神社で森林浴
天気がいいので、春日大社へ森林浴に出かけました。
本殿を出て若宮神社から紀伊神社まで、御蓋(みかさ)山の裾野に沿って摂末社を巡るルートはとても気持ちのいい森林浴コースです。
今の奈良は修学旅行や団体客がとても多い時期ですが、みな本殿にしか行かず、若宮神社より南には来ません。
そのため本殿の喧騒もすぐに山に吸い込まれて、静かに山歩きができます。
道沿いにはやはり針葉樹が多いですが、摂・末社のお社の周りには木がなくてそこへ日光が降り注いでいるため、まるでお社がスポットライトを浴びているかのように見えます。
お社の朱色が針葉樹の深緑の中で、鮮やかに映えていました。
南端の紀伊神社まで行って、一休みです。
昔は、ここが奥の院と呼ばれていたそうです。
本殿からの森林浴ルートは、奥の院までの参道だったのですね。
祭神は五十猛命(いたけるのみこと)、大屋津姫命(おおやつひめのみこと)、抓津姫命(つまつひめのみこと)の3柱。
いずれも素盞嗚尊の御子神で、素盞嗚尊とともに紀伊之国(単純に「今の和歌山県」と解釈できないと思う)へ樹木の種をもたらしたとされます。
よって、紀伊神社のご神徳は「万物の生気、命の根源をお守りくださる」のだそうです。
まさしく森林浴のための神社です。
帰りは飛火野によって遠く御蓋山を望んできました。