奈良市 2021年3月 社寺の特別拝観・行事と、中止・変更情報
奈良市内の社寺の2021年3月の特別拝観と、行事の変更・中止情報を掲載します。
各社寺の公式サイトと「奈良市観光協会サイト」からの情報です。
3月の行事のうち雛祭りは「ひな祭りの行事 京都・奈良 2021年版(変更事項あり)」にくわしく書いていますので、そちらをご覧ください。
各社寺の公式サイトなどで拝観状況を確認のうえ、感染予防対策を講じてお参りしてください。
(当記事では各社寺名にリンクを貼っています)
- 1. 東大寺二月堂のお水取りの、おたいまつの拝観に変更があります。
- 2. 奈良市の社寺の3月の特別公開・特別拝観
- 2.1. 興福寺 三蔵会
- 2.2. 春日大社国宝殿 冬季特別展「日本の名刀と武具 ー 刀剣の歴史と病魔退散の祈り ー」
- 2.3. 伝香寺 地蔵菩薩立像特別公開
- 2.4. 福智院 秘仏十一面観音ご開帳
- 2.5. 慈眼寺 二の午大法要
- 2.6. 西大寺参拝者ご案内企画Ⅳ お坊さんの案内で巡る「西大寺のみ仏たち」
- 2.7. 法華寺 国宝十一面観音菩薩立像 春のご本尊ご開帳
- 2.8. 不退寺 春期寺宝特別公開
- 2.9. 海龍王寺 春季特別公開 十一面観音特別開帳
- 2.10. 喜光寺 行基會大祭
- 2.11. 薬師寺 国宝東塔 初層特別開扉
- 2.12. 薬師寺 修二会花会式
- 2.13. 大安寺 秘仏馬頭観音立像 特別開扉
- 2.14. 帯解寺 秘仏公開
- 3. 拝観の休止・制限をしている神社仏閣
- 4. 祭事や法要の変更・中止
東大寺二月堂のお水取りの、おたいまつの拝観に変更があります。
東大寺二月堂のご本尊の十一面観音菩薩に私たちが日常犯している罪を懺悔する「十一面悔過(修二会)」は、天平勝宝4年(752年)の始まり以来、東大寺が炎上しても大仏殿が荒廃しても戦時中も、途絶えることなく1269回行なわれてきました。
令和3年3月1日から15日のお水取り(修二会本行)は、以下のように拝観方法が変更されることになりました。
- 3月1日~11日 二月堂下芝生や広場で拝観可能。
ただし一定の人数を超えると、第2拝観所へ誘導されます。
第2拝観所からあふれた人は拝観できません。 - 3月12日~14日 二月堂下芝生も広場も拝観不可。
春日野園地に大型ビジョンが設置され、映画監督の河瀨直美さんが撮影したおたいまつの様子がライブ上映されます。
3月12日~14日は河瀨監督の同じ映像が、東大寺公式YouTubeチャンネルでも配信されます。
NHKBSプレミアムで3月13日(土)に「生中継 闇と炎の秘儀 お水取り ~奈良・東大寺修二会~」が放映されます。
第1部: 3月13日(土) 18時30分~19時30分 「おたいまつ」
第2部: 3月13日(土) 22時30分~ 3月14日(日)1時15分 「走り」「達陀(だったん)」「晨朝(じんじょう)」
ニコニコ生放送では3月1日から14日まで、二月堂を屋外から連日生中継されます。
放送開始時間は3月1日は0時から、2日~14日は9時からです。
3月1日の番組は「修二会(お水取り)本行中の東大寺二月堂の外観を生中継【1日目】」からどうぞ。
奈良市の社寺の3月の特別公開・特別拝観
社寺にお参りするさいは以下の点にご留意ください。
- マスクを着用すること
- アルコール消毒液などで手指を消毒する
- ほかの参拝者や社寺の関係者・職員などと間隔を保つ
- 熱発しているなどの体調不良時はお参りしない
発表されている日程や内容が、変更される可能性があります。
興福寺 三蔵会
とき: 3月5日(金) 10時~16時
法相宗(興福寺と薬師寺)にとって重要な存在である、玄奘三蔵の遺徳を偲ぶ法要です。
参拝・聴聞は不可になりました。
玄奘三蔵画像の拝観のみ可能ですが、人数制限が行なわれます。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
春日大社国宝殿 冬季特別展「日本の名刀と武具 ー 刀剣の歴史と病魔退散の祈り ー」
とき: 後期2月9日(火)~4月4日(日) 10時~16時30分(受付終了)
日本刀剣史をたどりつつ、刀剣や弓矢などの武具に病魔退散の願いを込めた人々の思いを追います。
金地螺鈿毛抜形太刀(国宝)は前期のみ、宮御料古神宝類 紫檀地銀樋毛抜形太刀(国宝)は後期に展示されます。
「春日本 『春日権現験記』」、宮御料古神宝類 黒漆平文飾剣(柄白鮫)(国宝)、三鈷柄籐巻剣(重文)は通期で展示公開されます。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
伝香寺 地蔵菩薩立像特別公開
とき: 3月12日(金) 9時~17時
裸形像に実際の着物を着させた地蔵菩薩像(重文)が特別公開されます。
椿で有名な寺です。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅 / JR 奈良駅
福智院 秘仏十一面観音ご開帳
とき: 3月17日(水)~23日(火) 9時~16時
明治の廃仏毀釈ののちにお迎えした、宝冠をかぶった観音さまです。
最寄り駅: JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅 / 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
慈眼寺 二の午大法要
とき: 3月11日(木) 8時~19時
2月の初午と3月の二の午の両日に限り、秘仏の聖観音菩薩が特別開帳されます。
観音さまには厄除け・厄払い・厄落としのご利益があります。
今年の法要は飲食の提供を休止、ご祈祷の席数を減らしています。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅
西大寺参拝者ご案内企画Ⅳ お坊さんの案内で巡る「西大寺のみ仏たち」
実施日: 3月14日(日)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
時間: 14時~ (所要時間 1時間)
お坊さん(日替わりです)の解説付きで、四王堂の西大寺誓願の称徳天皇の四天王像、鳥羽上皇発願の十一面観音像、行基菩薩像、道鏡禅師像にお参りし、西大寺の歴史のお話しとおつとめの体験をします。
諸堂拝観共通券(3ヵ所拝観 800円)を購入のうえ、四王堂に集合してください。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 ・ 京都線 ・ 橿原線 大和西大寺駅
法華寺 国宝十一面観音菩薩立像 春のご本尊ご開帳
とき: 3月20日(土・祝)~4月7日(水) 8時30分~16時(受付終了)
ご本尊で秘仏の十一面観音菩薩立像(国宝)が、維摩居士坐像(国宝)と一緒に拝観できます。
期間中の4月1日(木)~7日(水)は、十一面観音さまの御前に55体の善財童子を飾って「ひな会式」が行なわれます。
(内容や、一般の人の拝観の可否は未定)
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
不退寺 春期寺宝特別公開
とき: 3月1日(月)~5月31日(月) 9時~16時30分
在原業平画像、伊勢物語・こけら経、多宝塔心柱など、ふだんは拝観できない寺宝が公開されます。
五大明王が5体そろっているのは、奈良では珍しいことだそうです。
(しかし、現在は不動明王と金剛夜叉明王が修理のため、お留守です。
春の特別公開終了後に戻ってこられる予定で、6月から交代で大威徳明王・軍荼利明王・降三世明王が留守にされます。)
5月28日(金)は業平忌の法要があり、多宝塔が特別公開されます。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
海龍王寺 春季特別公開 十一面観音特別開帳
とき: 3月23日(火)~4月7日(水) 9時~16時50分
ご本尊の十一面観音菩薩立像(重文)と、弘法大師筆「隅寺心経」(市指定文化財)、光明皇后筆「自在王菩薩経」などの寺宝が公開されます。
最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅
喜光寺 行基會大祭
とき: 3月2日(火) 9時~
行基さんは天平21年2月2日に入滅され、喜光寺では月遅れの3月2日にご遠忌法要が営まれます。
11時~ 相撲甚句奉納
11時30分~ ぜんざいの接待
13時~ 住職の法話
14時30分~ 柴灯大護摩供養
最寄り駅: 近鉄 橿原線 尼ヶ辻駅
薬師寺 国宝東塔 初層特別開扉
とき: 3月1日(月)~2022年1月16日(日) 8時30分~16時30分(受付終了)
国宝東塔は2009年7月から解体修理に入り、2020年4月に落慶しましたが、社会情勢により落慶法要と一般公開が延期されてきました。
このほど、落慶法要は未定ですが、一般公開が行なわれることになりました。
内部に入ることはできず、基壇上からの拝観です。
特別ご朱印「釈迦如来」の授与があります。300円 書き置きのみ
同期間、他の特別拝観も合わせて行なわれます。
国宝東塔水煙 特別公開
西僧坊にて
1300年前の創建時の東塔の水煙です。
平成の解体大修理にて役目を終え、塔のてっぺんから地上に降りてきました。
食堂 特別公開
田渕俊夫画伯作の、ご本尊阿弥陀三尊浄土図を中心にした14面の壁画に荘厳された食堂(じきどう)内部が公開されます。
玄奘三蔵院伽藍 大唐西域壁画殿特別公開
法相宗の始祖の玄奘三蔵を祀る玄奘三蔵院伽藍と、平山郁夫画伯筆の「大唐西域壁画」を祀る大唐西域壁画殿が公開されます。
西塔初層内陣 釈迦四相像 特別公開
彫刻家の中村晋也氏から奉納された西塔初層の釈迦八相のうち、お釈迦さまが悟りを開かれた後半四相が公開されます。
薬師寺 修二会花会式
とき: 3月23日(火)~31日(水)
薬師如来に人間が知らないうちに犯してしまった罪を懺悔し、国家の繁栄と五穀豊穣、万民豊楽などを祈願します。
薬師寺の修二会は十種の造花が飾られることから、「花会式」の別名で呼ばれています。
3月31日の結願には「鬼追い式」が行なわれます。
たいまつを持って暴れ回る鬼を、薬師如来のお力を得た毘沙門天が鎮めるという儀式です。
3月25日の柴灯大護摩ならびに火渉り式には参列可能です。
今年は奉納行事、稚児行列、聞香席、拝服席、野点席、参籠が中止になりました。
最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅
大安寺 秘仏馬頭観音立像 特別開扉
とき: 3月1日(月)~31日(水) 9時~16時
嘶堂にて、秘仏の馬頭観音立像(重文)が拝観できます。
あわせて、本堂と宝物殿にもお参りできます。
土・日曜日にはガイドが付きます。
近鉄 奈良駅発 JR 奈良駅東口経由 奈良交通バス
- 135、136系統「白土町行き」
- 79、87、90系統「シャープ行き」
- 86系統「イオンモール大和郡山行き」
- 16、19、20系統「杏中町行き」
「大安寺」下車
帯解寺 秘仏公開
とき: 3月6日(土)~13日(土) 9時~16時
ふだん非公開の、春日赤童子画像(市指定)、虚空蔵菩薩坐像、三面六臂大黒天立像などが公開されます。
最寄り駅: JR 万葉まほろば線(桜井線) 帯解駅
拝観の休止・制限をしている神社仏閣
- 東大寺
- 大仏殿の柱のくぐり抜け、賓頭盧尊者の接触を停止
二月堂の正面の畳の間での参拝は不可
法華堂・四月堂・不動堂・念仏堂の拝観時間の変更: 8時30分~16時 - 戒壇堂は2020年7月1日から保存修理および耐震工事に入っており3年間閉堂
工事中の3年間、戒壇院千手堂が特別公開されます。 - 興福寺
- 1月8日から中金堂の拝観休止
勧進所(朱印・売店)の業務休止 (3月19日から再開) - 無料休憩所売店の業務休止 (3月5日から再開)
- 春日大社
- 本社の閉門時間を変更: 17時
- 萬葉植物園は園内改修のため4月中旬(予定)まで閉園
- 元興寺
- 小子坊、法輪館2階・3階を拝観休止
- 法華寺
- 開閉門時間の変更: 8時30分~16時30分
- 海龍王寺
- 臨時休観日が設けられました。
- 不退寺
- 拝観時間の変更: 10時~16時
- 霊山寺
- 薬師湯殿の営業時間を短縮: 10時30分~16時
- 唐招提寺
- 新宝蔵の拝観休止(2月28日まで 延長の可能性があります。)
- 薬師寺
- 混雑時は拝観が制限される可能性があります。
- 大安寺
- ご祈祷で入堂する人数を制限しています。
- 帯解寺
- 2月と3月の戌の日に本堂および待合室に入るのは、妊婦さん(ご本人)と同伴者1名のみに限られています。
ほかの付き添い者は自家用車内もしくは境内の外で待機してください。
戌の日以外の参拝も、混雑の度合いによって制限がかけられるそうです。 - 正暦寺
- 拝観時間の変更: 9時~15時30分(受付終了)
人形供養などのご供養、各種祈願のご祈祷の受付は15時まで。
祭事や法要の変更・中止
例大祭や法要などの内容の変更・中止の情報です。