素麺、2020年も「高値」
2月5日に、三輪そうめんの令和初の取引の卸値を神前占いで決める、大神神社の伝統神事「卜定祭」が行なわれました。
三輪はそうめんの発祥の地です。
大神神社の神主だった大神朝臣狭井久佐(さいくさ)の次男の穀主(たねぬし)が、三輪明神のお告げのままに小麦を植えてそうめんを作ったのが始まりとされます。
お伊勢参りの途中に立ち寄った人たちがそうめんの製法を持ち帰り、地方によりさまざまなそうめんが生まれました。
卜定祭はまず、業界の発展の祈願から始まります。
次に神職が「高値」「中値」「安値」と書かれた紙玉約20枚の中から、麻の束が引き寄せられた紙をご神意として選び出します。
その結果、2年連続で「高値」が選ばれ、標準銘柄の「誉」が1箱(18キロ)1万1000円と決まりました。
引き続き拝殿前で三輪素麺掛唄保存会により、素麺作りの所作を表わす踊りが奉納されました。
「高値」ではありますが、価格は昨年と同じです。
そうめんを食べて、昨年と同じように夏を乗り切れとのご神意でしょうか。