京都の縁結び・縁切りの神社とお寺
縁結び・良縁のご利益がある神社とお寺を、京都市から選びました。
結ぶ前に切る、ということで縁切りの神社とお寺も集めました。
二つをセットにしているところが多いので、お願いする手順を間違えないようにすることが重要です。
- 1. 千本釈迦堂 大報恩寺 おかめ塚 (上京区)
- 2. 櫟谷七野神社 (上京区)
- 3. 幸神社 (上京区)
- 4. 誠心院 鈴成り車 (中京区)
- 5. 法雲寺 菊野大明神 (中京区)
- 6. 元祇園 梛神社 (中京区)
- 7. 粟島堂 宗徳寺 (下京区)
- 8. 新熊野神社 (東山区)
- 9. 新日吉神宮 (東山区)
- 10. 地主神社 (東山区)
- 11. 知恩院 濡髪大明神 (東山区)
- 12. 安井金比羅宮 縁切り縁結び碑 (東山区)
- 13. 岡崎神社 (左京区)
- 14. 須賀神社 (左京区)
- 15. 熊野神社 (左京区)
- 16. 大豊神社 (左京区)
- 17. 八大神社 (左京区)
- 18. 由岐神社 (左京区)
- 19. 貴船神社 結社 (左京区)
- 20. 下鴨神社 相生社 (左京区)
- 21. 今宮神社 (北区)
- 22. 直指庵 愛逢い地蔵 (右京区)
- 23. 車折神社 (右京区)
- 24. 野宮神社 (右京区)
- 25. 鈴虫寺 (西京区)
- 26. 折上稲荷神社 (山科区)
- 27. 瑞光寺 元政上人の御廟(三本竹の墓) (伏見区)
千本釈迦堂 大報恩寺 おかめ塚 (上京区)
境内の「おかめ塚」に縁結び・夫婦円満・子授けのご利益があります。
「おかめ」とは、千本釈迦堂の本堂を建築した大工の棟梁、長井飛騨守高次の妻です。
高次は工事中の自らの失敗をおかめ(阿亀)さんのアドバイスで切り抜けましたが、おかめさんは「夫の恥が知られてはならぬ」と上棟式の前に自害してしまいました。
嘆き悲しんだ高次は上棟式のときにおかめさんの面を付けた扇御幣を飾り、「おかめ塚」を立てて冥福を祈りました。
櫟谷七野神社 (上京区)
夫婦円満・恋愛成就・良縁成就・浮気封じ・復縁・悪縁切りなどのご利益があります。
平安時代の初期、宇多天皇の皇后は、天皇の愛情を取り戻すためには櫟谷七野神社の白い砂を三笠山のように積んで祈願せよとのお告げを得ました。
そこで砂山を作って祈ると、無事に天皇の愛情が戻ったことに因みます。
以来、浮気封じ・愛の復活にご利益があると広まり、砂山も「高砂山」と呼ばれるようになりました。
現在も「高砂山祈願」といって、社前に備え付けられた白砂を三笠山の形に積んで祈願します。
幸神社 (上京区)
幸神社(さいのかみのやしろ)は平安奠都以来猿神像を安置して表鬼門を守ってきた、厄除け最強の神社。
「おせきさん」と呼ばれる磐座に縁結びのご利益があります。(ただし、むやみに触ったら祟りがあるとか)。
誠心院 鈴成り車 (中京区)
知恵授け・恋授けのご利益があります。
平安時代の歌人、和泉式部が出家して初代住持となったお寺です。
境内の「鈴成り車」をお願いをしながら回すといいそうです。
法雲寺 菊野大明神 (中京区)
菊野大明神に良縁授けと悪縁切りのご利益があります。
お堂の中に菊野大明神の祠があり、霊石「縁切り石」がお祀りされています。
この石は、小野小町のもとに百夜通いをしていた深草少将が、腰掛けて休んだとの伝承もあります。
「菊野」とは女性の名前ではなく、「願い事を何でも聆(き)くの神さま」と称されていたのが変化したと考えられるそうです。
元祇園 梛神社 (中京区)
牛頭天王を祇園感神院(八坂神社)にお祀りする前に、梛の木の生い茂るこの地に鎮座していただいたことから、疫病除けのご利益のある神社。
ご神木の梛の木の葉は葉脈が固くてほぐれないことから、強力な縁結びのご利益があります。
粟島堂 宗徳寺 (下京区)
女性の一生を守る粟島大明神をお祀りするお寺。
良縁や、縁を結ぶ前の縁ほどきなどのご利益があります。
新熊野神社 (東山区)
縁結びのご利益があります。
室町時代、世阿弥が父の観阿弥とともに大和の猿楽結崎座を率いてここ新熊野神社で興行を行なったところ、将軍足利義満に見いだされ、能楽を大成させました。
このことから、男女の縁だけでなく良い仕事との縁結びのご利益もあるといわれます。
新日吉神宮 (東山区)
酒造・医薬・商売繁盛だけでなく、縁結び・夫婦円満にもご利益があります。
後白河上皇が院の御所を定めたさいに、比叡山麓の日吉大社の神さまを勧請したことに始まり、境内には「魔去る」の狛猿がいます。
地主神社 (東山区)
京都で縁結びといえば、一番有名なのがここ。
境内に2対の「恋占いの石」があります。
片方の石からもう一方へ向かって歩き、自力でたどり着けたら自力で恋がかない、誰かに助けてもらったら人のアドバイスをもらえばかなうのだそうです。
境内にある「おかげ明神」も女性の守り神で、ひとつだけならどんな願いもかなえてくださるそうです。
おかげ明神のお社の背後にあるご神木の杉の木は、江戸時代には「丑の刻参り」に使われたそうです。
知恩院 濡髪大明神 (東山区)
境内の濡髪大明神に縁結びのご利益があります。
江戸時代、知恩院の御影堂ができたために住むところがなくなった白狐が、髪が濡れた童子の姿に化けて知恩院第三十二世雄譽霊巌上人にお願いして建ててもらったのが、濡髪祠です。
のちに音が女性の艶やかな黒髪を想像させることから、祇園の芸妓・舞妓さんから崇敬され、縁結びの信仰を集めるようになりました。
安井金比羅宮 縁切り縁結び碑 (東山区)
あらゆる悪縁を切り、良縁と結ばれるご利益があります。
争いによって寵妃阿波内侍と引き裂かれてしまった主祭神の崇徳上皇が、人々がこのような悲しい目に遭わないように悪縁から遠ざけてくださっているそうです。
境内に有名な「縁切り縁結び碑」があります。
本殿にお参りしたあと形代(かたしろ)(身代わりのお札)に願い事を書き、願い事を心の中で唱えながら碑を表から裏へくぐって悪縁を切り、続いて裏から表へくぐって良縁を結びます。
岡崎神社 (左京区)
子授け・安産・縁結びのご利益があります。
主祭神の速素盞鳴尊が、奇稲田姫命を八俣大蛇から守って結ばれたことに由来します。
また本殿前のかわいい狛うさぎの頭をなでると、縁結びと夫婦円満のご利益があります。
須賀神社 (左京区)
縁結び・厄除け・交通安全のご利益があります。
立春の前日と前々日に斎行される節分祭に、「懸想文売り」が現れます。
この懸想文をタンスや鏡台にしまっておくと、美人になったり良縁に恵まれるというご利益があるそうです。
熊野神社 (左京区)
縁結び・安産・鎮火・病気平癒のご利益があります。
聖護院の守護として、和歌山の熊野大神が勧請されました。
大豊神社 (左京区)
子授け・安産・縁結び・病気平癒・学業成就などのご利益があります。
大国社の社前に、かわいらしい狛ねずみがいます。
八大神社 (左京区)
禊祓い・農耕・方除けのご利益のほかに、縁結びのご利益もあります。
主祭神の素盞嗚命が、稲田姫命と劇的な巡り会いにより結ばれたことにちなみます。
由岐神社 (左京区)
火難除け・子授安産・縁結び・厄除け・商売繁昌にご利益があります。
石段横にある、京都市天然記念物に指定されている大きな杉の木「大杉さん」には、願いをひとつだけかなえてくれるご利益があります。
貴船神社 結社 (左京区)
運気隆昌・縁結び・諸願成就のご利益があります。
本宮と奥宮の間にある中宮は、「結社」と呼ばれます。
ご由緒によると、瓊瓊杵尊が大山祇命の娘を娶ろうとしたさい、妹の美人な木花開耶姫命だけを選び、美人ではない姉の磐長姫命を返してしまいました。
これを悲しんだ磐長姫は、人のために縁を結ぶことを誓い、結社に鎮まったのだそうです。
平安時代には和泉式部が夫の愛情を取り戻すためにここに祈願し、成就しました。
下鴨神社 相生社 (左京区)
参道にある摂社の相生社(あいおいのやしろ)に、縁結びのご利益があります。
相生社のご神体は「連理の賢木(れんりのさかき)」です。
根っこは2本の木なのに、途中で絡まり合って、1本の木になっています。
願い事を書いた絵馬を持ち、心の中で願い事を唱えながら相生社の周りを2周します。
3周目の途中で絵馬を奉納してお社にお参りして、連理の賢木につながる御生曳(みあれびき)という綱を引いて、祈願完了です。
今宮神社 (北区)
厄除け・健康長寿・良縁開運のご利益がある神社です。
徳川第5代将軍綱吉の生母、お玉は一説では西陣の八百屋に生まれました。
彼女は3代将軍家光の側室となって綱吉を産み、女性の最高位の従一位を賜って、桂昌院として権勢をふるいました。
いっぽう、故郷の西陣の隆盛につとめ、今宮神社を再興させました。
そのお玉さんにあやかるため、玉の輿と縁結びの祈願ができます。
直指庵 愛逢い地蔵 (右京区)
境内の愛逢い地蔵に縁結び・恋愛成就のご利益があります。
合掌して寄り添うようにたたずんでいる、2体の丸っこいお地蔵さまです。
車折神社 (右京区)
金運・良縁・学問などの「約束を違えない」「契約を守る」ご利益があります。
「願い事を叶えるパワーストーン」と人気が高まっている「祈念神石(きねんしんせき)」は、良縁・金運・芸術関係など何でもお願いできます。
ただし、「祈念神石」は「清めの社」にお参りして悪縁・悪運をきれいに浄化してから授かってください。
野宮神社 (右京区)
縁結びと子宝安産のご利益があります。
本殿にお参りしてから、縁結びのご利益のある野宮大黒天にお参りします。
そのあと、お亀石をなでながら祈願すると、1年以内に願いがかなうといわれます。
伊勢神宮に向かう斎王が身を清めた場所で、源氏物語の「賢木の巻」の舞台にもなりました。
鈴虫寺 (西京区)
わらじを履いたお地蔵さま(幸福地蔵菩薩)が、願い事をひとつだけかなえに来てくれます。
当然、恋愛成就や縁結びも含まれます
折上稲荷神社 (山科区)
働く女性を守護してくれる神さまです。
折り紙で作られた「銀のおきつね」は開運・良縁・災難除けのお守りです。
また、「良縁浮気封じ守り」や、女性の玉の輿・出世を祈願する「モルガンお雪ひょうたん守り」もあります。
瑞光寺 元政上人の御廟(三本竹の墓) (伏見区)
瑞光寺を建立した元政上人の御廟(お墓)でお百度まいりをすると、縁結び・縁切りのご利益があります。
世俗を絶って出家を果たし、両親に孝養を尽くした元政上人の強い意志にあやかろうというものです。
お百度参りは時計回りに回ると縁結び、反時計回りだと縁切りの祈願になります。
年齢の数だけ回り、願いがかなったら3週間×7日の計21日間、お礼のお参りが必要です。
境内にある「深草の観音さま」に同じようにお参りしても、ご利益があります。