京都 秋の特別公開 2018 (北区)

京都・特別拝観,京都・行事と祭り

北区の2018年秋の、各社寺の特別公開やイベントをまとめました。

主に各社寺の公式サイトからの情報です。

京都市内の市バス・京都バス・JRバス・京阪バスは観光地を網羅していて、とても移動するのに便利です。
しかし、近頃はバスの中や道路が大変混雑していて、予定どおりの行動が少し難しくなっています。

この記事では、各社寺の最寄りの鉄道駅もご紹介します。

平成30年 京都浄土宗 寺院特別大公開

「京都浄土宗 寺院特別大公開」は、京都府内の浄土宗寺院が一般の人にも広くお寺に親しんでもらうために、それぞれ所蔵する寺宝を公開する催しで、今年で5回目になります。

ふだんの拝観には予約が必要なお寺や、住職と寺族だけで営む小さなお寺にお参りできるチャンスです。

拝観料の規定のないお寺へは、「志をお願いします」とのことです。

地蔵院(椿寺)

洛陽三十三所観音霊場巡礼の第三十番札所の、十一面観音菩薩立像(平安時代)に拝観できます。

観音さまは慈覚大師の作と伝わります。

とき: 10月4日(木)~8日(月・祝) 9時~16時

地蔵堂に安置されている地蔵菩薩は、開基の行基菩薩の自作と伝わります。

通称となっている「散り椿」は、加藤清正が朝鮮出兵のときに持ち帰って豊臣秀吉に献上したもので、今は2代目です。

境内に天野屋利兵衛の墓(といわれる)や、夜半亭巴人の墓があります。

最寄り駅: 嵐電北野線 北野白梅町駅

第54回京都非公開文化財特別公開

京都が有する古文化財の愛護啓蒙のために、春と秋の2回、特別公開が行なわれます。

各公開箇所では、ガイドが説明・案内してくれます。

上賀茂神社

本殿(国宝)、権殿(国宝)の拝観、高倉殿(重文)で社宝が展示公開されます。

とき: 11月1日(木)~11日(日) 9時~16時(受付終了)

創建は天武天皇の白鳳時代。

桓武天皇の平安遷都以降は王城鎮護の神として、歴代の天皇から崇敬されてきました。

最寄り駅: 地下鉄烏丸線 北山駅か北大路駅

京都春秋の寺院特別公開

株式会社京都春秋が主催する、通常非公開の寺院の特別公開です。

大徳寺への最寄り駅は、地下鉄烏丸線 鞍馬口駅です。

大徳寺本坊 特別公開

とき: 10月5日(金)~28日(日) 9時30分~16時(受付終了)
ただし、10月14日(日)は拝観休止、21日(日)は11時30分受付終了、27日(土)は13時受付開始

方丈(国宝)、狩野探幽筆 方丈障壁画(重文)、方丈庭園(史跡・特別名勝)、法堂ならびに狩野探幽筆 法堂天井画「雲龍図」(重文)、唐門(国宝)が公開されます。

特別展示として公開される長谷川等伯筆「羅漢図」は、等伯の出世作といわれます。
大徳寺にもともとあった明兆筆「十六羅漢図」の、欠損部分を等伯が完成させました。

大徳寺は鎌倉時代に大燈国師宗峰妙超が開創しました。

応仁の乱により荒廃しましたが、一休宗純禅師が再興させました。

大徳寺塔頭 真珠庵 現代作家が描く襖絵公開

とき: 9月1日(土)~12月16日(日) 9時30分~16時(受付終了)
ただし、10月19日(金)~21日(日)は拝観休止

真珠庵の開創は一休宗純禅師です。

「とんちの一休さん」のお寺ということで、現代の6人のクリエイターが「なんでもあり」をコンセプトに描き上げた襖絵が公開されます。

檀那の間はガイナックスの山賀博之氏、礼の間はファイナルファンタジーXIIの上国料 勇氏、大書院は「オトナの一休さん」の伊野孝行氏、室中は「釣りバカ日誌」の北見けんいち氏、衣鉢の間は僧侶で日本画家の濱地創宗氏、仏間は山口和也氏が担当しています。

書院「通僊院」(重文)、金森宗和好みの茶室「庭玉軒」、村田珠光作庭と伝わる「七五三の庭」も公開されます。

大徳寺塔頭 黄梅院 特別公開

とき: 10月6日(土)~12月9日(日) 10時~16時(受付終了)
ただし、10月28日(日)、11月5日(月)~8日(木)は拝観休止

千 利休作庭「直中庭」、武野紹鴎好みの茶室「昨夢軒」、方丈庭園「破頭庭」、雲谷等顔筆 本堂障壁画(重文・複製)、庫裡(重文)が公開されます。

小早川隆景が寄進した庫裡は、禅宗寺院に現存する最古のものです。

前庭には、加藤清正が朝鮮出兵から持ち帰ったとされる釣鐘があります。

大徳寺塔頭 総見院 特別公開

とき: 10月6日(土)~12月9日(日) 10時~16時(受付終了)
ただし、10月6日(土)・7日(日)・13日(土)は11時過ぎから公開、18日(木)は15時受付終了、19日(金)は終日拝観休止
11月4日(日)は11時過ぎから公開、5日(月)~8日(木)・11日(日)は終日拝観休止、18日(日)は11時過ぎから公開
12月2日(日)は11時過ぎから公開

本堂、木造織田信長公坐像(重文)、信長公一族の墓、茶室が公開されます。

豊臣秀吉が織田信長の追善のために建立しました。

秀吉が大徳寺茶会を催したさい、総見院方丈に茶席を設けたとの記録が残っています。

大徳寺塔頭 興臨院 特別公開

とき: 10月6日(土)~12月16日(日) 10時~16時(受付終了)
ただし、5日(月)~8日(木)は終日拝観休止

表門(重文)、方丈庭園、本堂(重文)、茶室「涵虚亭」が公開されます。

表門と本堂(唐門含む)は創建当時の姿を残しています。

方丈庭園は、「昭和の小堀遠州」といわれた中根金作が復元しました。

衣笠かいわいの寺院の行事

相国寺塔頭 眞如寺 秋の特別公開「かしきりもみじ」

とき: 11月10日(土)~12月9日(日)

お寺と庭園の貸し切りで、衣笠山を借景とした紅葉を堪能できます。

貸し切りされる客殿には、原 在中筆の襖絵「四季花卉図」や「雀朝顔図」などがあります。

1日につき、最大5組(1組60分間)の貸し切りです。
1組の人数は1~15人、拝観料は一律6000円です。

事前予約制、 WEBでのみの受付です。

最寄り駅: 嵐電北野線 等持院駅

紫野かいわいの神社の行事

建勲神社 船岡大祭

とき: 10月19日(金) 11時~

主祭神の織田信長公が上洛した永禄11(1568)年のこの日を記念して、信長公の功勲を後世に伝えるため斎行されています。
毎年奉納される仕舞「敦盛」や舞楽のほか、信長公の愛刀「薬研藤四郎」再現刀の公開が予定されています。

また、「薬研藤四郎」再現刀は10月20日(土)~28日(日)(9時~17時)の間も一般公開されます。

最寄り駅: 地下鉄烏丸線 鞍馬口駅

上賀茂かいわいの神社の行事

上賀茂神社 夜間特別拝観

とき: 10月14日(日) 18時30分~20時

正遷宮をお祝いして、この日一夜限りの夜間特別拝観です。

二ノ鳥居で提灯を借り、提灯の灯りを頼りに本殿近くの内庭を拝観できます。

帰りは提灯を返すと、味の素AGF株式会社奉納の「神山湧水珈琲」を、お下がりとしていただくことができます。

上賀茂神社 横綱 奉納土俵入り

とき: 10月17日(水) 9時~

秋巡業 大相撲京都場所がこの日に行なわれるので、横綱の土俵入りが奉納されます。

当日の人出によっては、入場制限される可能性があります。

また、横綱の怪我などにより中止される場合があります。

最寄り駅: 地下鉄烏丸線 北山駅か北大路駅

(眞如寺 追加しました 2018年10月22日)

2018年10月10日京都・特別拝観,京都・行事と祭り

Posted by 管理人めぶき