定子サロン没落のはじまりの時期のこと
一見すると、この「二月、官の司に」はただの行成とじゃれ合っている話のようですが、この出来事の背景を考えると少し重い気持ちになります。
神さま、ほとけさま、枕草子、ふるいもの、新しいもの
一見すると、この「二月、官の司に」はただの行成とじゃれ合っている話のようですが、この出来事の背景を考えると少し重い気持ちになります。
平安時代の加階に関する手続きは、毎年8月11日に六位以下の官人から加階すべき人を候補者として選出する「定考(こうじょう)」、毎年2月11日に「定考」で決定した候補者が列立し、大臣らに接見して器量・容儀について選考された「列見(れっけん)」、毎年4月7日に「定考」「列見」によって選出された候補者を適当する官職・階級に割り振って天皇に奏上する「擬階の奏(ぎかいのそう)」の順で行なわれます。
梅の咲いている時期に、清少納言と藤原行成の交流を書いた段です。
本によってはこの「二月、官の司に」と「頭の弁の御もとより」を別の段として扱っているものもありますが、私は角川文庫版『枕草子(下巻)』の第128段をとります。
平安時代、天皇に自分の娘を入内させ、生まれた子どもを天皇につけて自分は外祖父として天皇の後見をして権力をふるい、息子たちを昇進させるのが当たり前でした。
毎日暑い日が続いている、新暦2008年7月25日です。
今日は旧六月二十三日です。
清少納言が986年6月18日から21日まで(ちょうど今くらいの気候の頃)行なわれた法華八講に出かけた話、「小白河といふ所は」を訳しました。
京都検定の試験勉強で和菓子の歴史の本などを見ていたのですが、「あをざし」についての記述を見て、どうしても『枕草子』の「馬柵越し」の章段を調べたくなりました。
テキストには角川文庫の『枕草子(下巻)』第225段を使いました。
なお、この訳には私独自の解釈が含まれているのでご注意を。
清少納言と藤原行成の関係は、プラトニックな恋人関係であったという説や、いわゆる男女の関係にあったという説などいろいろあります。
しかし、私はこの2人は、性別を超えた友人関係であったと見ています。
清少納言の百人一首に採用された歌の製作秘話を訳してみました。
テキストには岩波文庫の『枕草子』第136段を使いました。
なお、この訳には私独自の解釈が含まれているのでご注意を。