各寺院の特別公開・特別拝観

相国寺 秋の特別拝観

とき: 9月17日(土)~12月11日(日)まで 10時~16時(受付終了)
※ 10月18日(火)~21日(金)は開山忌法要のため拝観休止
10月3日(日)・4日(月)・5日(火)、12月8日(木)は、法要・行事のため拝観時間変更

法堂(重文)、方丈、開山堂に拝観することができます。

本堂を兼ねる法堂ではご本尊の釈迦如来と、天井の鳴き龍に拝観できます。

方丈と開山堂ではそれぞれ庭園も公開されます。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

宝鏡寺 人形供養会

とき: 10月14日(金)

関係者のみで行なわれ、一般の参列は不可になりました。

本法寺 令和4年秋季特別展示「本法寺の名宝」

とき: 11月2日(水)~12月11日(日) 10時~16時

本法寺に伝わる寺宝のなかから、開山の狩野正信筆「日親上人像」(重文)、長谷川等伯が深く帰依した「日通上人像」(重文)(長谷川等伯筆)、長谷川等伯筆の本法寺第八世「日堯上人像」、本法寺第十世「日澄上人像」などの肖像画のほか、檀越となった本阿弥光悦の工芸品などが展示公開されます。

本阿弥光悦の造庭とされる「巴の庭」も合わせて拝観できます。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅

慈受院門跡 秋の特別公開・自分供養

とき: 10月1日(土)~12月11日(日)

秘仏の毘沙門天王立像が特別公開されます。
毘沙門天・吉祥天・善膩師童子がご家族で三体揃って安置されているのは、珍しいのだそうです。

自分供養では、写経と瞑想を通して自身の内面を見つめてこれまでの自分の悪しき部分を慰め「供養」し、新しい自分に善い行ないをすることを誓います。

事前予約制です。
所要時間90分、5000円。(お茶席付き)

期間中、豊臣秀頼産湯の道具と伝わる桶と水差し、光明皇后の御髪が織り込まれた光明真言などの寺宝も展示公開されます。

予約は公式サイト内の申し込みフォームから。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

妙顕寺 秋の特別公開

とき: 11月14日(月)~12月4日(日)
昼 10時~16時
夜 18時~20時

詳細は決定次第発表されます。
夜の部では、境内や4つの庭園などのライトアップが決定しています。

「第4回 妙顕寺フォトコンテスト」が開催中されます。
まず、妙顕寺の秋の美しい風景を写真に収めてください。
次に、妙顕寺公式Instagramをフォローして「 #第4回妙顕寺フォトコン 」を付けてUPすると、応募完了です。
最優秀作品は、令和5年春の特別公開のポスターを飾ります。
応募は12月31日(土)まで。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅 ・ 鞍馬口駅

妙覺寺 秋季特別拝観

とき: 11月14日(月)~12月6日(日)
 日中の部 10時~15時(受付終了)
 夜間の部 18時~19時30分(受付終了)

織田信長の京の定宿だったお寺です。
本能寺の変のさいには、信長の長男の信忠が宿泊していたそうです。

天正元(1573)年11月14日に上洛して妙覺寺に宿泊したおり、23日に茶会が催され、武士だけが食する豪華な饗宴料理「本膳料理」がふるまわれました。
このときの本膳料理を資料から再現され、展示公開されます。

紅葉に囲まれた庭園「法姿園」や聚楽第の遺構と伝わる大門も拝観できます。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅

北野かいわいの各社寺の行事と特別公開

立本寺 お会式・先師法要 宝物お風入れ

とき: 11月8日(火)
13時~ 宗祖お会式・先師法要
14時~ 鬼子母神祭
11時~15時 宝物拝観

この日のみ、普段非公開の京都市指定名勝庭園「龍華苑」が開放されます。

身重のままで亡くなった女性が棺桶の中で産んだ赤ちゃんを育てるため、三途の川の船賃として納められた六文銭を使って毎夜飴を買い与えた「ゆうれい子育飴伝説」があるお寺です。

交通

最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅

大将軍八神社 天門祭

とき: 10月16日(日)

規模を縮小して行なわれます。
神輿は台車にて巡行、宵宮祭も規模が縮小されます。

大将軍八神社 方徳殿の特別公開

とき: 11月1日(火)~5日(土) 10時~16時

方徳殿には、平安時代中期から末期にかけて奉製されたと思われる百数体のご神像が立体星曼荼羅様に安置されています。
古天文暦道資料(府指定文化財)も展示されています。

交通

最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅

北野天満宮 ずいき祭

とき: 10月1日(土)~5日(水)

8月から始まっている北野祭の一連の神事の最後です。

菅原道真公が太宰府で刻まれた木像に、秋に収穫した野菜や穀物などをお供えしたのが始まりです。

屋根がずいき(里芋の茎)で作られた大小2基のお神輿が、1日の還幸祭で西ノ京御旅所まで巡行し、4日の遷幸祭で戻られます。
御旅所では2日と3日に献茶祭などが斎行され、飾り付けられたお神輿を拝観することができます。

3年ぶりにずいきみこしが巡行しますが、巡行路が例年よりも縮小されます。

期間中、北野萬燈会が行なわれ、境内が夜間ライトアップされます。

北野天満宮 史跡御土居のもみじ苑公開

とき: 10月29日(土)~12月4日(日) 9時~15時40分(受付終了)
ライトアップ 11月12日(土)~12月4日(日) 日没~19時40分(受付終了)

もみじ苑には、豊臣秀吉が紙屋川沿いに築いた御土居の遺構に約350本の紅葉の木が植えられています。

期間中、曲水の宴、上七軒の舞の奉納、御茶壷奉献奉告祭などの祭典が行なわれる予定です。

交通

最寄り駅: 嵐電 北野線 北野白梅町駅

2022年11月30日京都・仏閣,京都・特別拝観,京都・神社

Posted by 管理人めぶき