京都 秋の特別公開2018 (伏見区)
伏見区の2018年秋の各社寺の特別展や特別公開をまとめました。
主に各社寺の公式サイトからの情報です。
京都市内の市バス・京都バス・JRバス・京阪バスは観光地を網羅していて、とても移動するのに便利です。
しかし、近頃はバスの中や道路が大変混雑していて、予定どおりの行動が少し難しくなっています。
この記事では、各社寺の最寄りの鉄道駅もご紹介します。
平成30年 京都浄土宗 寺院特別大公開
「京都浄土宗 寺院特別大公開」は、京都府内の浄土宗寺院が一般の人にも広くお寺に親しんでもらうために、それぞれ所蔵する寺宝を公開する催しで、今年で5回目になります。
ふだんの拝観には予約が必要なお寺や、住職と寺族だけで営む小さなお寺にお参りできるチャンスです。
拝観料の規定のないお寺へは、「志をお願いします」とのことです。
清凉院
初代尾張藩主徳川義直(五郎太丸)の誕生時に、繁栄祈願のために作られた阿弥陀如来と、五郎太丸像が初公開されます。
とき: 10月6日(土)~8日(月・祝) 10時~15時
徳川家康が寵愛した、石清水八幡宮の神職の志水加賀守宗清の娘、お亀をここに住まわせ、五郎太丸が生まれました。
最寄り駅: JR奈良線 藤森駅
勝念寺(かましきさん)
織田信長が寄進した宝物が公開されます。
平 清盛ゆかりの閻魔像や、緑度母・多羅菩薩などを住職が最新情報込みで解説されます。
とき: 10月6日(土)、7日(日) 10時~15時
正親町天皇の勅命により、聖誉貞安上人が織田信長・信忠父子の菩提を弔うために開創しました。
最寄り駅: 京阪本線 丹波橋駅 / 近鉄京都線 丹波橋駅
光照寺
本堂が公開されます。
写経・写仏も自由にできます。
とき: 10月7日(日)、8日(月・祝) 13時~16時
最寄り駅: 近鉄京都線 竹田駅
長圓寺
インド・ブッダガヤでの釈迦苦行像のご開帳と、説明があります。
申し込み不要です。
とき: 10月7日(日)・13日(土) 18時30分から(開門18時)
10月8日(月・祝)のみ、「寺院特別大公開」特別ご朱印の授与があります。10時~17時
また、10月1日(月)~来年1月末日(10時~17時)は、平成30年度閻魔札朱印(秋冬)の授与期間です。
長圓寺の閻魔さまと足立観音さまは、京と大坂を行き交う人々や、近くに住む人々から信仰を集めています。
鳥羽伏見の戦いでは、幕府軍の野戦病院とされました。
最寄り駅: 京阪本線 淀駅
西運寺(狸寺)
開創の頃を描いた七九条袈裟や、狸人形コレクションが公開されます。
豊公伏見城ノ図・指月城資料・當山パンフを配布してもらえます。
とき: 10月15日(月)・23日(火) 13時~17時
事前に電話で確認してください。
幕末の頃、住職が裏山の「指月の森」に住み着いたタヌキに餌付けしてなつかせたところ、多くの歌人・俳人・画家・工芸家が訪れて作品を寄贈しました。
最寄り駅: 京阪宇治線 観月橋駅
大蓮寺
ご本尊の五劫思惟阿弥陀如来(秘仏)、脇侍の南天(難転)地蔵菩薩に拝観できます。
とき: 10月18日(木) 9時~12時
開創は、炎上した東大寺の復興を果たした、俊乗房重源上人です。
本堂は加藤清正の下屋敷を譲り受けて再建されたもので、鳥羽伏見の戦いの兵火を免れた貴重な建築物です。
五劫思惟阿弥陀仏は、重源上人が東大寺復興祈願をした、3体の阿弥陀さまのうちの一つといわれます。
最寄り駅: 京阪本線・宇治線 中書島駅
西岸寺
本尊と、油掛地蔵尊の縁起と法話
10時~、 10時30分~、 11時~、 11時30分~ の4回あります。
とき: 10月18日(木) 10時~12時
ある商人がお寺の門前で油をほとんどこぼしてしまい、わずかな残りをお地蔵さまに掛けて供養したところ、商売繁盛したといわれます。
最寄り駅: 京阪本線 伏見桃山駅 / 京阪本線・宇治線 中書島駅 / 近鉄京都線 桃山御陵前駅
法傳寺
鳥羽伏見の戦いで使用された、刀剣・砲弾などが展示公開されます。
また、最初に木魚を叩いて念仏を唱えた不退円説上人像も公開されます。
とき: 10月21日(日)、22日(月) 9時~16時
聖武天皇の勅願により、行基菩薩が創建しました。
鳥羽伏見の戦いでは、敗走した旧幕府軍の避難所となりました。
境内に「戊辰東軍戦死之碑」があります。
次の公開は未定だそうです。
最寄り駅: 京阪本線 伏見桃山駅
伏見区の社寺の行事・特別拝観
藤森神社 駪駪(シンシン)祭
とき: 11月19日(月) 12時(午の刻)
藤森神社は菖蒲(勝負)の神さま、勝ち運と馬の神さまとしても信仰されています。
毎年11月第2か第3月曜日に、日本中央競馬会(JRA)の関西所属の馬主・調教師・騎手や、競馬ファンが参列して、人馬の無事と勝利を祈願します。
11月17日(土)~19日(月)の3日間、特別ご朱印「左馬」が授与されます。
最寄り駅: 京阪本線 墨染駅 ・ 藤森駅 / JR奈良線 藤森駅
城南宮 曲水の宴
とき: 11月3日(土・祝) 14時~ 約50分間
宴が催される神苑は9時~16時まで無料公開されます。
奈良時代から平安時代まで宮中で行なわれた行事を再現しました。
白拍子の舞のあと、遣り水のそばに座る平安装束を身につけた歌人が歌を短冊にしたため、流れてきた盃の御神酒をいただきます。
全員の歌が揃うと朗詠され、神さまに奉納します。
城南宮 平成30年度 特別呈茶席 「もみじのお茶席」
とき: 11月25日(日)~12月12日(水) 9時~16時(受付終了)
神苑で紅葉を見ながらお抹茶をいただくことができます。
(300円 神苑拝観料は別途)
昨年は11月26日から見頃でした。
最寄り駅: 地下鉄烏丸線 竹田駅 / 近鉄京都線 竹田駅
醍醐寺霊宝館 秋期特別公開「初公開 水晶宝龕入り木造阿弥陀如来像― 水晶中に輝く阿弥陀如来の小宇宙 ―」
とき: 10月15日(月)~12月10日(月) 9時~16時30分(受付終了)
ただし、12月3日以降は16時受付終了
蓮華のつぼみの形をした水晶の中に阿弥陀さまがいらっしゃる、大変珍しい「水晶宝龕入り木造阿弥陀如来像」が公開されます。
阿弥陀さまは微妙なバランスで立っていらっしゃるので、運搬そのものが難しいため、今回が初公開となりました。
快慶作か と考えられています。
醍醐寺は台風21号により大きな被害を受けましたが、下醍醐の三宝院・霊宝館・伽藍の拝観が可能です。
上醍醐は引き続き、拝観できません。
醍醐寺 三宝院特別拝観
とき: 11月3日(土・祝)~12月2日(日) 9時~15時30分(受付終了)
三宝院のふだんは非公開箇所の、本堂(弥勒堂)・純浄観・奥宸殿にお参りできます。
本堂(弥勒堂)(重文)には、三宝院のご本尊の快慶作弥勒菩薩が安置されています。
純浄観(重文)は、豊臣秀吉が槍山での花見をしたさいの建物を移築したものとされます。
奥宸殿(重文)の棚は「醍醐棚」と呼ばれ、修学院離宮の「霞棚」、桂離宮の「桂棚」とともに「天下の三大名棚」と称されます。
醍醐寺 秋季夜間拝観
とき: 11月16日(金)~12月2日(日) 18時~20時10分(受付終了)
下伽藍の境内が灯りに照らされ、国宝の金堂と五重塔、林泉、無量寿苑に拝観できます。
早めに拝観できる(17時45分~)、「特別事前予約拝観券(記念品付き)」「特別事前予約拝観券(甘酒またはぜんざいと記念品付き)」があります。
申し込みは醍醐寺のサイトから。
最寄り駅: 地下鉄東西線 醍醐駅