西国三十三所 観音霊場の祈りと美
奈良国立博物館で開催されている「特別展 西国三十三所 観音霊場の祈りと美」を見てきました。
今年は西国霊場の中興といわれる花山法皇の千年忌にあたります。
これにちなみ、西国三十三所の各寺院では結縁御開帳を今年の秋から順次おこないます。
現在、16番札所音羽山清水寺と、28番札所成相山成相寺の観音さまがご開帳されています。
そして各寺院所有、または観音信仰にまつわる仏像や書、絵画が奈良国立博物館に集合しました。
この展示は奈良の後に名古屋市博物館に移るそうです。
一番のメインはポスターに載っている、音羽山清水寺の奥院のご本尊、千手観音坐像でしょう。
長く秘仏だったため、細かな細工や色彩が褪せずに残っています。
頭の上には24面乗っています。
清水寺本尊の、長い2本の手で阿弥陀如来を戴いている清水式千手観音とは違います。
平成15年(2003年)のご開帳の時に拝観してきましたが、今回は明るい照明の下でじっくり拝見させていただきました。
1階の特別展の出口の近くに、今年の8月24日に落雷によって焼失した11番札所深雪山上醍醐准胝堂の復興のための募金箱が置かれていました。
この火事ではご本尊の准胝観世音菩薩も燃えてしまいました。
この募金箱も一緒に名古屋市博物館に行くかどうかはわかりませんが、見かけたら募金お願いします。
奈良の会期は9月28日(日)までです。結構混み合っていて、昼には第1展示室への入り口に行列ができていました。
中の方は、すいすいと見て回れます。