京都の四季の移ろいとともに 京都しあわせ手帖2016
『京都しあわせ手帖 2016』はPHP研究所から今年初めて発売された、「二十四節気で京都を愉しむ手帖」です。
この記事は2016年版の京都しあわせ手帖の紹介です。
2017年版の紹介記事を掲載していますので、よろしければどうぞ。
PHP研究所で9月10日に創刊された、「京都しあわせ倶楽部」のなかの1冊です。
(A5のツバメノートと重ねた写真です。)
先発の『京都手帖』『京都毎日手帖』『京ごよみ手帳』は見開き2週間分の週間ホリゾンタルですが、『京都しあわせ手帖』はバーチカルです。
左側のページに4日分、右側のページは1~2日分と京都情報、残りはmemo欄です。
一番左端に来る日は、日曜日でも月曜日でもありません。
節気の始まりの日です。
各節気の約14日間分のバーチカル式スケジュールが同じ色でまとめられ、節気の変化=季節の移ろいを視覚で感じられるようなデザインになっています。
2016年版は、2015年11月23日(小雪の日)から2016年12月5日(冬至の最後の日)までです。
来年の年末の予定を書くためには、立冬までに2017年版を用意する必要があります。
各節気の始まりの日があるスケジュール欄の右側には、柏井 壽さん(同じ「京都しあわせ倶楽部」の『ぶらり京都しあわせ歩き』の著者)による二十四節気の解説、小野十傳さんの二十四節気占い、俵屋吉富さんの二十四節気の和菓子が載っています。
バーチカルなので、行事がたくさんある日も記入スペースが確保されています。
他のページでは、その時期に行なわれる行事や祭り、季節の食べものなどが紹介されています。
ここに「京の節分と花街のおばけ」「梅花祭」「花街のおどりガイド」「花街のビアガーデン」「夕霧祭」と、花街の情報が多いのも特色の一つでしょう。(なぜか上七軒に偏ってますね)
月間スケジュールには、日付と六曜と、満月・下弦・新月・上弦の月の満ち欠けだけで、右端にメモ欄と先月・来月のカレンダーが載っています。
たんたんと二十四節気に沿っている『京都しあわせ手帖』、見開きで大きく観光スポットやグルメ情報を載せているのは「桜情報」「祇園祭情報」「紅葉の見ごろ」「お正月情報」の4つだけです。
そこ以外に、各神社仏閣の具体的な所在地などはほとんどありません。
巻末の地図に載っているので、近くに行ったら立ち寄ってくださいね、といった感じです。
バス路線図、鉄道網、お得なチケット情報、横罫と方眼のメモが計4ページ、巻末に載っています。
ちょっと毛色が変わっているこの手帳、京都の大ファンで、「ガイドブックは間に合っている」人向きです。
または、京都に興味はあるという入門者の段階の人にも、京都をイメージする助けになる手帳だと思います。