京都の社寺事典 京ごよみ手帳2016
京都の手帳のしんがりは、宮帯出版社さんの「京ごよみ手帳2016」です。
しんがりなので、先行3社の手帳と比べながらのレビューになります。
サイズは「京都しあわせ手帖」と同じで、「京都手帖」より小さいです。
内容は、もっとも詳しいです。
帯に書かれている「祭りや行事が一番詳しい」の文言通りです。
それもそのはず、監修が「京都旅屋」の吉村晋弥さん。京都検定1級の気象予報士の方です。
たとえば、12月の行事のところに書かれている、北野天満宮の「初雪祭」。
節分までの間の初雪が積もった日にのみ行なわれる、日にち未定のお祭りです。
こんなレアなお祭り情報、他社の手帳には載ってません。
月変わりごとに大きな行事を写真付きで載せていますが、ここにその月の京都市の気象の傾向が載っているのも、「京ごよみ手帳」だけです。
他社の手帳は月ごとの大きな情報欄や社寺の行事情報を縮小しているので、よけい「京ごよみ手帳」の充実ぶりが目立ちます。
また、「主要バス路線図」に、鉄道路線図を合わせて載せているのは、「京ごよみ手帳」だけです。
桜や紅葉の頃は京都のバスも道路も非常に混雑しているので、嵐電、叡電、JRを合わせて移動すると効率がいいです。
バス路線と鉄道路線を合わせて1つの地図にしてくれると、位置関係がわかりやすくて便利です。
京都の社寺巡り好きとしては大絶賛の「京ごよみ手帳」ですが、これは「読みもの」です。
マンスリーページがあり、見開き2週間のウイークリーページがあり、横罫メモが13ページありますが、社寺情報の合間に書き込むような感じです。
ウイークリーに二十四節気七十二候と月の満ち欠けと十干十二支を載せているのも、「京ごよみ手帳」だけなのに。
「京ごよみ手帳」という名の「本」だからか、ページの開きが良くないです。
他社の手帳はすべてペタンと180度開きます。
あらためてこれまでより深く、京都の社寺巡りをし直したい人におすすめです。
京都検定の試験勉強のライフログを付けるのも良さそうです。