第50回記念 京の冬の旅

2015年12月21日京都・特別拝観

京都市観光協会が主催する「第50回記念 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 -秘められた京の美をたずねて-」。

平成28年は臨済宗を開いた臨済義玄禅師の1150年遠諱にあたります。

そこで、第50回を迎える「京の冬の旅」では禅宗寺院を中心として公開されることになりました。

また「京の冬の旅 スタンプラリー」も同時開催。
今回公開される16ヶ所のうち3ヶ所を拝観してスタンプを集めると、指定のお店でのお茶とお菓子などの接待「ちょっと一服」の特典があります。

5ヶ所のスタンプを集めると、抽選で京都の伝統工芸品があたる「おおきにキャンペーン」に応募できます。

「第50回記念 京の冬の旅」期間は平成28年1月9日(土)から3月18日(金)まで。
時間は10時から16時(受付終了)。ただし、寺院によって異なります。

ここでは、臨済宗の寺院のみ紹介します。

南禅寺塔頭 天授庵
1月9日(土)から31日(日)まで
京の冬の旅、37年ぶりの公開です。
南禅寺の開山、無関普門禅師(大明国師)の菩提所です。
長谷川等伯晩年の傑作といわれる本堂の障壁画「禅宗祖師図」、「商山四皓図」などが公開されます。
庭園は池泉回遊式の「澄心庭」と、枯山水庭園の「淵黙庭」の2ヶ所です。
建仁寺 開山堂
建仁寺の開山、明庵栄西禅師(千光祖師)の菩提所です。
客殿の障壁画、加藤文麗筆の水墨画「龍虎図」、原在中筆「松鶴波図」「白梅群禽図」などが公開されます。
庭園に禅師手植えの菩提樹が残ります。
今回は、清水坂・五条坂の16人の陶工によって作られた「陶製十六羅漢像」も、客殿にて公開されます。
六道珍皇寺
お盆の「精霊むかえ」や小野篁の「六道の辻」伝説で有名な六道珍皇寺は、臨済宗建仁寺派に属します。
今回は小野篁の像と彼が冥界と行き来したと伝わる「冥土通いの井戸」と「黄泉がえりの井戸」、閻魔大王像や、室町時代の地蔵菩薩坐像などが公開されます。
ご本尊の薬師如来坐像(重文)は、伝教大師最澄作と伝わります。
東福寺 三門
1月13日(水)から31日(日)まで
東福寺の三門(国宝)は室町時代の建立、日本最古であり最大級です。
様式は大仏様・禅宗様・和様を組み合わせていて、楼上の柱や梁に画僧・明兆(兆殿司)らの宋・元風の彩色が施されています。
東福寺塔頭 即宗院
3月6日(日)・7日(月)は拝観休止です。
京の冬の旅、6年ぶりの公開です。
もとは九条兼実の山荘「月輪殿」のあった場所で、「心」の字を形どった池の地割などにその面影が残ります。
江戸時代の観光ガイドブック「都林泉名勝図絵」にも紹介されています。
幕末にはここで西郷隆盛と勤王僧・月照が倒幕計画を練ったといわれます。
今回、薩摩の島津家から拝領した火鉢や重箱、西郷隆盛直筆の書なども公開されます。
大徳寺 本坊
1月9日(土)、16日(土)、21日(土)の公開は11時30分(受付終了)まで
1月25日(月)は13時30分(受付終了)まで
1月17日(日)と18日(月)は拝観休止です。
京の冬の旅、19年ぶりの公開です。
国宝の方丈には、開山の宗峰妙超禅師(大燈国師)像が安置されています。
障壁画(重文)は狩野探幽の代表作。
方丈の正面には聚楽第の遺構と伝わる唐門(国宝)があります。
小堀遠州作の庭園は江戸初期の枯山水庭園で特別名勝・史跡です。
大徳寺塔頭 芳春院
1月22日(金)・23日(土)は拝観休止です。
京の冬の旅、10年ぶりの公開です。
平成28年は、芳春院を建立した加賀藩主前田利家の正室まつの、400年遠諱にあたります。
呑湖閣(内部非公開)は利家の息男利長が、小堀遠州に建てさせたとされます。
金閣・銀閣・飛雲閣と並んで「京の四閣」のひとつに数えられます。
楼閣山水庭園内の飽雲池に架かる打月橋には、「打月」の文字の額が掛けられています。
相国寺 法堂・方丈
1月15日(金)と2月15日(月)の公開は11時30分から。
2月25日(木)から28日(日)は拝観休止です。
京の冬の旅、法堂は4年ぶり、方丈は10年ぶりの公開です。
徳川家康の命により再建された法堂(重文)は日本の法堂建築の最古のもので、開山の夢窓疎石(夢窓国師)像を安置します。
仏殿は焼失後、再建していないため、本堂としてここにご本尊釈迦如来像を安置しています。
天井の蟠龍図も再建時に狩野光信によって描かれたもので、「鳴き龍」と呼ばれます。
方丈も江戸時代に再建されました。
障壁画には原在中筆「中国普陀落山図」「琴棋書画図」、相国寺第115世維明周奎による「老梅図」などがあります。
相国寺塔頭 養源院
京の冬の旅、初公開です。
秘仏毘沙門天像は鎌倉時代の慶派仏師の作と考えられます。
長く存在が知られていなかったのですが、江戸時代、夢のお告げによって発見されたと伝わります。
近衛家の桜御所から移築された書院「相和亭」があります。
相国寺塔頭 長得院
京の冬の旅、初公開です。
足利5代将軍義量の菩提所です。
方丈の52面もの障壁画は、岸徳(岸連山)が単独で描いたもので代表作ともいえます。
相国寺山外塔頭 真如寺
京の冬の旅、初公開です。
鎌倉時代に、京都尼五山の筆頭の景愛寺の住持であった無着如大尼が建立、夢窓国師が入寺して発展させました。
客殿に原在中筆の襖絵「西湖図」「四季花卉図」「松に猿猴図」があります。
妙心寺塔頭 玉鳳院
1月11日(月・祝)、2月11日(木・祝)、3月11日(金)の公開は14時(受付終了)まで。
2月7日(日)の公開は12時から
開基花園法皇が自らの離宮に建立した、妙心寺最古の寺院です。
室町時代の唐様建築である開山堂「微笑庵」(重文)に、妙心寺開山の関山慧玄禅師(無相大師)を祀ります。
方丈の障壁画は、狩野安信や狩野益信の筆と伝わる「麒麟図」「竜図」などがあります。
蓬莱式の枯山水庭園は国の史跡・名勝に指定されています。
また豊臣秀吉の子、鶴松の霊屋もあります。
妙心寺塔頭 霊雲院
1月9日(土)の公開は13時30分(受付終了)まで。
1月10日(日)、17日(日)は終日拝観休止
2月14日(日)、3月13日(日)の公開は11時30分まで。
京の冬の旅、39年ぶりの公開です。
室町時代に建立された書院(重文)は、銀閣寺の東求堂(国宝)「同仁斎」とともに初期書院造りの遺構で、後奈良天皇が行幸したことから「御幸の間」と呼ばれます。
書院の前庭は10坪ほどの小さな枯山水庭園で、国の史跡・名勝に指定されています。
狩野元信の水墨画が多く残されています。
門の左側に、哲学者西田幾多郎の墓があります。
妙心寺塔頭 天球院
京の冬の旅、12年ぶりの公開です。
玄関のついた大型方丈形式の方丈は、江戸時代方丈建築の典型とされています。
方丈の障壁画の「竹虎図」「梅に遊禽図」「籬草花図」などは狩野山楽・山雪父子の代表作で、江戸時代の絢爛豪華な金碧画は禅寺には珍しいものです。

なお期間中の京都は極寒です。
靴を脱いでお寺に上がりますので、厚めの靴下を持参されることを強くおすすめします。
足の裏から痛いくらいに冷えますよ。

Posted by 管理人めぶき