『枕草子』はいろいろある

2006年3月8日枕草子

ひとくちに『枕草子』といっても、平安時代から現代に至るまでの間に通ったルートが大きく分けて4つあるそうです。

伝わるルートが違えば書き写した人たちも違うわけで、その各々に写し間違いや元の原稿の状態が悪くて判別不可能な部分があったせいで、伝本によって意味が正反対な語句が生じたりしていています。

現在、文庫本として書店で手に入りやすいものは角川文庫版、講談社学術文庫版、岩波文庫版だと思いますが、そのどれもが「三巻本」と呼ばれる伝本を使用しています。
そしてそれらも校注者の解釈によって、段分けや語句が変わっている部分があります。

前に「星は すばる」を迷訳しましたが、元にした角川文庫版では第239段でした。
講談社学術文庫版だと第237段、岩波文庫版だと第254段になります。

どうやら『枕草子』は「第○段に書かれている……」と簡単にいえないようです。
そこで、これから「枕草子第何段」と書くときは、元になった文庫本を明示していきます。

Posted by 管理人めぶき