奈良 秋の特別公開2017(奈良市)
2017年、奈良市の秋の各社寺の特別展や特別公開の情報をまとめました。
各社寺の公式サイトと、「あをによし なら旅ネット」からの情報です。
奈良市
- 第69回 正倉院展
- 10月28日(土)~11月13日(月) 9時~18時(17時30分受付終了)
金・土・日・祝日は20時まで開館 - 聖武天皇愛用の白銅でできた槃龍背八角鏡(ばんりゅうはいのはっかくきょう)、伝来ではなく日本で製作された羊木臈纈屛風(ひつじきろうけちのびょうぶ)、鳥頭形の注口のバランスが美しい金銅水瓶(こんどうのすいびょう)、修理が終わり初公開の伎楽面 迦楼羅(ぎがくめん かるら)などが出陳されます。
- 帯解寺 秘仏・秘宝特別開帳
- 11月9日(水)~16日(木) 9時~16時
- 室町時代の春日赤童子画像(市文化財)、徳川家光寄進の誕生釈迦仏などが公開されます。
- ご本尊の子安地蔵菩薩像(重文)も拝観できます。
- 海龍王寺 秋季特別公開 十一面観音特別開帳
- 10月25日(水)~11月13日(月) 9時~17時
- ご本尊の十一面観音菩薩像(重文)、弘法大師筆「隅寺心経」、光明皇后筆「自在王菩薩経」などが公開されます。
- 春日大社 文化の日萬葉雅楽会
- 11月3日(金・祝) 13時
- 萬葉植物園の浮き舞台にて、春日古楽保存会と南都楽所により舞楽・雅楽が奉奏されます。
- 元興寺 平成29年度秋季特別展「文化財の 仕事一筋 半世紀」
- 10月21日(土)~11月12日(日) 9時~16時30分(受付終了)
- 文化財の保護・修復・調査などを行なう元興寺文化財研究所は、今年設立50周年を迎えました。
- これまで研究所がかかわった調査資料・文化財などが解説されます。
- あわせて、極楽堂(国宝)の板絵智光曼荼羅(重文)にも拝観できます。
- 興福寺 国宝 仏頭-東金堂特別安置-
- 12月まで 9時~16時45分(受付終了)
- 685年に造立され、1187年から東金堂で本尊薬師如来像として安置されていましたが、1411年に被災して頭部だけが残り、1937年にやっと発見された銅造仏頭。
- 国宝館に安置されていましたが、国宝館の耐震工事のため1年間東金堂に戻って安置されています。
- 日光菩薩・月光菩薩とは、600年ぶりに再開されています。
- 興福寺 「阿修羅-天平乾漆群像展」
- 開催中 11月19日(日)まで 9時~16時45分(受付終了)
- 国宝館が1年間、大規模な耐震改修工事中のため、阿修羅像(国宝)をはじめ八部衆立像(国宝)などが仮金堂で公開されています。
- 興福寺 南円堂特別開扉
- 10月17日(火) 9時~16時45分(受付終了)
- 西国三十三所観音霊場第9番札所の南円堂が開扉され、ご本尊不空羂索観音像(国宝)と四天王像(国宝)が拝観できます。
- 13時から「大般若経転読会」が行なわれます。
- 西大寺 秘仏愛染明王御開扉・聚宝館開館
- 10月25日(水)~11月15日(水) 9時~16時30分
- 愛染堂は京都近衛家御殿を移築したものです。
秘仏の愛染明王坐像(重文)と、中興の叡尊上人坐像(重文)が安置されています。 - 聚宝館で西大寺所蔵の寺宝が展示されます。
- 正暦寺 秋季特別公開
- 11月3日(金・祝)~12月3日(日) 9時~16時30分
- 倚像形式の金銅仏のご本尊薬師如来倚像(重文)と、仏画が公開されます。
- 大安寺 十一面観音立像特別公開
- 10月1日(日)~11月30日(水) 9時~16時(受付終了)
- 優美な天平時代の観音さま。がん封じのご利益があります。
- 唐招提寺 礼堂特別公開
- 10月21日(土)~23日(月) 9時~16時まで
- 釈迦念仏会は、鑑真和上が請来した仏舎利に「南無釈迦牟尼仏」を唱える法要です。
- 法要にあわせて、仏舎利を納める金亀舎利塔(国宝)と、釈迦如来立像(重文)に拝観できます。
- 東大寺 転害会 僧形八幡神坐像・五劫思惟阿弥陀坐像特別開扉
- 10月5日(木) 転害会終了後10時頃~16時
- 僧形八幡神坐像は手向山八幡宮のご神体でしたが、神仏判然令により勧進所阿弥陀堂に移されました。
- 平安時代に東大寺を再建した重源が、仏師快慶に委嘱して造られました。
- 勧進所の五劫思惟阿弥陀坐像は重源が宋から請来したものと伝わります。
- 東大寺 公慶上人坐像特別開扉
- 10月5日(木) 10時頃~16時
- 八幡殿での法要終了後、公慶堂が特別開扉されます。
- 般若寺 白鳳秘仏寺宝特別公開
- 11月11日(土)まで 9時~16時
- 白鳳時代の阿弥陀如来立像(重文)、台座部に納入されていた胎内仏三尊(重文)などが公開されます。
- 福智院 宝冠の十一面観音菩薩立像(秋季)
- 10月17日(火)~23日(月)、11月1日(水)~7日(火) 9時~16時30分
- 伊勢の裏鬼門を守っていらっしゃった観音さまです。
廃仏毀釈により、福智院にお迎えしました。 - 方除けのご利益があります。
- 不退寺 秋期秘宝特別展
- 10月1日(日)~11月30日(木) 9時~17時
- 在原業平公理想の女性像ともいわれている聖観音菩薩立像や、在原業平朝臣画像などが公開されます。
- 法華寺 秋期 国宝本尊十一面観音菩薩立像 国宝絹本阿弥陀三尊及び童子像公開
- 10月25日(水)~11月13日(月) 9時~17時(閉門)
- 光明皇后うつし身のお姿といわれるご本尊十一面観音菩薩像が公開されます。
- 今年、重文から国宝に指定された維摩居士坐像も、引き続き本堂で拝観できます。
維摩経の中の、文殊菩薩と問答している様子が表わされています。 - 薬師寺 特別展「香りの文化」
- 10月7日(土)~11月13日(月) 8時30分~16時30分
- 大宝蔵殿で寺宝が公開されます。
- 薬師寺 玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿特別公開
- 11月30日(木)まで 8時30分~16時30分
- 法相宗の始祖の玄奘三蔵を祀る玄奘三蔵院伽藍と、平山郁夫画伯筆の「大唐西域壁画」を祀る大唐西域壁画殿が公開されます。
- 薬師寺 食堂特別公開(夏季)
- 11月30日(木)まで 8時30分~16時30分
- 薬師寺の食堂は東大寺や大安寺に次ぐ大規模な建物でしたが、失われてしましました。
- 今年食堂が復興され、壁には平山郁夫画伯の弟子の田渕俊夫画伯により、食堂ご本尊の「阿弥陀三尊浄土図」を中心にした「仏教伝来の道と薬師寺」が描かれています。
- 霊山寺 秋薔薇と秘仏宝物展
- 10月23日(月)~11月12日(日) 10時~16時
- バラが開く時期、本堂の内陣が公開されます。
- ご本尊の薬師如来、日光・月光菩薩、十一面観音、毘沙門天、極彩色四天王などに拝観できます
- バラ庭園のバラが、すでに開花しています。
庭園の開園は8時~17時です。 - 霊山寺 三重塔壁画公開
- 11月3日(金・祝) 10時~16時
- 菩提僊那納経会にあわせて、1年のうちでこの日だけ、三重塔内初層壁画(伝巨勢金岡筆)が公開されます。
木津川市
奈良市と隣接する京都府木津川市では、今年も「2017年秋 社寺秘宝・秘仏特別開扉」が行なわれます。
巡拝には、JR奈良駅からJR木津・加茂・棚倉駅を起点にする方が、京都駅からよりも便利です。
ここでは「あをによし なら旅ネット」に情報が載せられている寺院のみ掲載します。
- 浄瑠璃寺 三重塔初層開扉・薬師如来坐像
- 10月28日(土)~11月5日(日) 9時~17時(ただし好天の日に限る)
- 三重塔初層開扉(国宝)が開扉されて、東方のご本尊の薬師如来坐像(重文)に拝観できます。
- 浄瑠璃寺 吉祥天女立像 秋季公開
- 10月1日(日)~11月30日(木) 9時~17時
- 吉祥天女(国宝)は平和と豊かな暮らしを授けて下さる、幸福の女神さま。
- 本堂(国宝)で、西方のご本尊の九体阿弥陀仏(国宝)と一緒に安置されています。
- 海住山寺 文化財特別公開・国宝五重塔開扉
- 10月28日(土)~11月12日(日) 9時~16時
- 鎌倉時代の五重塔(国宝)内陣、本堂、本坊庭園が特別拝観できます。
- 現光寺
- 10月28日(土)~11月12日(日) 9時30分~16時
- 慶派の仏師作と伝わる、ご本尊の十一面観音坐像(重文)が公開されます。
- ふだんは、10名以上で電話予約をしないと拝観できないお寺です。
- 岩船寺 秘宝特別公開
- 10月1日(日)~11月30日(木) 8時30分~17時
- 『岩船寺縁起』などが公開されます。
- 鎌倉時代に再建され、現存する三重塔(重文)は中世建築の代表といわれます。
- 三重塔は10月・11月の毎週土・日・祝日に、特別開扉されます。
「京都府木津川市2017秋 社寺秘宝・秘仏特別開扉」というタイトルの記事でまとめていますので、そちらもあわせてご覧下さい。
(正暦寺、薬師寺、木津川市の寺院 情報追加しました 2017年10月3日)