大神神社にお参り(2)・狭井神社
市杵嶋姫神社
大神神社の本社に引き続き、摂社の狭井神社にお参りしました。
鳥居をくぐってすぐの池の端に、市杵嶋姫神社があります。
ご祭神は市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)、またの名を弁天さまです。宗像三姉妹のお一柱です。
こちらは本社よりも参道が明るくて短く、境内もふたまわりほど小さいです。
しかし、本社とは違って凜とした少し厳しめの空気が漂っています。
狭井神社
ご祭神は大物主大神の荒魂(あらみたま)である大神荒魂神(おおみわのあらみたまのかみ)。
荒魂は和魂(にぎみたま)に対比される霊魂で、戦時や厄時など非常時に現れ、祭祀を受けることによって和魂に変化するとされています。
だから、ほんわかとはしていないのですね。人事を尽くして天命を待っているときに、後押しをして下さる神さまのようです。
ほかに、大物主神(おおものぬしのかみ)と勢夜多々良姫命(せやたたらひめのみこと)のご夫婦神、そのご令嬢で神武天皇の皇后となった媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)、大国主神の御子で、天界へ父からの伝言を届けた事代主神(ことしろぬしのかみ)の計5柱です。
(ただし、『日本書紀』の中でも媛蹈鞴五十鈴姫命は事代主神のご令嬢であると書かれている箇所もあり、諸説あるようです。)
拝殿の左側の薬井戸は万病に効くといわれる神水が湧き出しています。
何本もの大きなペットボトルに水を汲んでいる人を見かけました。
狭井神社では4月18日に鎮花祭を行なっています。
三輪山登拝
拝殿にお参りした後、三輪山の登拝を申し込んでしまいました。
10数年前にも登っているので、楽に考えてしまいましたが、甘かった。
10数歳年をとっているので、その分足腰や心肺機能が衰えていたのでした。
社務所で登拝の申し込みをします。
住所・名前・携帯電話の番号を記入し、300円を納め、参拝証の襷を受け取り、説明を受けます。
喫煙・飲食はだめ(水なら良い)、往復に2~3時間かかること、お供え物は持って帰ること、撮影禁止、午後4時までに下山することなど。
ご神体に入るので節度のある行動が必要なのですね。
入り口で自分で幣でお祓いをして、入山します。
三輪山の頂上、標高467.1メートルに鎮座する奥津磐座(おきついわくら)との往復4キロほどの道のりですが、岩の段を上り、木の根道を歩き、粘土質のぬめぬめした道を歩く、軽いハイキング気分では怪我をしてしまいそうな行程です。
お山の入山には、飲料水が絶対に必要です。
私は持たずに入山して、すぐに後悔しました。水を飲みながら登っていたら、疲労もずいぶん変わっていたでしょう。
それから、登りよりも下りの方が足下が危険です。
滑りやすいので、気を抜かないで下さいね。
頂上は、眺望はよくありませんが、風の気持ちの良い所です。
本社の境内と同じ気が流れていました。
ちょうど2時間で下山して、社務所で襷を返却しました。
薬井戸に備え付けられているコップで水を頂きます。ほとんど味がなくて、飲みやすかったです。
狭井神社を出て、檜原神社に向かいます。