第43回 京都の秋の非公開文化財特別拝観
京都古文化保存協会のサイトに平成19年秋の非公開文化財特別拝観の社寺が掲載されています。
例年、7月頭には決定しているようです。
今年は賀茂社が揃いました。
上賀茂神社は国宝本殿と権殿の参拝(直会殿から)ができます。
下鴨神社は、「十二単着付け並びに王朝舞」とあります。
巫女さんの舞とは違うのでしょうか。
廬山寺では源氏物語屏風「若紫」など、源氏物語関連の寺宝が公開されます。
下鴨神社と合わせて行ったら王朝絵巻が満喫できそうですね。
金戒光明寺、知恩院、東福寺……などいつもの仏閣の中に、仁和寺が戻ってきました。
今年は金堂と観音堂の両方が公開されます。
車折神社では、ここの宮司であったという冨岡鉄斎の掛け軸などが公開されます。
遍照寺では、康尚作の十一面観音菩薩像と赤不動明王坐像などが公開されます。
赤不動といえば「三不動」か、と思ったのですが、「日本三不動」は園城寺(三井寺)の黄不動、高野山明王院の赤不動、青蓮院の青不動でした。
遍照寺の赤不動は含まれていないんですね。
遍照寺を創建した寛朝僧正は平将門の乱を平定祈願して撃退し、東国守護のために成田山新勝寺(成田不動)を建立しました。
この寛朝僧正は、宇多天皇の第8皇子である敦実親王男で、藤原道長室の倫子の父の源雅信の兄です。
特別拝観期間は平成19年11月1日(木)から11月11日(日)まで。
しかし、冷泉家、法然院、仁和寺の公開日は違いますので、サイトで確認を。
今年の秋は御室から嵯峨野のあたりを回ろうかな。