大神神社にお参り(4)・久延彦神社
大美和の杜展望台
檜原神社から久延彦神社まで、山の辺の道を引き返します。
天気が良く、体力があるときなら、とてものどかでいい道でしょう。
しかし今は、雨が降り出しそうで、痛む左膝を引きずっての道程です。
狭井神社の前まで戻り、「久延彦神社への近道」の看板に従って歩きます。
しかし、正面に「大美和の杜展望台」に続く階段が立ちふさがっていました。
意を決して、そのまま登りました。
大和盆地が一望できます。返す返すも、天気が良かったら最上の眺めだったでしょう。
後ろを振り返ると、美しい三輪山がそびえています。膝は痛いけど、登ってよかった。
笹百合園
展望台から久延彦神社への途中に、「笹百合園」があります。
ここでは、毎年6月17日に奈良市の率川神社で行なわれる「三枝祭(ゆりまつり)」に奉献する笹百合が育てられています。
狭井川のほとりで育ち、神武天皇の皇后となった媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)に、ふるさとの花を献上して喜んでいただこう、というお祭りです。
久延彦神社
急階段を上り、やっと久延彦神社に到着しました。
久延彦神社のご祭神は久延毘古命(くえびこのみこと)です。
『古事記』によると、久延毗古(くえびこ)は大国主神(おおくにぬしのかみ)に少名毗古那神(すくなびこなのかみ)の名を教えました。
「足は行かねども、尽く天の下の事を知れる神なり」と書かれている、知恵の神さまです。
ご神徳は知恵・学問のみならず、就職・検定など各種試験の合格、無事に進級すること、知識・知能の向上、芸事・技能の上達、悩み事の解決、企画立案・開発の成功、気力・知力・精神の充実、創意工夫・新案の着想など、頭の回転が必要なこと全てに及びます。
ブログのネタに困ったら、久延彦神社にお参りして大和盆地を眺めると、何か授けていただけるかもしれません。
境内は広くありませんが、親しみやすい雰囲気の神社です。
急階段を下り、大直禰子神社に向かいます。