黄砂の中で花見
8日、「花祭り」なのでヒノキ花粉大量飛散の中を外出しました。
午前中は曇りで午後から晴天になると天気予報で聞いていましたが、いつまで経っても晴天になりません。
黄砂が花粉に劣らず、大量に飛んでいるからでした。
例年、桜の咲く時期のこういう天気の日は花粉症の症状がとくに重くなります。
案の定、くしゃみと涙をおしての花見になりました。
海龍王寺に雪柳を見に行こうと思って近鉄新大宮駅で降りました。
寺へ向かって歩き出すと、佐保川沿いの桜並木に出会いました。
この万葉集にも出てくる(佐保の地に邸宅のあった大伴坂上郎女が、歌題に取り上げている)佐保川は、地元の住民の尽力によって、桜並木が整備・保持されています。
桜の時期になると、奈良のローカルニュースで毎年取り上げられています。
佐保川沿いに桜を見ながら東進すると、若草山の姿が近くなってきました。
海龍王寺から遠くなってしまっています。
ここで予定を変え、白毫寺へ行くことにしました。
白毫寺では4月8日に「一切経法要」が行なわれています。
これが終わると、やっと奈良の寒さも収まると言われます。
また、ここの境内に「五色椿」という1本の木に5色の花を付ける椿があり、奈良市の天然記念物に指定されています。
いちど見てみたいと思っていました。
息を切らして石段を登りきったら、眼前に広がるはずの展望は、真っ白でした。
興福寺の五重塔がシルエットになって浮かんでいました。
五色椿はいくつか花を残しただけの状態でした。
それでも、よく目をこらして見たらたしかに花の色が違います。
赤、濃いピンク、白、白と少しの赤の斑、赤と少しの白の斑。
本堂に花御堂が安置されていました。
まさしく百花繚乱。
五色椿をメインとして、桜、カラシナ、ヒヤシンス、スイセン、チューリップ、レンギョウなど。
誕生仏は下膨れでかわいいお顔をしていました。
閻魔王坐像の安置される宝蔵で、「一切経法要」が行なわれていました。
帰宅後、すぐに花粉症の薬を追加して飲みましたが、結局鼻が詰まって涙が出てだるさも出てしまいました。
花祭りは4月8日に定まっているから、花粉症持ちにはつらいです。