京都 秋の特別公開2019 (右京区)
京都市右京区の2019年秋の各社寺の特別展や特別公開をまとめました。
おもに各社寺の公式サイトと、「京都観光オフィシャルサイト 京都観光Navi」からの情報です。
京都市内の市バス・京都バス・JRバス・京阪バスは観光地を網羅していて、とても移動するのに便利です。
しかし、近頃はバスの中や道路が大変混雑していて、予定どおりの行動が難しくなっています。
この記事では、各社寺の最寄りの鉄道駅もご紹介します。
御室かいわいの寺院の特別公開
仁和寺
最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅
秋季名宝展「江戸の再興-現在の仁和寺が出来るまで」
とき: 10月1日(火)~11月24日
12月8日(日) 9時~16時30分(受付終了)
寛平9(897)年に譲位した宇多天皇が第1世住持となって以来、仁和寺は代々皇族が住職を務める門跡寺院でした。
しかし、応仁元(1467)年に勃発し、京都を焼け野原にしてしまった応仁の乱によって、仁和寺もほとんどが焼失してしまいました。
江戸時代の寛永11(1634)年、第21世 覚深法親王が徳川家光に働きかけたことにより、仁和寺が再興されました。
今回はそれにまつわる品が出展されます。
あわせて「初公開 ~ 二つの書状」として仁和寺が所有する、織田信長の「天下布武」の朱印が押された「織田信長安堵状」と、吉良上野介の「吉良上野介義央書状」が初公開されます。
もみじライトアップ
とき: 10月26日(土)~12月8日(日) 18時~20時30分(受付終了)
ただし、11月30日(土)~12月1日(日)は休止
仁和寺の境内のうち、金堂・五重塔・九所明神がライトアップされます。
建物の夜間拝観ではありません。
東京カメラ部により、ライトの位置や明るさが、文化財の保護や観光公害を引き起こさないよう配慮されています。
写真に収めやすいようにライトアップされています。
観音堂修復落慶 秋季特別内拝
とき: 9月7日(土)〜 11月24日(日)
12月8日(日) 9時30分~16時(受付終了)
ただし、10月10日(木)は法要のため、13時~14時30分の間は拝観休止
拝観料: 1000円(記念品付き 御守り・散華・ポストカード)
保存修理を終えた観音堂に戻ってこられた、ご本尊の千手観音菩薩立像、二十八部衆立像、不動明王、降三世明王など全三十三体が特別公開されます。
また、幻の存在だった観音障壁画が、春に引き続いて公開されます。
約373年前に観音堂が創建されたさいに、須弥壇を囲む3面の壁と須弥壇の裏に描かれて以来、初めての公開です。
特別内拝限定ご朱印もあります。
「千手」「不動」「降三世」「風神」「雷神」の5種類、各500円
花園かいわいの寺院の特別公開
妙心寺の最寄り駅は、南総門はJR嵯峨野線 花園駅、北総門は嵐電北野線 妙心寺駅です。
境内は生活道路にもなっているので、通り抜けも可能です。
妙心寺塔頭 退蔵院 2019 秋のお食事付き特別拝観
とき: 11月16日(土)~12月1日(日)
- 昼食プラン(5000円 特別拝観料・お食事代・税込)
1部:11時30分~13時 2部:13時~14時30分 - 夕食プラン(8500円 特別拝観料・お食事代・お茶とお菓子付き・お土産・税込)
1部:17時30分~19時 2部:19時~20時30分 - 11月23日(土・祝)限定の夕食スペシャルプラン「京のスペシャル御膳」
18時~20時(1万2000円 特別拝観料・お食事代・お抹茶と生菓子付き・お土産・税込)
いずれのプランも、境内や庭園の解説、散策付きです。
食事はすべて、妙心寺御用達の精進料理店「阿じろ」による特別メニューです。
本堂、枯山水庭園(狩野元信作庭)、瓢鮎図(※国宝模本)が特別拝観できます。
予約は「おすすめ京都体験 オスキョー」のサイトから
暗い枯山水庭園と明るく照らされた紅葉のコントラストが最高。
妙心寺塔頭 大雄院 秋の特別拝観
とき: 11月15日(金)~12月1日(日) 10時~16時(受付終了)
この時期のみ予約不要で拝観できます。
大雄院には、江戸時代末期から明治期に活躍した絵師、柴田是真の随一の襖絵があります。
海外に流出してしまった柴田是真の「花の丸」を襖絵に残すべく、「襖絵制作プロジェクト」が活動しています。
今秋は、柴田是真直筆の襖絵72面と、襖絵制作プロジェクトによる新花の丸襖絵14面が公開されます。
特別拝観期間のみのご朱印と、襖絵制作プロジェクト記念ご朱印帳が授与されます。
墨書きは達磨朱印「直指人心」(1000円)、書き置きは「なかよし地蔵」と人気の「わらべ地蔵」(各300円)
また、4月1日から襖絵プロジェクトの第3次寄付募集が行なわれています。
寄付をすると記念ご朱印「結果」が授与されます。
妙心寺塔頭 養徳院 特別ご朱印授与
とき: 11月17日(日)~12月1日(日)
11月20日(水)~22日(金)と24日(日)・25日(月)は休止
お隣の大雄院の特別拝観に合わせて、養徳院でも達磨大師のご朱印「見性成仏」(1000円)が授与されます。
見開きのご朱印で、大雄院と養徳院の達磨大師が向き合うようになっています。
ご朱印の授与のみは不可です。必ず養徳院の本堂にお参りしてください。
妙心寺塔頭 大法院 紅葉特別拝観
とき: 11月1日(金)~12月1日(日) 9時~16時
真田信之の菩提寺。
通常非公開ですが、お抹茶をいただきながら紅葉の庭園を楽しむことができます。
第58代横綱の千代の富士関の顕彰碑があります。
書院造りの本堂から見る露地庭園の紅葉。
広沢かいわいの寺院の特別公開
大覚寺
最寄り駅: JR 嵯峨野線 嵯峨嵐山駅
大沢池ライトアップ「真紅の水鏡」
とき: 11月8日(金)~12月1日(日) 17時30分~20時(受付終了)
昼夜入れ替え制
大沢池周辺エリアがライトアップされます。
夜間は五大堂観月台と大沢池エリアのみ拝観可能です。
夜間ライトアップ記念「肌守り」が授与されます。
「不動明王」「膝丸」の2種類。
ライトアップの光で、放生池の水面に紅葉と心経宝塔が映し出されます。
秋季名宝展「皇室と大覚寺」
とき: 10月1日(火)~12月2日(月) 9時~16時30分(受付終了)
大覚寺は「嵯峨御所」と称され、南北朝時代には南朝の御所となりました。
「正寝殿 御冠の間」において、南朝から北朝へ三種の神器を渡す「南北朝媾和」が行なわれました。
名宝展ではその三種の神器を奉安した「剣璽の間」が再現されます。
合わせて、昨年完成した「嵯峨天皇宸翰 紺綾金字 勅封般若心経(復元模写)」、太刀「薄緑(膝丸)」(重文)、光格天皇の御直衣などが公開されます。
名宝展開催期間限定ご朱印があります。
「五大明王・五覚院」(見開き貼り付けタイプ)1000円
五覚院とは、弘法大師が日本で初めて五大明王を祀ったお堂です。
改元記念ご朱印もあります。
1000円、10月1日からなくなり次第終了です。
名宝展に銘刀「薄緑(膝丸)」を出展した記念に、屏風ご朱印もあります。
膝丸バージョンと薄緑バージョン、各6000円です。
9月28日から授与、こちらもなくなり次第終了です。
嵐山かいわいの社寺の特別公開・行事
鹿王院 夜間特別拝観2019
とき: 11月22日(金)~12月8日(日) 17時30分~19時(受付終了)
拝観料: 2000円(呈茶・拝観記念御朱印付)
今年も嵐電に乗って、夜の鹿王院の紅葉観賞はいかがですか。
事前申し込み制で、平日は定員100名、土・日・祝日は定員150名です。
嵐電のサイトからの申し込みのみです。
鹿王院は足利義満が建立した宝幢寺の開山堂です。
今年は、舎利殿内部も公開されます。
枯山水庭園は嵐山を借景としていて、隠れた紅葉ポイントです。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 鹿王院駅
天龍寺 加山又造画伯筆法堂「雲龍図」 秋の特別参拝
とき: 8月31日(土)~12月1日(日)、
12月13日(金)~22日(日)(京都・嵐山花灯路-2019の開催期間)
(10月28日(月)~30日(水)は法堂の参拝休止)
時間: 9時~17時
ただし、10月21日からは16時終了
法堂は元治元(1864)年の大火で焼失、明治になって雲居庵禅堂(選佛場)を移築して法堂とし、天井に鈴木松年画伯の雲龍図が描かれました。
平成9(1997)年に天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として、加山又造画伯による新しい雲龍図が完成しました。
嵐山と亀山を借景とした曹源池庭園の紅葉は、寒いくらいの朝が美しい。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
天龍寺塔頭 弘源寺 2019年 秋の特別拝観
とき: 10月5日(土)~12月8日(日) 9時~17時
枯山水庭園「虎嘯の庭」や、幕末に長州藩が付けた刀傷などが公開されます。
毘沙門天立像(重文)も公開予定です。
カエデ以外にドウダンツツジなどの紅葉も見事です。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
天龍寺塔頭 宝厳院
2019年 秋の特別拝観
とき: 10月5日(土)~12月8日(日) 9時~17時
本堂は16時30分、庭園は16時45分受付終了
本堂では田村能里子筆の襖絵「風河燦燦三三自在」が公開されます。
庭園は、嵐山を借景とした回遊式山水庭園「獅子吼の庭」です。
獅子吼の庭のすべて
2019年 秋の夜間特別拝観
とき: 11月8日(金)~12月1日(日) 17時30分~20時30分(閉門)
本堂は20時、庭園は20時15分受付終了
昼間と同じく、本堂と庭園が拝観できます。
昼夜入れ替え制です。
夜間拝観の開門直後は大変混み合うので、時間をずらしての拝観をおすすめされています。
最寄り駅: 嵐電 嵐山本線 嵐山駅
今年も宝厳院本堂参拝券と庭園拝観券付きの「癒しの嵐電1日フリーきっぷ」が発売されます。
特典クーポンに弘源寺拝観割引券が付いています。
奥嵯峨かいわいの寺院の特別公開・行事
清凉寺(嵯峨釈迦堂)
霊宝館特別公開
とき: 10月1日(火)~11月30日(土) 9時~17時
毎年、春と秋に霊宝館が公開されます。
奝然上人が寛和元(985)年に宋で模刻させ日本に持ち帰った釈迦如来立像(国宝)の胎内仏、棲霞寺本尊の阿弥陀三尊像(国宝)などが公開されます。
弁天堂と地泉回遊式庭園の紅葉の風景は、本堂の廊下から1幅の絵のように見えます。
最寄り駅: JR 嵯峨野線 嵯峨嵐山駅
あだしの念仏寺 開創1200年特別記念 千灯供養
とき: 11月23日(土・祝)、24日(日) 17時30分~20時30分(受付時間)
境内の西院の河原に祀られている無縁仏に、ろうそくの灯火を供えて供養します。
毎年8月に行なわれますが、今年は開創1200年を記念して秋にも行なわれます。
古代から葬送の地であった化野に、弘法大師が五智山如来寺を建立したのがはじまりです。
のち、法然上人が常念仏道場とし、浄土宗に改められました。
千灯供養限定ご朱印が授与されます。日中の授与は普通のご朱印です。
最寄り駅: JR 嵯峨野線 嵯峨嵐山駅
嵯峨野トロッコ列車 ライトアップ
とき: 10月12日(土)~15日(火)、17日(木)~12月7日(土) 16時30分~19時30分
保津川渓谷がライトアップされます。
乗車券の購入は、JR西日本の「みどりの窓口」、インターネット予約サービス「e5489」または全国の旅行会社にて、乗車1ヶ月前の10時から。
最寄り駅: トロッコ嵯峨駅へはJR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅
トロッコ亀岡駅へはJR嵯峨野線 馬堀駅
二尊院 御園亭秋季特別公開
とき: 11月2日(土)~12月1日(日)(予定) 10時~15時
御園亭は、後水尾天皇の皇女 賀子内親王のお化粧の間でした。現在は茶室として使用されています。
お抹茶とお菓子をいただきながら、紅葉を愛でることができます。
秋季限定ご朱印が授与されます。
総門からまっすぐに続く「紅葉の馬場」と呼ばれる参道
最寄り駅: JR 嵯峨野線 嵯峨嵐山駅
高雄かいわいの社寺の特別公開・行事
高雄は、京都市内から日本海へ続く周山街道の出発点に位置します。
京都でも指折りの紅葉の名勝地です。
三尾の名刹の神護寺・高山寺・西明寺と平岡八幡宮、清滝川沿いの紅葉は絶景です。
紅葉を愛でることのできるお食事処と宿泊施設が多数あります。
平岡八幡宮 花の天井特別拝観
とき: 9月13日(金)~12月1日(日) 10時~15時30分(受付終了)
ただし、10月6日(日)、10月12日(土)~14日(月・祝)は拝観休止
本殿の内陣の天井に、江戸時代のものと伝わる44種の花の絵が描かれています。
神職による説明と、大福茶の接待があります。
- 京都駅発・周山行き JRバス高雄・京北線 「平岡八幡」下車
- 四条烏丸発・高雄行き 市バス8号系統 「平岡八幡前」下車
高山寺 台風災害復興祈念 特別公開 京都市指定名勝「遺香庵」
とき: 11月1日(金)~12月1日(日) 9時~16時
平成30(2018)年の台風21号の被害からの復旧工事中のため、境内は石水院(国宝)のみ拝観可能です。
茶室「遺香庵」は、明恵上人700年遠忌に際し、昭和6(1931)年に建立されました。
大工は三代目木村清兵衛、庭園(市指定)は小川治兵衛の作庭です。
- 京都駅発・周山行き JRバス 「栂ノ尾」下車
- 四条烏丸発・高雄行き 市バス8号系統 「高雄」下車
令和元年 京都浄土宗寺院特別大公開
浄土宗京都教区教化団主催の「京都浄土宗寺院特別大公開」は、令和元(2019)年で6回目になりました。
ふだんは檀家さんでないとお参りできないお寺が、広く一般の人にも門戸を開いています。
轉法輪寺
ご本尊の阿弥陀さまは、二丈四尺(約7.5m)の大仏さまです。
京都で一番大きな御室大佛の前でいろいろな木魚を叩いて、念仏を唱えてみることができます。
お寺の縁起の説法もあります。
限定ご朱印は昨年から2種類増えました。
くわしくは公式サイトの特設ページをご覧ください。
公開日: 10月18日(金)~11月24日(日)
拝観時間: 10時~16時
※法要などにより変更される場合あり
毎日公式Twitterで発信されていますので、お参り前には確認してください。
最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅