京都 社寺の行事 2017年5月
新緑の5月(ゴールデンウィーク終了後)に、京都市内の神社と寺院で行われる行事・法要などをまとめました。
上京区
- 御霊神社 御霊祭(渡御の儀)
- 5月18日(木) 巡幸は先頭が12時30分、最後尾が13時頃
- 神輿・御所車・剣鉾などが、氏子地域を練り歩きます。
- 明治維新までは御所の中へ巡幸し、天皇が礼拝されたそうです。
- 神輿は後陽成天皇と後水尾天皇が寄進されたもので、「安産神輿」の別名があります。
- 相国寺 春の特別拝観
- 6月4日(日)まで 10時から16時
- 法堂・方丈・浴室が公開されます。
- 承天閣美術館では、「生誕300周年 伊藤若冲展(後期)」が行なわれています。
- 5月21日(日)まで 10時から16時30分
- 酉年にちなんで、「鸚鵡牡丹図」などの鳥の絵が展示されています。
- 北野天満宮 宝物殿特別公開「宝刀展Ⅴと非公開文化財特別展」
- 5月31日(水)まで 9時から16時
- 太刀恒次、太刀備前長船師光(いずれも重文)など30振の宝刀が公開されます。
- 太刀鬼切丸の刀剣を和紙に印刷した、「刀剣押形」がクリアファイルに入れられて授与されます。
- あわせて御土居の青もみじも公開されています。
中京区
- 下御霊神社 還幸祭
- 5月21日(日)
- 10時に鳳輦列と神輿列が一斉に神社を出発、18時頃まで氏子地域を練り歩きます。
- 20日(土)は宵宮です。子ども神輿が出ます。
- 錦天満宮 春季大祭
- 5月25日(木) 14時から神事
- 舞楽、和太鼓・獅子舞、吟詠剣舞などの奉納があります。
下京区
- 市比賣神社 春季大祭(いちひめ祭り)
- 5月13日(土) 13時から
- 藤原経清と源為家が境内で行なった「競弓」の故事にならい、「斎矢・試弓」が奉納されます。
- 西本願寺 「西本願寺花灯明~夜の参拝・特別拝観~」
- 5月9日(火)から16日(火)、24日(水)から31日(水)の各8日間
19時から21時10分まで (17時30分から整理券と記念品を配布) - 御影堂には外から参拝できます。
- 書院・唐門・飛雲閣に特別拝観できます。
- 境内と、拝観順路の入り口の大玄関門隣にある龍谷大学大宮学舎もライトアップされます。
東山区
- 新日吉神宮 神幸祭
- 5月14日(日)
出立祭は12時から、鳳輦・剣鉾の巡幸は13時から - 出立祭の神事では妙法院門跡の読経(御法楽の儀)もある、神仏習合のお祭りです。
- 宮中行事の「小五月会」を、新日吉神宮の祭事として1169年に復興されたものです。
- 三十三間堂 五月会
- 5月14日(日) 9時から15時30分
- ご本尊の普賢菩薩の5月の縁日の法要が公開され、「願い散華奉納の儀」に参修することができます。
- あわせて、ふだん非公開の奥書院、庭園、不動尊像(重文)に拝観できます。
- 長楽寺 建礼門院御遺宝特別展
- 5月10日(水)まで 9時から17時
- 当寺で落飾した建礼門院徳子ゆかりの品が公開されます。
- 「水戸烈士写真展」も同時開催。
- 建仁寺塔頭 霊源院 甘茶の庭「甘露庭」特別公開
- 5月20日(土)から6月18日(日) 10時から16時まで
- 枯山水庭園「甘露庭」が特別公開されます。
- ふだんは予約のみの「茶席」や「写仏・写経」が、予約なしで体験することができます
- 5月28日(日)は夜間特別拝観として、「甘露庭」のライトアップと蛍の放生会が予定されています。
- 夜間特別拝観は20時開門、22時閉門
- 建仁寺塔頭 両足院 初夏の特別拝観
- 5月26日(土)から7月6日(木)まで 10時から16時30分
- 今年から、サツキの花の時期から半夏生の終わり頃まで特別公開されます。
- 「半夏生の庭園と茶室特別公開」は6月10日(土)から25日(日)までで、半夏生の生い茂る池泉回遊式庭園や、織田有楽斎好みの如庵写しの「水月亭」の公開はこのときだけです。
- 安井金比羅宮 春季金比羅大祭
- 5月10日(水)
春季大祭11時30分から 火焚祭13時から - 「縁切り縁結び碑」の前庭に設けられた護摩壇で、護摩木をお焚き上げします。
- お茶席や、おでんなどの出店もあります。
左京区
- 安楽寺 春の特別公開
- 5月27日(土)・28日(日) 9時30分から16時30分まで
- 毎年、サツキの花の時期の公開です。
- 本堂ではお寺の由来や、木像の説明をしてもらえます。
- 吉田神社 山蔭神社例祭
- 5月8日(月) 14時から
- 祭神の藤原山蔭公は、日本で初めて調理や調味をした人で、料理飲食の祖神・包丁の神と崇められています。
- 手をふれず、包丁と菜箸のみで魚をさばく生間流式庖丁が奉納されます。
- 実相院 春の特別公開「つるの間」
- 5月8日(月)まで 9時から17時
- 三千院 不動大祭 秘仏金色不動尊御開扉
- 5月14日(日)まで
- 不動明王の縁日である4月28日前後に、桜やしゃくなげのお花見も兼ねてお参りできるよう法要が行なわれます。
- 鞍馬寺 五月満月祭(ウエサク祭)
- 5月10日(水) 19時から 22時までに終了予定
- 5月の満月は、天界からすべての目覚めのために強いパワーが降り注ぐといわれます。
上京区から左京区・北区へ
- 上賀茂神社・下鴨神社 賀茂祭(葵祭)
- 5月15日(月)
- 「路頭の儀」は、天皇からの勅使の行列と斎王代の行列が、京都御所を出発して下鴨神社から上賀茂神社へ向かいます。
- 巡行は御所10時30分出発、下鴨神社11時40分到着
下鴨神社14時20分出発、上賀茂神社15時40分到着
北区
- 大徳寺塔頭 黄梅院
- 5月27日(土)まで 10時から16時(受付終了)
- 千利休作庭の「直中庭」や、伏見城の遺構といわれる茶室「自休軒」、武野紹鴎好みの「昨夢軒」があります。
- 大徳寺塔頭 総見院
- 5月27日(土)までの土・日・祝のみ公開 10時から16時(受付終了)
- 本堂、木造織田信長公坐像、茶室などが公開されます。
- 大徳寺塔頭 興臨院
- 6月11日(日)まで 10時から16時30分(受付終了)
- バイタラ樹の名木がある枯山水の方丈庭園、茶室「涵虚亭」、表門・本堂(いずれも重文)が公開されます。
- 上の3ヶ寺の公開内容の変更などが生じた場合、京都春秋事務局のサイトやTwitter、 FaceBookで発信されます。
右京区
- 仁和寺 春季名宝展
- 4月1日(土)から5月28日(日) 9時から16時30分(受付終了)
- 創建当時に金堂のご本尊だった阿弥陀如来三尊(国宝)が安置されています。
- 今回、書跡では江戸時代の「雍州府志」「御室御記」などが初展示されます。
- 車折神社 三船祭
- 5月21日(日) 雨天中止
12時30分頃 中之島公園から参進行列
13時から15時まで 嵐山の大堰川(渡月橋上流)にて神事・船遊び - 御座船では清少納言による扇流し奉納、龍頭船では「いちひめ雅楽会」による雅楽・舞楽の奉納、鷁首船では「日本今様謌舞楽会」による今様の奉納が行なわれます。
- 天龍寺 法堂「雲龍図」特別公開 加山又造画伯筆
- 5月21日(日)まで 9時から17時
- 現在の法堂の雲龍図は、平成9年に加山又造氏によって描かれた、八方睨みの龍です。
- 天龍寺 特別展示 曽我蕭白筆「雲龍図」綴プロジェクト作品
- 5月21日(日)まで 8時30分から17時受付終了
- 曽我蕭白筆の襖絵「雲龍図」は現在、ボストン美術館に所蔵されています。
- この雲龍図が綴プロジェクトによって復元され、天龍寺に寄贈されました。
- 天龍寺塔頭 弘源寺 春の特別拝観
- 5月16日(火)まで 9時から17時
- 枯山水庭園「虎嘯の庭」と、竹内栖鳳とその一門による日本画などが公開されます。
- 毘沙門天立像(国指定重文)も公開予定。
- 宝厳院との割引共通拝観券あり。
- 天龍寺塔頭 宝厳院 春の特別拝観
- 6月30日(金)まで 9時から16時30分(受付終了)
- 嵐山を借景とした回遊式山水庭園「獅子吼の庭」と、田村能里子画伯筆「風河燦燦三三自在」が公開されます。
- 弘源寺との割引共通拝観券あり。
- 野宮神社 嵯峨祭神幸祭・嵯峨祭還幸祭
- 5月21日(日)10時から 神幸祭
- 28日(日)10時御旅所出発 12時大覚寺 15時頃渡月橋付近 17時御旅所到着
- 愛宕神社と野宮神社の御神輿・剣鉾などが巡行します。
- 清凉寺 霊宝館の特別公開
- 5月31日(水)まで 9時から17時
- 「嵯峨の釈迦」と呼ばれる北宋代の釈迦如来立像(国宝)などが公開されます。
- 神護寺 多宝塔特別拝観 五大虚空蔵菩薩像
- 5月13日(土)から15日(月) 10時から15時まで
- 五大虚空蔵菩薩は、5体ともまったく同じ姿形をしていますが、手の形と持物と肉身の色が違います。
- 平岡八幡宮 花の天井 春の特別公開
- 5月15日(月)まで 10時から15時30分(受付終了)
- 画工・綾戸鐘次郎藤原之信により極彩色の花絵44面が描かれた内陣の天井は、「花の天井」と呼ばれています。
- 宮司さんのお話・縁起書・大福茶付きです
西京区
- 善峯寺 春期企画展「阿弥陀堂特別展 ―宝冠阿弥陀如来と桂昌院ゆかりの人々― 」
- 6月30日(金)までの土・日・祝日のみ
- 阿弥陀堂は6月から平成30年2月までの予定で改修工事に入ります。
- 寺宝館に安置されたご本尊の宝冠阿弥陀如来と、善峯寺中興にたずさわった桂昌院と生家の本庄家にまつわる寺宝が公開されます。
南区
- 東寺 2017春期特別公開
- 宝物館「東寺と後七日御修法-弘法大師空海の宝物-」
- 5月25日(木)まで 9時から16時30分(受付終了)
- 後七日御修法は、正月の8日から14日までの間、国家安泰や五穀豊穣・世界平和などを祈念する儀式で、弘法大師がはじめました。
- 弘法大師ゆかりの宝物や、兜跋毘沙門天立像(国宝)、千手観音立像(重文)などが公開されます。
- あわせて観智院(国宝)が、修復工事を終えて3年ぶりに公開されます。
- 国宝五重塔 初層の特別拝観
- 5月25日(木)まで 8時から16時30分(受付終了)
- 京都のランドマークタワーとなっている五重塔です。
伏見区
- 醍醐寺 准胝観世音菩薩ご開扉法要
- 5月15日(月)の10時30分から21日(日)の14時まで
- 西国三十三観音霊場第十一番札所の、准胝観音菩薩のご開扉法要です。
- 上醍醐の准胝堂は復興工事中のため、下醍醐観音堂に安置されています。
- 醍醐寺 霊宝館春期特別展「醍醐の花見」
- 5月15日(月)まで 9時から16時30分
- 薬師三尊(国宝)、五大明王像(重文)、豊臣秀頼筆「豊国大明神号」(国宝)、平安時代の千手観音立像(重文)などが公開されます。
- 展示品のうち、「宋版一切経および経函」は重文から国宝に格上げするよう答申されました。
( 両足院 追加しました 2017年5月26日 )