若草山の山焼き 2011
明日は若草山の山焼き
明日1月22日(土)、奈良の若草山の山焼きが行なわれる予定です。
雨天の場合は29日(土)に順延されます。
花火は18時から、点火は18時15分からです。
山焼き自体は40~50分くらいで終わります。
今年は乾燥しているので、終わるのが早いかもしれません。
山焼きの由来は東大寺と興福寺の領土争いではない
山焼きの由来について長く「東大寺と春日大社(興福寺)の領土争いが発端」説がいわれてきましたが、はっきりとそう明記された資料はないそうです。
もともと農民が若草山も野焼きをすることに対し、堂宇が延焼してしまうことを恐れている東大寺と、奈良の領主である興福寺との間で意見の相違がありました。
江戸時代、老中が奈良に来ることになったので若草山山麓の清掃をすることについて両者が再度もめました。
奈良奉行が領地の線引きをしますが、以前からの確執があるので東大寺は不服で、京都奉行に上訴しました。
京都奉行は法隆寺と唐招提寺に仲裁させ、結局若草山山麓の所属は興福寺別当一条院宮と東大寺別当観修寺宮に預けることで収まりました。
この間若草山は奈良奉行預かりとなったため、上記のような俗説が生まれたのではないかと考えられています。
山焼きは一度には燃やしません
「若草山山焼きガイド」というサイト(非公式ですがよく取材されていますし、そもそも山焼きの公式サイトがないです)に上記の「由来」や当日の手順、撮影方法も詳しく載っています。
山焼きといえば花火と山頂まで炎が上がっている写真が有名ですが、あれは多重露光によるものです。
実際は花火だけ、下半分だけ、消火を確認してから上半分だけの順で進みます。
でないと消防団の人が危ないですから。